巴里の中心で、ワンとさけぶ

笑いながら一気に読んでください! 愛犬・ラブラドールとのドタバタ巴里暮らし

母国語をどうする?

2008年03月30日 07時14分04秒 | Weblog
 毎年、この時期になるとシャンゼリゼ大通りにある在仏日本人会で、日本の教科書の無料配布(もちあらかじめ登録してある)があります。で、今日、受け取ってきました。わが娘もあれよあれよという間に6年生です。
 さて、日本人会では幼児期に公園で一緒に遊んだ子のママたちもいて、しばし語学談議となりました。今、日本では早期からの英語教育に皆熱くなってるみたいですが、まっ、そう簡単にはバイリンにはなれないよ~……、と痛感してるのが、実際に外国で暮らし、二つの言語と二つの文化の狭間で七転八倒してる私たち。
 語学ってふたつ同時に伸びてはいかないので、在仏日本人の親たち、実は苦渋の選択をしているのです(皆、口外したがらないけど……)。
 私はクラス担任と相談の上、15才までは家で会話する以上の日本語を教えないと決めフランス語を優先させました。今日会った親子の中には逆に日本語を選びフランス語の遅れについては諦めたというママもいましたね。日仏家庭なんかだと日本語は早期に諦めちゃうケースも多々あるみたいですよ。
 日本語とフランス語、それと英語はそれぞれ周波数の領域が違うので聞き取りにおける基本が違うんですって。民族的にいちばん有利なのがロシア人でフランス語も英語もロシア語の領域内にすっぽり入ってるので習得が簡単なのだそう。次いで周波数領域が広いのがドイツ語。う~む、確かに語学学校でもロシア人とドイツ人ってすんごいスピードでフランス語をマスターしていきますからね。ちなみにフランス人は日本人と同様に外国語の習得が難しい民族なんだとか。
 さて、さっき親が選択とは書きましたが、それは子供自身がどちらの言語を好むかってことももちろんあります。これまで観察してきた感じでは”お友だち”に左右されるみたい。幼児の頃からいつも一緒に遊ぶのが日本人で会話が日本語なら、当然日本語がグングン伸びる。反対に我が娘みたいに同年代の日本人の友だちゼロで親友がフランス人だと日本語はまるでダメですね……。
 今から6年前、娘が5才のとき、日仏語ともにとんでもなく不自由な時期があり、その当時は母として心配で心配でハゲましたもの。バイリンへの道はほ~んと長く険しい。
 それでも今じゃ、フランス語に関しては学校からのお呼び出しもなくなったし、だんだん通訳として使えるようになってきたので、ホッとしています。
 さ~て、この小6の教科書を娘はいつになったら開くことやら……、16才か? いやいや18才すぎてからかな?

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