心證寺住職のブログ

諸天昼夜 常為法故 而衛護之 諸天善神に護られて

吉野の金峯山寺蔵王堂

2015年11月23日 | 仏像巡り

秘仏本尊の金剛蔵王権現像三体が特別開帳だというので、吉野の金峯山寺蔵王堂に行ってきました。

(写真は吉野山観光協会HPより)

今から1300年前、役行者が金峯山の山上ヶ岳で一千日の修行中に姿を現したのだそうです。三体あるのは、中央が釈迦如来(過去世)、右が千手観音(現在世)、左が弥勒菩薩(未来世)の変化の姿ということです。

中央のお像は、高さ7m。両脇が6m。間近で見ると、さすがに圧倒的な迫力です。長い間秘仏とされてきたので、大変きれいなお姿です。

朝6時半からの朝勤に参加させていただきました。

まず、お釈迦さまをはじめ、大乗仏教の諸仏諸菩薩、天照大神など日本国内の大小の神祇等を勧請。法華経の如来神力品、観音偈を読誦。般若心経も読んで、諸仏の真言を三回ずつ唱え、回向は、世界平和、四海安寧、災害復興などを祈念し、修行者の六波羅蜜の体得や三毒五欲の消滅などを祈願されていました。

法要の流れは日蓮宗とそんなに違いはないものでした。お読みしたお経も法華経。やはり、法華経は諸経の王です。夕勤では、法華経の観世音菩薩普門品と自我偈を読誦するようです。

ただ、始まりと終わりは法螺貝を一斉に吹いて、法螺貝は山中で吹くものとばかり思っていたので、ほーという感じでした。

蔵王堂は、建物自体も大変大きく、高さ34m。木造建築としては、東大寺の大仏殿に次ぐ大きさだそうです。写真の人物と比較するとその大きさがよくわかります。

内部の柱には、木の種類や太さ、幹の形など一本ずつ違う直径1mくらいの丸太が使われていて、山に生えていた大木をそのまま使ったと感じさせられます。

吉野山は、熊野まで続く大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)の始まりに位置します。

下千本、中千本、上千本、奥千本と登り、吉野水分神社、金峯神社まで行くと、そこから石畳の道が始まっています。

でも、今回はここで引き返してきました。

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