心證寺住職のブログ

諸天昼夜 常為法故 而衛護之 諸天善神に護られて

名鉄尾西線観音寺駅の由来になった観音寺廃寺の石仏

2015年01月27日 | 路傍の仏

苅安賀から妙興寺へ向かう街道の両脇は、今でもお寺がいくつか残っていて、昔の風情を感じさせます。その道を歩いて南へ、尾西線の線路を越え、観音寺駅の南東、こんもりと木が茂っているのが遠くからでもわかりました。神社の杜かなと思って近づいてみると、荒れ果てた一角が。100m四方くらいあります。

もしやと思って中に入ってみました。

名鉄尾西線の観音寺という駅名は、昭和3年の駅開業当時、近くに観音寺という寺があったことからつけられ、その観音寺は現在は廃寺となっていると聞いたことがあります。ここは、その観音寺の跡でした。

結構大きな寺だったんだなと思いつつ中をぐるりと回って、森の中に石仏がいくつも置かれているのに気付きました。

歩きながらよく見ると、階段があったり、トンネルがあったり、池の畔を巡ったり、一つのルートになっていたようです。

西国三十三所観音巡りができるように配置されていたのでしょう。

     

聖観音、馬頭観音、千手観音、如意輪観音、いろいろな観音さまが祀られています。

中には、台座から滑り落ちてしまっているものもあり、そっと戻しておきました。

全く荒れ放題かと言えばそうでもなく、落ち葉が掃かれている部分もあるし、まだ新しい花が供えてある石仏もありました。時折訪れる人もあるのでしょう。

こつこつ整備したり掃除したりして、お参りできるような状態にしたいとも思いましたが、廃寺とは言え、管理している寺院なり宗門なりがあるでしょう。勝手に触るわけにはいきません。惜しいなあと思いつつ、そこを後にしました。

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