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▲『古代史講座』 学生社1961~1966年 全13巻 1冊定価 当時1000円
本日の到着便 『古代史講座』 学生社1961~ 1966 その1
本日の到着便は 『古代史講座』 学生社1961~1966年
▼ 『古代史講座』 学生社1961~1966年 第1巻内容目次
▲『古代史講座』 学生社1961~1966年 第1巻内容目次
▲『古代史講座』 学生社1961~1966年 第1巻内容目次
この1巻の月報の「編集部だより」を見ると、この本刊行頃、それは1960年前後なのだが、安保反対国会デモの負傷者を運ぶ音を聞きながら古代史の編集会議を開いた時もあったと記していた。今から55年前のことだ。
この学生社の『古代史講座』、全6巻の当初の企画が、なんと13巻に膨張したのだから、1960年には政治も熱く燃えさかっていたのだが、学問の熱気も相当だったようだ。編集部も、「この講座は、ありきたりの歴史ブーム便乗企画とはわけが違うと」自負していた。確かに、100名以上の執筆者の顔ぶれを見ると当時の古代史の実力者の面々が揃っている。
▼以下は、『古代史講座』 学生社1961~1966年 の全13巻の目次
▲▼『古代史講座』 学生社1961~1966年 の全13巻の目次
▲▼ 『古代史講座』 学生社1961~1966年 の全13巻目次
▲ 『古代史講座』 学生社1961~1966年 の全13巻目次
学生社の現在のホームページを見ても、まだ会社のホームページを作成していない1960頃の刊行物は講座の執筆者、論文内容がわからないので不便。頼りにしている国立国会図書館の検索でも本のタイトルまではわかっても、執筆者と論文名を掲載していないシリーズの書誌情報があり、実際に本をめくらないとわからない。
『古代史講座』 の必要な巻だけと思って、探してみたものの、揃いで入手したほうが廉価なのだ。シリーズのうち3・4冊欲しいというあたりが、一番迷う頃合いだ。
西洋史も、現役の仕事中は手が伸びず、岩波書店の第一次講座世界史より前のものになると我が家にはちらほら、研究史の進展などの変化を見るなどおよびもつかない。日本史の講座ものの数とは比較にならないほどの惨状なのだ。
ということで、本棚の空きスペースも考慮せず、入手することに。これで、1960年代前半までの世界史(古代史)の穴が埋まり、10年刻みで、通史的記述の変化は読み取れるかもしれない。
→学生社版『古代史講座』 1962ー1966年 全13巻
→中央公論社版『世界の歴史』 1960年代中頃ー後半 全17巻
この頃、講談社、河出書房、文藝春秋など一般読者向け世界の歴史続々刊行
→ 第一次『岩波講座 世界歴史』 1974年 全31巻
→ 『岩波 世界史への問い』 1989ー1991 全10巻
→ 『地域からの世界史』 1991ー1993 朝日新聞社 全21巻
→ 歴史学研究会編『ラテンアメリカの500年』 青木書店 1992年 全5巻
この間にフランス・アナール学派の社会史的研究の紹介も進み、画期的な『弘文堂歴史学事典』 1994年~が刊行されはじめる。狭義の地域史・日本史・世界史の別なく記述する視角が市民権を得てきたのだろうか。この頃歴史学方法のパラダイムの変化が、歴史学研究者の間に共通認識されることになったのか。
→ 第二次『岩波講座 世界歴史』 1997ー2000年 全28巻+別巻
→ 中央公論社文庫版『世界の歴史』(1998年版からの増補) 2009ー2010年 全30巻
つづく