法隆寺にお参りしたあと、信貴山の朝護孫子寺に行きました。
まず、出迎えてくれたのが、
大きな張り子の虎です。
この写真、こうしてブログを書いている時に、朝護孫子寺のHPを見てみたら、トップの写真と全く同じでした。
決して真似して撮ったわけではないですよ。
今から1400年前、聖徳太子が、物部守屋と戦うため、河内国稲村城へ向かう途中、この山で戦勝の祈願をしたところ、天空遥かに毘沙門天王が姿を表し、必勝の秘法を授かったそうです。その日が寅年、寅の日、寅の刻であったことから、聖徳太子が毘沙門天の像を刻み、お堂を建て、「信ずべし貴ぶべき山」と名付けたことがこの寺の始まりといいます。
日蓮宗でも、毘沙門天の縁日は、寅の日です。
信貴山では、あちこちに寅が出現します。
石の虎親子。
金の狛犬ならぬ狛寅。
寅の胎内くぐり。四国八十八所のお砂踏みになっています。
こんな大きなお地蔵様も出現します。隣の三階建の塔と比べてください。
さすが大阪文化圏。まるでテーマパークです。
本堂の舞台からは奈良盆地が一望出来ました。
本堂には、毘沙門天。妙法蓮華経陀羅尼品第二十六の毘沙門天の陀羅尼をお唱えしました。
普段拝めるのは、本尊毘沙門天の御前立で、奥に『中秘仏』、さらに奥に『奥秘仏』が納められているそうです。
本堂下は、戒壇巡りになっていて、錠前を触ってくると、如意宝珠に触れたと同じ功徳が与えられると言い伝えられています。
霊宝館で信貴山絵巻を拝見し、帰路につきました。
法隆寺のあとに行ったのですが、法隆寺の厳かで落ち着いた清々しい感じと、現世利益にどっぷりと浸かった感じの朝護孫子寺と好対象のおもしろいお寺でした。