今日は雨。2月になって周期的に雨が降るようになってきました。まだ暖かくなったとは感じられませんが、草や木の芽は一雨ごとに大きくなっています。
雨は、大きな樹木にも小さな草にも、美しい花にも何も名もない雑草にも、わけへだてなく等しく降り注ぎます。植物は、幹や枝、茎や根、葉や花、皆それぞれに、大きさも形も色も香りも違うけれど、雨の恵みを受け取り、それぞれに応じて自分を生長させていきます。
これは、法華経の薬草喩品というお経に書かれている、仏さまの教えを雨にたとえたお話です。
当山の木蓮の蕾も少し膨らんできました。
高野喜久夫作詞の合唱曲「雨」については、以前書きました。(「水のいのち」)
実際の演奏を聴いていただくのもいいかなと思いましたので、youtubeのリンクを貼っておきます。
今日は、雨の歌をもう一つ。
雨 八木重吉
雨の音がきこえる
雨が降っていたのだ
あのおとのようにそっと世のためにはたらいていよう
雨があがるようにしずかに死んでいこう
多田武彦作曲により男声合唱曲となっています。
大学生の頃、この歌に出会って以来、ずっと心の中に鳴り続けています。
八木重吉は、キリスト教徒だったそうですが、信仰を持っていることは、人として大切なことだと思います。