黄昏叔父さんの独り言

 アマチュア無線と何でも有りのブログ

 羅臼温泉 熊の湯

2018年07月21日 18時37分49秒 | 旅行


          


 知床峠を車で通った人なら入浴した方の多い羅臼温泉「熊の湯」は有名な無料の露天風呂である。(寄付金箱は設置されている)私の北海道知床方面の観光は今回で3回目だが最初の訪問時(2009年)は2回入浴したので今回は4回目の入浴で前回は2014年であった。此の時は朝の清掃時間と重なり1時間程外で待機する事に成ったので今回は06時30分頃に熊の湯に入る橋の手前の駐車場に車を停めた。


 車を降りると年配の人が橋を渡って出てきた処で「今なら誰も入って居らず一番風呂だよ早く早く!」と急きたてられたが貴方が先に入ったのだから二番風呂では??今回は家内も一緒だったので例の衣装ケースから其々の着替えを取り出して最初の写真の「熊の湯」の建物へと進んだ。女湯は板塀で囲まれて居るが男湯は脱衣所は建物の中に有るが浴槽は木々に囲まれた自然界に保々円形の浴槽が有るだけの写真通りの完全露天風呂?此の姿は初めて入浴した9年前とは殆ど変っては居ない。此の熊の湯の最大の特徴は湯温度が高い事と地元の人が入浴して居る場合だと勝手に水を入れ様とすると直ぐに叱られる事、此処にはスキンヘッドの名物小父さんが居て初めての入浴者は余りにも熱いので我慢出来なく成り勝手に水を入れ様とすると即座にお叱りを頂く事に成る。此処は地元の方が清掃維持管理をされて居るので致し方無い事だが初めて経験する人なら湯温もそうだが其の威圧感に少しびびって仕舞う事だろう。此の湯温度は何回か浴槽に入る度に慣れて来るが確かに最初は可也熱く感じる。私は好んで熱い湯が好きではないが我慢出来ずに根を上げた事は一度も無いし此の熊の湯より熱い温度の温泉を何箇所か経験している。今回も最初に入った時は少し熱いなと思ったが二回目からは問題は無かった。


 此の温泉の湯温度が高い分だけ風呂から上がった時の爽快感は又格別で此の温泉に人気が有るのは泉質の良さも当然だが知床の熊の湯の湯温度が高い事が噂が噂を呼び其の事に挑戦したり経験したい気持ちと其の後の爽快感も多分に影響して居る様に思えて成らない。私が最初に此の温泉に訪れた動機は正に其の噂への挑戦であった。


 風呂の出口で家内と会って一番に「熱かっただろう浴槽に浸かれたか?」と聞いたら「事前に聞いて居たが想像以上に凄く熱くてビックリしたが一回は短時間ながら浴槽に浸かった」と答えて浴場内に書いて有る注意書きの事に触れて「此れを読む時間の余裕が無い者は入らず帰れ!」とか「水を加える場合は人数は忘れたが感じとして半数以上の同意が無い場合は入れるな!」的な事が書いてあってお父さんの事前の話し通りだったと言って居た。車に乗った所で足首を見せてくれたが赤く成って居て其れが消えるまでには暫くの時間が掛かった。女湯は誰も居らず一人であったらしいが水を入れるにしても方法も解からず其の侭に入浴したらしく家内は遂に知床の名湯「熊の湯」の体験者と成った。 


 此の日の泊まりは思い出の羅臼

2018年07月21日 14時45分10秒 | 旅行


       



 知床クルーズが終わり夕食が終わった後に知床峠を越えた羅臼側に有る羅臼第一ホテルが此の日の宿泊先と成った。此の日は「花の金曜日」でウトロ側の有名ホテルを半月程前からインターネットで当たってみたが既に全て満室で予約をとれない状態に仕方なく反対側の羅臼側のホテルを当たってみたら漸く宿泊出来る宿が見付かった。


 大きいホテルではなかったが泊まった部屋は綺麗だったし露天風呂が広くて木の枝が露天風呂の真ん中ほどまで延びて其の隙間からお月さんが顔を出して綺麗だった。羅臼には沢山の思い出が有り2009年に初めて訪れた時は2日間に渡り羅臼国後展望塔の有る公園で移動運用をしたり羅臼側の知床半島に車で入れる相泊温泉や其の手前の「ヒカリゴケ」の見られる洞窟や間欠泉等の派手さは無いが観光スポットが幾つか有るが矢張り羅臼と云えば直ぐ近くに見える国後島の姿を家内に見せる為に「道の駅 知床・らうす」に立ち寄り国後島をバックに写真を撮った。


 相泊温泉は可也遠く時間的に無理だしヒカリゴケの見られる洞窟は落盤の危険性が有り閉鎖中で見られず間欠泉は不等間隔だし前回2014年に見たが大した事は無かったので今回はパスする事に成った。其処で知床羅臼に来れば何が有っても此処だけは絶対外せない「羅臼温泉 熊の湯」に入浴する為に昨日下って来た知床峠を上がり始めた。


 観光クルーズ船上の人間模様

2018年07月21日 05時25分40秒 | 旅行

          


 今回の知床観光クルーズは乗船定員が50名、19トンのクルーザー・ドルフィンⅢを使用した知床岬までのコースにインターネット予約で申し込んだ。此の便は観光最盛期(7月から)は日に2便の運行に成るが私が乗船した6月は14:00出港の1便のみで私達は13時20分頃に集合場所の事務所に向かった。既に20人くらいのお客さんが受付を終わって待機中で私達も急いで受付をした段階で事務員さんにクルーズ中の防寒具の必要に付いて聞いてみた。「航海中は可也寒いし波を被る可能性が有るので其の対応が必要です。」との事、私達は寒い時にスポーツ選手が着る膝下までの丈がある防寒コートを持って居たがレインコートは持って居なかった。家内の自前のコートが波を被るとどうせクリーニング代が掛かるので案内係の女性が勧めた防寒具とレインコートがセットに成った物が500円で貸し出されて居たので其れを利用する事にした。


 当日は可也良い天気だったので「此処まで必要なのか?」と正直、出発前では暑くてとても着ては居られ無い四国では真冬モードの防寒具に疑問があった。やがて事務所前に予約申し込み順に呼び出されて二列縦隊に並ばされたので「何事か?」と思ったら「船首に5名分だけの特別席が有るので映画タイタニックと同じ事を経験したい方は申し込み先着順に受付ます」と言われ当然申し込みたかったが先頭に並んで居た人達が全員手を上げたので列の中程に居た私達にはチャンスは無かった。


 此の時の乗船客は総勢38名位だったが若い人は12名程で後は殆どがリタイヤ組みの人達でやがてアヒル艦隊宜しく勝手気侭な船着場への5分程の行進が始まった。乗船段階で少し手間取って私達が座ったのは操縦席の屋根が覆っている部分でオープン座席最前列の左側の席で景色を見たり写真を撮るには其の屋根が邪魔に成り良い席では無いと思ったがクルーズの後半部では思わぬ展開が待ち受けて居た。私達の真向かいの右側席は私達より年配の御夫婦、其の横には新婚旅行か?若いカップルが座り其の後ろからは横一列の座席が並び其の最前列に若い女性の三人グループその後ろ側の数列は熟年組が陣取って船首には若い女性を1名含む元気組みが陣取りドルフィンⅢはゆっくりと港を出港した。


 今回は知床観光クルーズも十分楽しんだが此のクルーズに乗船した人達の其々の人間模様は興味深い事で有った。最初に登場するのは私達より一寸先輩の御夫婦で大きな犬のゲージ持参で参加して来た。連れて居たのは小さいプードル犬2匹だったが集合場所では若い女性達に「可愛いですね」と言われると実に嬉しそうに対応して居た。船が出港して10分も経つと子犬は寒いのか?ブルブル震え出して子犬は其々御夫婦のジャンバーの胸の中に一匹ずつ納まったが御夫婦は出港前に一言二言の小声の会話は有った物の其れ以後は全く会話が無く成り奥様は無言で只管海の方を向いて観光に夢中だったが御主人の方は目を瞑った侭で観光には全く興味が無い様子・・・・・一体何の為に8000円も出して此の船に乗船したのだろうか?先程まで子犬の事に注目され嬉しそうに自慢話をして居た時とは別人状態であった。


 次に登場するのが若いカップルで新婚旅行か?男性の方はイチャイチャ・モードで有ったが軽装で十分な防寒対策をして居なかったので度々下のキャビンの方に戻って居たが女性の方は同じ軽装でも寒さを気にする事無く観光モードバリバリで頑張っていた。男性は時折上がって来ては彼女に下のキャビンに降りる様(2人だけの世界に浸りたかったのだろう?)に促して居たが女性は最期まで其れを却下、(高いお金を払って乗船して居るのに景色が見辛い下の部屋等には降りられませぬ状態!)其の一部始終を見て居て微笑ましくも有り相手にされない男性の様を見て居て面白かった。


 一番興味が有ったのは若い三人の女性グループの特に其の中央に座って居たのは可也美人のお嬢さん、其の美貌をアピール全開モードの軽装の上に薄い透明のビニール雨具を着ていて野暮な恰好等はして居られませぬ状態で頑張って居たが船が出港して暫くは三人で景色を楽しんで居たが知床岬の突端まで行く頃に少し雨が降り始めると気温が下がり始めて可也寒い状態に成ると目を瞑った状態で俯き加減で何故か手を合わせて拝んで居る様な仕草で他の2人に只管合わして辛抱して居る修行僧の様な感じで耐えていたが最期まで其の席を立つ事は無かった。


 此の段階に成ると舳先で頑張って居た連中も何時の間にか居無く成ったので家内に「舳先で頑張って居たメンバーも流石に耐え兼ねて船室に逃げ込んだのか?」と話掛けたら直ぐ後ろから「いいえ、風と雨音で観光案内放送が聞えなく成ったので此処に移動して居ます。」と女性の声が返って来て「あちゃ~!」状態に・・・・・


 私達は此の時点では写真の船の操縦席の屋根が後ろに向かい出っ張って居る下の部分で風や雨が防げ然も観光案内が流れるスピーカー近くの一番良いのポジションに居たので舳先に居た一人の若い女性が直ぐ近くに移動して居る事に気付かなかった。


    


 雨を避ける為に船足を上げたら其れまで辛抱していた皆さんも一人減り2人減りし誰かの小説と同じで「やがて其処には誰も居なくなった。」状態の後部座席、乗船した当時は最悪に思われた私達の座席が天候の急激な変化で最期では一番良い座席と成った。知床岬の先端から帰る方向に30分程航行したら雨雲の下を通過した旨のアナウンスが有り雨が小降りに成ると段々とオープン・デッキに人が集まり賑わいは以前の状態に戻った。知床観光も面白かったが天候状況の変化の中で微妙に変化する人間模様の観察も面白かった。矢張り私は少々品性や根性がひん曲がって居る事を自覚した。