蝶鳥徒然2

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VT52sアンプの顛末・・・改造

2021-06-19 20:21:14 | 日記

娘にあげた6CA7s真空管アンプが急に音が出なくなったとのことで引き上げて修理。前段の12AX7のMT管ソケットが接触不良だった為交換。40年前に使っていたソケットの再使用だったためバネが弱っていたと思われる。手持ちの当時の未使用の在庫と交換して直ったが、その時にテストで出した音がとても良い音だったので、現在使用中のVT-52sアンプの音が見劣りして、急遽改造することにした。違いは出力トランスがVT-52は旧タンゴのU-808で、6CA7sの方は手持ちが無かったのでイチカワのITS-20Wを購入して使っている。半世紀前の出力トランスと現行のトランスでは性能も違うだろうと思って急遽発注して交換してみたが外れ。老化した耳では多少音の違いがあるがあまり大きな差がない。NFは外してテストしているがあまり変わらない。その他の大きな違いは前段の双3極管で、VT-52は12BH7Aで6CA7は12AX7。製作した時は取り替えながら試したはずなのだが・・・?

気を取り直してもう一度双3極管を12BH7A,12AX7,12AU7の3本で差し替えて試してみた。もちろんゲインが大きく変わるが同じ音量に調整して聴き比べて、やはり12AX7が断然相性が良かった。ただ差し替えただけなのでバイアスも負荷抵抗も合っていないがとりあえず6CA7sアンプと同じような音が出てくれたのでホッとした。しかし未調整なので、前段で音量をあげていくと飽和して歪みがひどくなるのでとりあえずNFをかけて歪み音を無くした。

改造後の全体。

トランスは新しいイチカワのものに交換。

前段は手持ちの12AX7に交換。

NFはテスト用に元々ON/OFFできるようにスイッチをつけていた。12BH7Aの時は聴感上はあまり大きな変化が無かった(オシロで見る特性はNF時は高域も低域も伸びてはいた)が、今回は結構差が出るので近いうちに前段の負荷抵抗とバイアスの関係を最適化しておくつもり。

カバーを掛けてとりあえず終了。今までの音の不満が解消されてしばし音楽鑑賞。昔使うのをやめた理由のオーケストラのフォルテ時の音の痩せ現象は今回の製作では電源強化のおかげか今のところ起きていないのでとりあえず良かった・・・

結果シングル用の出力トランスが2個余ることになったので、もう真空管アンプの製作は打ち止めの予定だったが、そのうちに次の製作に入るつもりになってしまった。6GA4かKT883結sなどで検討中・・・しかし、どこで使うのかという置き場所についての問題も残っている・・・

 


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