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ゴルバチョフ元ソ連邦初代大統領「ウクライナ紛争は欧州大戦に拡大するかもしれない」と危惧

2014年08月31日 | 現代遊記デモクラシー・スノーデン・ネグリ

                         ▲『ゴルバチョフ回想録』 1996年 上下2巻 上巻765頁・下巻806頁  新潮社                  

 この本現在では版元品切れで絶版状態である。合わせて1500頁を越える大冊であるが、歴史資料的価値もあり、古書店で見つけたら、即決買おう。

『ゴルバチョフ回想録』上巻 目次

第1部 私の出自・学生時代・党生活(一九七八年十一月二十七日
故郷スタヴロポリ道と私の少年時代
モスクワ大学
実社会への旅立ち
共産党幹部への道 ほか)
第2部 クレムリン(書記長
もっと世論を
経済改革―最初のテスト
決定的な一歩 ほか)

 

『ゴルバチョフ回想録』下巻 目次  

新思考と外交政策
ペレストロイカと社会主義諸国
疾風怒濤の一九九一年

 

 

しばらく、休んでいた古代史にかかろうとしているのだが。

どうもウクライナの状況が緊迫度を増しているため、最近は毎日のように、欧米メディアの情報を探しにいったり、「ロシアの声」のホームページをチェックしていたところ、本日8月30日、「ロシアの声」 ホームページにある記事が載っていた。

元ソ連邦の大統領ゴルバチョフが「ロシア・ニュース・サービス」の取材に応じた際に「ウクライナ紛争は欧州大戦に拡大するかもしれない」と危惧の念を明らかにしたようだ。

以下 「ロシアの声」 ホームページから引用

引用開始

   「プロセスを止める必要がある。紛争の停止と交渉を求めなければならない。もし国家に言及するなら、規模は拡大し、あらゆる国々は巻き込まれ、恐ろしい欧州での大戦へと向かう可能性がある。決してそれを許してはならない。

   紛争調整において決定的な役割を果たすべきは、国連、EUそして紛争の直接当事者らである。

   我々の提案は、人道回廊を開き、燃え盛るかまど(ホットポイント)のすべてから人々を救いだす事だった。しかし、ある者は、温かいオフィスに座って論じるばかりだ。一方その時に、人々、子供、女性達のもとで何が起きているだろうか。故郷の家々が攻撃され、病院や学校が破壊されているのだ。公式発表だけでも2千人が南部・東部ウクライナで亡くなった。負傷者の数は、いかばかりだろうか。即刻すべてを止めさせなければならない。」

   ロシア・ニュースサービス

引用終わり

引用元の「ロシアの声」 ホームページは下のここ▼ 世界・日本のメディアが報じないロシアの姿勢をまず自分の目と耳で確かめてみたい方はどうぞ

http://japanese.ruvr.ru/news/2014_08_30/276633713/

 

 以下はこのところの ウクライナクーデターとその後のMH17機墜落についての私のコメント

 

「雲にわかにかき曇り」 の舞台装置のごとく、ウクライナをめぐるアメリカ・EU・ロシア間の確執は2月ウクライナ・クーデター以後、挑発如何によっては、国境線を越える大戦争の危機さえ感じられるようになってきた。

今年7月17日のマレーシア航空MH17便の墜落は、回収されたフライトレコーダー、ボイスレコーダー、及びウクライナ管制との交信記録などが残っている。世界の民間機事故の場合、特に、航空会社と墜落地が同一国になく、紛争地であった場合はなおさらのこと、公正を期して関係国と調整して国際的な民間機事故調査を立ち上げなければならないだろう。墜落原因について、詳細に物的・科学的分析が進められるべきである。

関係当事国、ロシア側も加わった国際的な事故調査システムの提案をロシア側が言明しているのに、欧米側は、それに応じようとしていない。このままでは今後調査経過が発表されたとしても、証拠のねつ造を否定する根拠は不明のままに葬り去られる公算が高くなっているのではないだろうか。

疑惑を晴らすのには、まず、ウクライナ側が持っている、ウクライナ航空管制とMH17との交信記録の全容を隠さず管制官への質疑も含めて公表することであろう。航空管制記録を出せないようではウクライナは独立国家とはいえないだろう。

またなぜ、フライトレコーダー、ボイスレコーダーの解析をイギリスやEU諸国が担当するのであろうか。

マレーシア国及びマレーシア航空は航空機の所有国である。事故調査の究明機関もたちげもしないで、なぜ英国・EU側に重要資料を渡してしまったのか。どうして事故調査報告の公正性を期待できようか。

鶏小屋の管理を、入り口の番人とその鍵を狐に預けてしまう行為に等しい。

マレーシアが3月のMH370便の解明も含めて今回のMH17便の調査で何もできないところを見ると、どこかの国に威嚇され苦境に立たされているのがわかる。

ウクライナの航空管制官は、事故直後、マレーシア航空MH17便に接近する2機の戦闘機を認めた発言をしていたのだが、あっという間に、スペイン人管制官の投稿は削除されてしまった。航空管制官の生命の安全は保障されているのだろうか。心配である。今どこにいる?

ウクライナで起きた航空機事故なら、まず、ウクライナ国家上空を飛行する民間機について、すでに存在している紛争地を避け、コントロールし、指示を出す責任はどの国かを問わねばらないだろう。それは当然ウクライナ国家であり、ウクライナ管制官の仕事だ。MH17便以外は、紛争地を回避するもっと南側の航路をとっていたはずである。なぜあのときだけ、航路北方の危険地帯を飛行した(させた)のか?

まず、マレーシア航空MH17便航空機事故関係各国全ての承認のもとに調査機関をたちあげ、すべての物的遺物を保全した上で、調査すべきだろう。

アメリカ・EU・日本のマス・メディアは、どれもこれも、当たり前の基本的な欠陥を指摘しない。

このことを報じないのはなぜだろうか。アメリカ本国の報道は当然のように大本営発表だが、欧州のメディアもほぼ完全にNATOの軍事的威嚇に屈しているように見える。

かつて、フランスのドゴール将軍は、第2次大戦後、アメリカのヨーロッパでの覇権主義に屈せずに、アメリカに抗していたが、今や新自由主義の猛威で、苦境に立たされている欧州は、フランスも含めて洪水のような右傾化と、アメリカ属国現象が吹き荒れているようだ。

ついでに、アメリカに抗したドゴール大統領暗殺未遂事件があったのだが、黒幕も、国を超えた大規模なネットワークがその時期にすら存在していたのではないだろうか。ドゴール大統領のアルジェリア独立承認など植民地放棄の政策は、当時まだまだ欧州にはいた植民地主義・帝国主義者の寡頭政治家が、ドゴールに毒づいていたのだから。ブログ「桜井ジャーナル」の桜井春彦はどこかで、NATOには秘密工作部門があると言っていたなぁ。

冷戦が終わったなどというのはごく表層的なたわごとなのだろう。前の時代もこれからも、すべて諸悪は、ファシズムか、共産主義・全体主義に帰着させ、実は世界単一支配という、ワン・ワールド・寡頭専制政治計画を隠蔽する 「まじないことば」 なのだということがここへきて、明確になってきた。ように見える。

ウクライナは、欧米の言っていることに反して、ますます、かつてのナチス・ファシズム体制といってよい状況になってきた。ウクライナ国軍とは別組織の、何をするのか不明な国家親衛隊の創設、ウクライナ語の単一国語化(ついこの前まで、ウクライナでは、ウクライナ語と並んでロシア語は公用語でもあった)、親ロシア派住民の排除・追放など。

ユ-ゴスラビアの解体の時を思い起こそう。

「民族浄化」などということばが戦争に入る際踊っていた。欧米メディアはこれでもかというほど当時のテレビ新聞はプロパガンダ一色だった。ミロシュビッチを悪玉として書きたて、国土は比較的大きく、やがては欧州の有力な国になる可能性のあったユーゴスラビアを、物言えぬほどの小さな属国化のため解体をはかり、NATOによる空爆を徹底行使して粉砕した。

民族文化・人種構成・歴史的形成・経緯から言って、まだ、統一的なウクライナ民族の歴史形成に達していない形成途上の国家に、いきなり極めて狭いナショナリズムの国家観・民族基準で国家を運営しようとすれば、それらに批判的な緩やかな連邦制国家を模索しようとする改革派などの居場所もなくなり、分離・独立派に鞍替えして勢いを増すのは自然のなりゆき。

2014年2月の、大統領追放の非民主的な、狙撃手・銃による右翼クーデター以降、ウクライナ東・南部は内戦状態にある。今年の秋以降の燃料代も払えそうにない破綻寸前の国家なのだが、それ故にこそ、戦争拡大でロシアの借金をチャラにしようというのだろうか。オデッサ市民の虐殺・建物の放火で国民を恐怖に陥れ黙らせるやり口は、ナチス・ヒトラーが権力掌握に際し、採用した方法と実にそっくりなのである。

欧州では、寡頭勢力による、寡頭勢力のための寡頭政治が、むしろ恒常的で、戦間期にわずかに平和が訪れたかのように見えるが、恐るべき傲慢な寡頭政治家は相変わらず、着々と世界の好餌を狙っている、とみえる。

今後もその方向になんの変化もなく、変化したのはその時々の寡頭勢力の構成メンバーの一部交替があったのに過ぎない。寡頭勢力の世界支配に異を唱えるものは絶対に認められないと、ずっと宣言し、実行してきたのが、国際政治の裏の冷酷な姿であったのではないだろうか。

ここへきて、新自由主義・金融工学的・経済・の破綻,世界銀行・IMF改革の停滞・頓挫を乗り越えるべく、BRICS諸国が団結し、BRICS開発銀行がついに立ち上がり、ブラジルでその会合が7月15日に盛会に終わった直後、7月17日、マレーシア航空MH17便がウクライナで墜落。

その事故のほんの少し前、ブラジルからロシアへの帰途で、プーチン大統領は航空機に乗っていた。

BRICS体制の発足、それについて、それも「ドル支配・国際通貨体制からの明確な離脱宣言にも等しいBRICS開発銀行の設立合意は許さないぞ」 という、明確なメッセージのようにも見える。

なんか時期が、接近しすぎ、出来すぎてはいないかなぁ。

どんな事故調査報告書がでるのか。過去にたくさん例があるからね。

もう騙されないと騙されて、過去も、現在も騙され続ける先には、またしても世界大戦の危機、しかし今度の危機は、騙されたら、後がない、世界・地球消滅になるのを承知しているか・・・・

 

 

 

 

 



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