考える英語 (英作で英会話上達!)

身の回りの事から、社会情勢まで、幅広い事柄を、自分の知っている簡単な英語で表現していきます。英会話教室をやっております。

英作『ノロウィルス6(加熱処理・食中毒)』答と考え方

2015-12-21 15:11:26 | 英作 解答
『Norovirus』


6. 食品には十分火を通さなければ、食中毒になる恐れがある。


⇒ 考え方というのは大事である。同じ考えるのでも、難しく考えることも、簡単に考えることもできる。

英作の場合もそうであるが、結果を考えることが大事である。結果とは目的である。英作、英会話の目的はコミュニケーションである。通じる、ということが一番大事である。よく読書の技法で、これは主に実用書だろうが、アウトプットを意識して読め、という。読みっぱなしではなく、後で人に本の説明をする前提で読むと、本の中身がよく理解できるということ。結果から逆算して物事を計画、実行する、ともよく言う。英語も同じだと思う。英会話では『通じる』ということが最優先の課題であろう。通じるために『今』何ができるかを問う。

英作の練習にしても、考えてください、といっても難しく考える人もいるし、逆にシンプルに考えすぎる人もいる。過ぎたるは及ばざるがごとしであるが、難しく考えて英語が出ないよりも、多少シンプルでも、何らかの英語が出た方が、コミュニケーションにはつながるので良い。

『通じること』『相手にわかること』が最優先課題である。もちろん文法、発想的に、できるだけ正しく自然に。

『通じること』=『結果』を意識すると、考え方はシンプルになる。日本語にとらわれると、自縄自縛となるが、『通じること』=結果オーライ、という考え方になり、考え方がシンプルになる。

結果を考えるとは、相手を意識することである。相手の立場に立つことである。自分という枠組みを超えて、相手と共通の視点に立ったとき、思考はクリアーかつシンプルになる。

あらためて今回の英作課題を見てみよう。

『食品には十分火を通さなければ、食中毒になる恐れがある』

言葉を超えて、相手に通じることに意識を集中させる。


『十分火を通す』とは、第一に『熱い』ということ。hot である。火を通した結果、食べ物は『熱い』。熱ければ『食中毒』にならない。ということは安全である。よって、

・Hot food is safe.

熱いといっても、ぬるくてはウィルスは死滅しない。本来85度以上の熱で1分以上の加熱処理が必要。であれば very をつけて、

・Very hot food is safe.


『食中毒』は、英語で food poisoning という。 poison は『毒』という意味。

これを使ってもいいし、知らなくても言える。食中毒の結果どうなるか?腹痛、下痢、嘔吐、脱水症状、入院など。諸症状の内から、自分に言えそうなことを英語で言う。腹痛(stomachache) や、病院(hospital)、医者(doctor) を入れると、より『食中毒』な感じが出てよい。

・Cold food may give you stomachache.

・Cold food might give you severe (awful/terrible) stomachache.

・Cold food is not safe. You might get a stomachache, and need a doctor.

・Cold food is dangerous . You will have a big pain in your stomach, and go to a toilet many times. (トイレ何回も ⇒下痢の事)

・Cold food is not safe. You will have a stomachache, and need to stay in a hospital for a week. (1週間入院)


『火を通す』とは、調理することなので、cook もいい。また温めることなので、heat を使うのがよい。 cook でも heat でも boil(沸騰させる)でも何でもいいのだが、いずれにしても、ちょっと考えるだけで、誰でも知っている簡単な hot, cold や safe なんかで、難しいことでも英語にできることを知っていただきたい。

以上。
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英作『ノロウィルス5(感染経路)』答と考え方

2015-12-20 17:46:52 | 英作 解答
『Norovirus』

5. ノロウィルスの感染経路の一つに、カキ(oysters)等の生食がある。

⇒ 簡単に言うと『カキを食べたら、当たる』ということ。

カキを主体に考えてみると、give が使える。

・Oysters give you the Norovirus.


感染経路の『一つ』とは、厳密にいうと

・one of the causes of infection is ~ . といった感じだろうが、

簡単に考えると、他にも原因はあるが、カキを食べたら感染する『かもしれない』ので、maybe 的な要素を入れたい。

・Maybe oysters will give you the Norovirus.

・Oysters might give you Norovirus.


『生で食べたら』ということで、if を使おう。『生の』は raw。

・~ , if you eat them raw.


if なしでもいい。生で食べたら、ということで

・Raw oysters might give you Norovirus.


考えると、『生食』とは何か?過熱しないこと。もっと簡単に考えると『熱くないこと』

・You might get the Norovirus if the oysters are not hot enough.


逆に考えると過熱したら『安全』である。

・Heated oysters are safe. You will never get Norovirus.


safe の反対は dangerous (危険)である。

・Raw oysters are dangerous. You might get Norovirus.


『感染経路』とは、感染の仕方である。how を使おう。

・How do you get Norovirus? You get the Norovirus from eating raw oysters.


come を使ってみる。

・Norovirus comes from raw oysters.

以上。
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英作『ノロウィルス4(感染力が強い)』答と考え方

2015-12-17 16:57:56 | 英作 解答
『Norovirus』

4. ノロウィルスは非常に感染力が強い。

⇒ 普通『感染する』という時に使われる英語は、contagious (コンテイジャス) である。

手元の英英辞典(Oxford)を引くと、a contagious disease spreads by people touching each other. とある。disease が病気。spread が広がるという意味。接触(touch)により広がるということ。(飛沫、空気感染の場合も contagious は使われている)

例文として Scarlet fever is highly contagious. (しょう紅熱は非常に感染力が強い)とある。



米国の政府機関であるCDC(疾病予防センター)のホームページにも以下のような記述がある。

How Norovirus Spreads

Norovirus is highly contagious.

It spreads through

・close person to person contact,

・contaminated food or water,

・contaminated surfaces, objects, or substances.

It can also spread through aerosolized vomit that lands on surfaces or enters a person’s mouth then he or she swallows it.


ノロウィルスの感染経路に関して

ノロウィルスは非常に感染力が強い。感染経路として挙げられるのは、

・接触による感染

・汚染された水や食べ物による感染

・ウィルスが付着した物などを触ることによる感染、である。

嘔吐物からの空気感染もある。(aerosolized は"aero"=air =『空気』の意味。vomit が嘔吐物)



とのこと。


先の辞書(Oxford)の定義では『接触』とあるが、実際にはその他(空気感染)もある。


ここで少し contagious の由来を見ておこう。

conが『共に』の意味。

tagious が touch (触れる)の意味(ラテン語由来)である。形も似ている。

共に、互いに触る=感染する、となった。

contact (接触する、コンタクト、連絡する)の tact も同じく touch の意味である。

intact (無傷の、完全な、健全な)のtact も同じ語源。in が否定の意味。touch されていないから『無傷、完全』の意味となる。

tangible evidence (物証)等の tangible もtouch が語源。(tangible=触れる、実在する、明白な)。


contagious、うつるのは菌やウィルスだけではない。あくびも『うつる』

・Yawning is contagious.

他にもある。

・Her enthusiasm is contagious. enthusiasm は熱意。これもうつる。『人生意気に感ず』といったところか。

他のcontagious を調べてみる。

・Laughter is contagious. 笑いが『伝染』する。

・Hatred is contagious. 憎しみの連鎖、といったところ。

・Sadness is contagious. 『悲しみ』が~

・Depression is contagious. 『うつ』が~

・Happiness is contagious. 『幸せ』が~

等がある。これらも周りに影響を与え『うつる』ものである。興味深い。もっと色々ありそうだ。


さて考える英作である。『感染力が強い』を簡単な英語にしてみる。

考えると、『感染力が強い』とは、まずウィルス自体が『強い』ので powerful が使える。他にもstrong (強い)、bad(悪い)、dangerous (危ない)も使えるだろう。『うつる』ということは、そのウィルスや病原菌を『持つ』に至ることなので have が使える。また『感染力が強い』ということは、スピーディーにウィルスが移動することである。速さ(早さ)を表すために、例えば tomorrow (明日)を使い、

・Norovirus is very powerful. You may have the virus tomorrow.  (tonight の方が怖いか)

everyone (みんな)を使って、

・Norovirus is very bad. Everyone will get the virus soon. なども。

『うつる』→発病する→発熱する(have a fever)と考えて、

・Norovirus is dangerous. You may have a fever soon.

『感染力が強い』ということは、ウィルスを簡単に(easily) ゲットすること。

・You get the Norovirus (quite) easily.


have + everywhere =『どこにでもある』を使うと、

・Norovirus is powerful. We'll have Norovirus patients everywhere. (patient=患者 →どこもノロ患者だらけになる)

・Hospitals will be full of people with the Norovirus. 病院はノロウィルス感染者で一杯になる)

など。『感染力が強い』を分析し、それがどういうことなのか考えると、簡単な英語で表現ができる。


以上。









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英作『ノロウィルス3(アルコール消毒不可)』答と考え方

2015-12-13 14:19:03 | 英作 解答
『Norovirus』


3. アルコール消毒はノロウィルスに効果がない。

⇒ 『効果がない』を考える。

効かない。効き目がない。ダメだ。効き目ゼロ。無意味(nothing)。良くない。ノロが消えない。こんな感じである。ここからヒントを拾えないか。

『良くない』が使える。

→ 英語で not good.

形容詞の最も基本であり、最も軽んじられている感じがする good。

good はネイティブの英語をつぶさに観察していると、非常に頻繁に幅広く使われている。我々が思う以上に使われているgood.

good + for の形が多い。課題文に応用してみる。アルコール消毒は、Alcohol で可。

・Alcohol is not good for Norovirus.

簡単だ。中一英語で言える。

good / bad + for は使える。

good など誰でも知っている。しかし語学において知識と実践は全く異なる。使えない知識は価値があまりない。まさに『知りて行わざれば知らざるに同じ』。知行合一、王陽明である。ネット情報などで日本人の英語の知識は増えている。しかし知ることは恐ろしいと知るべし。知ることで、できると勘違いしてしまう。いくら水泳教本を読んでも泳げるようにはならない。英語も同じこと。痛い目(考える)を通して初めて語学は身に付く。

日本においてもネイティブの環境を疑似体験するには、英作が一番である。おびただしい英作練習によって、(観念上の)ネイティブの環境で、頭脳がどう機能しているかを体験する。ネイティブと話すときの、頭脳で起きる状況を英作で再現するわけである。でも単に当たって砕けろで話すだけでは、度胸がつくだけで、頭脳が空転するのみだろう。

この間、授業の準備で一時間ほどで50以上の good for の例文を作った。英英辞典、ペーパーバック、ネット等で検証、調査しながらであるが。アメリカ等の医療関係、化粧品、食料品等、色々なホームページなどを見ていると、本当に色々なところで good for が使われている。

私たちは、英語ができない、知らないと思い過ぎである。間違った教育を施されてきた結果、我々は不当に劣等感を植え付けられている。いつまでも自信をもって英語を話せない。


『効果がない』に関して、他に work を使うことも可。

・Alcohol doesn't work for Norovirus.


痛み止めを painkiller という。 kill も使える。

・Alcohol doesn't kill Norovirus.


effective (効果がある)も可。


以上。




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英作『ノロウィルス2(潜伏期間)』答と考え方

2015-12-12 11:38:13 | 英作 解答
『Norovirus』

2. ノロウィルスの潜伏期間は1~2日。

⇒ 『潜伏期間』とは?

意味から考えると、潜んでいる、隠れているということ。犯人が『潜伏している』とか言う。

犯人が『潜伏』の場合、隠れているということなので hide などが使われるだろう。しかし同じ日本語の『潜伏』だからといって、病気の『潜伏期間』に使うと不自然である。それが自然か不自然か判別するには、読書、リスニング等による自然な英語のインプットが必要だが、『潜伏』等の日本語に引っかからずに、意味的に訳すことが習慣となっていれば、間違わずに済むだろう。前回言及した『原子レベル』にまで思考が遡及(そきゅう)すれば、本質的な思考となり、意味本位の実質的な訳となる。

では考える。

潜伏期間とは何か。

ウィルスが潜伏している期間。

潜伏しているとは?

隠れていること。

隠れているとは?

出てこないこと。

何が出てこないこと?

熱等の症状が出てないこと。

こうやって考えると、単純に

・You have one or two days before you have a fever when you have Norovirus.

という風に全部 基本動詞の王様 have で表現可能となる。



ちなみに通常の『潜伏期間』に当たる英語は

incubation period という。

以上。
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