考える英語 (英作で英会話上達!)

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英作『イチゴは、虫歯予防の効果があり、歯を白くする成分が含まれている』(英作問題・いちご16)

2023-11-02 11:20:00 | 英作 解答

英作問題『いちご 』

16. イチゴは、虫歯予防の効果があり、歯を白くする成分が含まれている。

⇒ 英語で表現する、といっても、細かく訳すこともできるし、大まかに訳すこともできる。

経済と一口に言っても、見方によってミクロ経済、マクロ経済となるし、アジアとひとくくりに言っても、その中には日本、韓国、中国、タイ、インドネシア・・・等々ある。人間の体だって、1人の人間の人体には、見えないけども、37兆だの60兆個だのといった無数の細胞で構成されている。物の見方によって、さまざま様相は変わる。語学でも同じだろう。1つの物事があって、そのことを見過ぎたら、単に直訳にしかならないだろうが、もっと大きく見れば、全体が見え、自然な英語になるだろう。一つの事柄であっても、具体的な見方もあれば、抽象的な見方もできる。もっと柔軟に、おおらかに物を見るようにすれば、逆によく見えるだろう。

『イチゴは、虫歯予防の効果があり・・・』という箇所を、大きな視点から、あえて大まかに訳すとどうなるか。

要するに、いい悪いで言うと、当然『いい』ということなので、

・Strawberries are good for your teeth.  となる。

虫歯の予防効果があるということは、歯にいいに決まっている。虫歯にならないために行う歯磨きだって、歯にいいから毎回行っているのである。good という単純な単語を、我々はもっと重要視してもいいのではないか。予防? 効果?と悩んで何も言えないよりも、ずっとよい。

では、もう少し細かく見て見ると、どうなるか、考える。

虫歯予防の効果がある、ということは、あえて思い切った言い方をすると、イチゴを食べたら、虫歯にならないと、考えると、

・You will not have bad teeth if you eat strawberries. (虫歯にならない)

虫歯になるは、have を使い、have a bad tooth (一本)/ have bad teeth. (複数) という。

他には、keepを使うと

・Eating strawberries will keep you away from having bad teeth. 

・Eating strawberries will keep bad teeth away. (keep tooth decay away) 

protect なら

・Strawberries will protect you from (having) bad teeth. 

prevent (防止)を使うと

・Eating strawberries will / may prevent bad teeth. (prevent tooth decay) 

decay という単語は、腐るという意味で  tooth decay, a decayed tooth, a decaying tooth, で虫歯を意味する。have を使い、 have tooth decay(虫歯の状態)、have a decayed (decaying) tooth(虫歯が一本)、他にcavity も虫歯を意味し、語源はラテン語で空洞(hollow)とあり、明らかにcave(洞穴)と関連があるとわかる。要するに虫歯で穴が開いているということで、I have no cavities (=no holes in my teeth, ロングマン英英辞典)のように使う。

イチゴを食べたら、即、虫歯にならないわけもないだろうと思うが、イチゴには、キシリトールが多く(イチゴ100g中に350mg)含まれているそうで、砂糖ならば、虫歯菌(ミュータンス菌等)が砂糖を食べて、酸を出し、それによって歯が溶けて虫歯になるが、キシリトールは、天然の甘味料で、砂糖と同等の甘さにも関わらず、虫歯菌のエサにはならず、よって酸も産出しないとのこと。

虫歯予防に効果があるキシリトールのみならず、イチゴには、歯周病の予防に対して効果が高いビタミンCが多く含まれている。

歯周病は英語で periodontal disease という。以下は、歯周病関連の単語のお話。少し英作とは関係ないが、中上級者向けに、ご参考まで。

peri はperiod (期間、周期等の意味)といった単語と同じく、『周り』の意味の語源で、dontal がデンタルからもわかる通り歯に関係する語源。perio+dontalで歯の周りなので、歯周病。periodontal disease は、またの名を gum disease と言う。gumは歯茎のこと。要するに、歯周病(periodontal disease)とは、歯茎の病気であり、その初期症状においては、gingivitis(ジンジャヴァイティス=歯肉炎)と呼ばれ、歯茎の炎症や腫れ、出血が起きる。治療しないで、重症化すると、periodontitis(歯周炎、ペリオドンタイティス)に至る。-tis は、炎症の意の語源。periodontal disease (歯周病)の初期症状であるgingivitis(歯肉炎)であれば、Your gums will be swolen or start bleeding. (歯茎の腫れや、出血)程度であるが、If you leave them untreated (治療しないでほっておくと)、 gingivitis may develop into periodontitis. (歯肉炎は、歯周炎に至る)ことになる。歯周炎の最も重い(severe form) 段階は pyorrhea (歯槽膿漏、パイオリア)となる。その段階に至ると、gums shrink and teeth may loosen or fall out. (歯茎が減り(歯肉の退縮)、歯がグラグラして、抜け落ちる可能性)。歯周病菌が引き起こす歯周病は、単なる歯茎の病気ではなく、歯槽骨と呼ばれる骨まで溶かすかもしれない病気である。 (periodontal diseaseに関して、アメリカの歯科医のwebsites 等を参照した)

イチゴをせっせと食べて(?)歯を磨き、歯のケアを怠らないようにしたい。Run to the dentist if you have any problems with your teeth!

ちょっと、単語の話が長くなったが、英作に戻る。

『歯を白くする成分が含まれている。』

「成分」という箇所に、引っかかるかもしれない。

英作の大事な発想の一つに、わからないものは、言おうとしない、という考えがある。

わからないものは、言わない代わりに、他の代替手段を講ずる。

要するに、他で言い換えるということである。

わからない箇所に拘泥してはならない。そんな暇があれば、自分で考えることである。

こんなものは、自分で考えた方が早い。

『歯を白くする成分が含まれている。』

要するに、成分などは、言い換えたら、単に『何か』なので something でよい。

『含まれる』は、平たく言えば、イチゴはその何かを『持っている』なのでhave を使うとよい。

イチゴには、何かが入っていて、その何かが、歯を白くする、のであるから、

・Strawberries have something that makes your teeth white. 

もっと簡単に

・Strawberries have something, and it makes your teeth white. でもよい。

成分を、特に気にしなければ、イチゴを食べたら、歯が白くなるでもよい。

・Your teeth will be white if you eat (a lot of) strawberries.  イチゴに含まれる、歯を白くする成分は、リンゴ酸(malic acid)と呼ばれるそうだが、それをどれくらい摂れば、歯が白くなるかは、わからないので、 will より may のほうがよいかもしれない。どちらでもよいだろう。

have を使うと

・You will / may have white teeth if you eat strawberries. 

give を使うと

・Strawberries  will give you white teeth. となる。 

色々な方向から、言えるようにするのが、英作の練習である。

ちなみに、成分という単語に着目すると、components, elements, ingredients などあるが、それぞれに適切な文脈がある。今回の、イチゴの文脈では、あえて言うと、食品(食材)に使われる ingredient かもしれないが、頻度で言うと、ちょっとわからない。substance(物質)を使っているものも見られる。components は機械の文脈で使われることが多く、elements ならば、例えば a chemical element で 元素の意味で、それぞれの文脈がある。

どれを使っていいかわからない場合は、使わないことである。

お勧めは、やはり something である。ネイティブも、よく使っている。我々よりも、ずっと使っている。good もそうだ。簡単な英語の使用法に、もっと着目したい。

歯が白くなる、黒くなる(?)というような、いわば気軽なお話で、componets やらelement などの格式ばった単語を使うのは、少し滑稽だろう。でも、我々は、英語で表現する際、特定の単語に着目してしまうと、事の軽重がわからずに、むやみやたら、格式ばった英単語を使ってしまう事態に陥る。目の付け所が肝心である。

『歯を白くする成分が含まれている。』どこをみて、どこを見ないか、自分で考え、判断する。それが英作の大事な修行である。

 

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