蝶鳥徒然2

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140MHz帯ヘッドアンプ試作・・スペアナ画像追加

2021-06-23 16:12:56 | 日記

試したいことがあって30年ぶりくらいに物置からアマチュア無線機を引っ張り出してヘッドアンプを試作してみた。中国製の掌サイズの高周波のスペクトルアナライザーが1万円以下で買えるので、それを入手したことがきっかけでちょっと火がついてしまった!ついでに同サイズのベクトルネットワークアナライザーも購入してみたが、すごい技術だ!開発者達に敬意を表する次第・・・当時悪戦苦闘しながら手作りの簡単な測定器類でカットアンドトライで作っていたことが信じられない。ついでに携帯電話やWifiの発達で高周波用のアンプICが大量生産された結果20dB以上の増幅用ICが小さくておまけに数百円で購入できるようになっているのがすごい。ということで今回は2mバンドのヘッドアンプを作ってみた。

初段が近接する無線で飽和するのが嫌だったのでトップにLC2段のバンドパスフィルターを作った。0.8のメッキ線やエナメル線を6φのドリル刃に7回巻きつけて直列に40pF前後?のトリマーコンデンサ(当時購入した手持ち在庫で規格は不明)をつけて両面プリント基板や銅板を使ってシールドして購入したアナライザーを見ながら調整。簡単に最適なところに調整できた。

トップのバンドパスフィルター部。設計範囲に入ったので翌日きちんと組み直したが写真は撮り忘れた・・・

アマゾンで買った中国製の広帯域アンプ部分。アナライザーで調べたところ140MHz帯で30dB弱のゲインがあった。千円ちょっとで買えるのは信じられない時代だ。

実験用にバラックで組んだ状態。

アナライザーで調整して全体のシールドを強化して、ケースに入れてとりあえずまとめた。S/Nも見てみたが思ったほど悪化していなかったので満足。電源は今後どうするか検討予定。DC-DCでリチウムイオンから持ち上げてみたが手持ちのものではノイズが酷いので今は9Vの電池直結で済ませている。

実際に数mwの調整用発振器を部屋に置いて、ヘッドアンプを広帯域レシーバーに取り付けて近所を歩いてみたが感度は十分稼ぐことができていることがわかったので、あとは実際に使用目的に合うかどうか後日確かめる予定。

ストロボが邪魔な映り込みになったが、スペアナの画面を参考に添付。

無信号時

手持ちの発振器で帯域内に信号を出してみる。

ヘッドアンプを付けた状態。

フィルター帯域内のバックグランドノイズも持ち上がるが信号分が十分持ち上がっているので良しとしている。