高月観音の里ふるさと祭りに出掛けました。
理覚院観音堂を参拝したあと、高月駅の近く、浄光寺に向かいました。
途中の田園風景。黄金色の稲穂が頭を垂れ、本当にいい秋の一日でした。
集落の中に入ると、外壁に焼き杉を使った家が目立ちました。
杉板の表面だけを炭化させ、腐食しにくくしてあります。以前テレビで見たことがありますが、実物は初めて見ました。
他にも、玄関周りがベンガラで塗られていたり、伝統的な工法の住宅が多く、古くからの文化が大切にされている土地柄がよくわかりました。
浄光寺は、住宅街の奥にありました。
やはり、日吉神社の境内にありました。左が神社の拝殿。右が浄光寺。同じ敷地内に、公民館もありました。まさに、村の人たちが集まる場所に観音堂があるわけです。集落の人が交代で観音堂の当番をしているそうです。
観音堂の厨子の中に仏さまはいらっしゃいます。
中央が十一面観音さま。鮮やかに彩色されています。
向かって右が薬師さま。左手に薬壺を持っています。
左は阿弥陀さま。両手に親指と人差し指で輪を作る来迎印を結んでいます。
3体とも室町時代の作だそうです。戦国時代、浅井と織田の戦でここにあった寺院が焼けてしまいましたが、仏像だけは村人たちの手で大切に守られ、今日まで伝えられているのだそうです。
続きます。