巴里の中心で、ワンとさけぶ

笑いながら一気に読んでください! 愛犬・ラブラドールとのドタバタ巴里暮らし

子供の誕生会で一喜一憂

2006年06月23日 17時33分39秒 | Weblog
 フランスの子供たちが、一年でいちば~ん楽しみにしてるのが自分の誕生日。
正確に言うと本当の誕生日じゃなくて“誕生会を開く日”です。学校に行く日やヴァカンス中はクラスのお友だちを呼んでパーティができませんから、みんながきてくれそうな週末の午後を選んで招待カードを作り、送ります。招待客を決めるのは子供自身で、だいたい10人くらいを呼ぶのが一般的。パーティは午後のおやつの時間4時をはさんで行なわれます。だから用意するのはケーキとお菓子とジュースだけでいいから準備もラクラク。食事付きのパーティってのはめったにありませんね。で、呼ばれた子は、日本円にして千円から二千円のプレゼントを持ってお祝いにかけつけます。
 で、フランス人って寛容だなぁと思うのは、親同士が仲良しじゃなくても、子供は招いたり招かれたりするってこと。なんか日本の友達に聞くところによると、そちらでは母親の付き合いで子供同士の付き合いも決まっちゃうんですって??? それはこっちでは考えられないことです。
 それでも、フランスのママンたちも人間、我が子が招かれるかどうか、あるいは呼んだら何人きてくれるかで一喜一憂してしまいます。
 先日、幼稚園の年少組からのお友だちのアリシアの10歳の誕生会がパリ16区のマクドナルドで行なわれ、うちの娘も招待されました。そう、アパルトマンを解放したくない家庭ではマクドナルドを会場に選ぶ人が意外と多い。費用は安いし、ノリのいい店員がパーティのホステス役になって約2時間ずっと場を盛り上げてくれるから親がラクチンなのです。
 ところが、このアリシアの誕生会、フタを開けてみたら、この寂しさ……。10人招待したのに、きてくれたのはたった3人! パパのアランさんとママのミレイユさんは憮然とした表情。トーゼンです。かわいい娘の晴れの日をすっぽかされたら、そりゃ悲しい。が、マクドのお姉さんがすっごくいい人で、アリシアが悲しまないように、実にうまくパーティを演出してくれたおかげで、この笑顔(アリシアは黒のTシャツの子です)がでて、ひとまずホッ。
 実は、うちの娘の去年の秋のパーティも危なかったんです。ちょうど本当の誕生日が土曜日だったので、その日に設定して招待状を発送したら、なんとクラスメートのひとりが同日にパーティを開くことが判明。その子のママンから電話があり「ごめんなさいね」と言ってきました。あやまってはいるものの、あちらはフランス人家庭ですから自信満々、あきらかにウチらの負けを意識した口ぶりでした。しかたなく娘にも諦めるよう説得しました。
 が、しかし、当日になったらわが家には招待した全員がやってきました。寂しいパーティになったのは、フランス人家庭のほうだったんです。さて、その勝因はどこにあったかというと、“犬”です! みんな娘と遊ぶのも楽しいけど、からかっても怒らないウチのジュエルと駆け回って遊びたくてしょうがなかったんです。子供好きのラブを飼っててよかった! この日はしみじみそう思いましたよ。
 


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