熊本日独協会/熊本・ハイデルベルク友の会

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「赤ちゃんポスト」国際シンポジウム 今週末 熊大で

2016-02-16 16:29:30 | インポート
その設置について議論があり時にセンセーショナルに取り上げられる「赤ちゃんポスト」。
日本では唯一熊本に存在。
日独の運用者、関係者、研究者が現状を考え、将来を探るンポジウムが開かれます。
本協会員、トビアス・バウアー熊本大学準教授からのご案内です。

どなたでも事前申し込み無しで参加できます(無料)
当日、直接、会場にお越しください


 2月20日(土)13:30~17:15 / 21日(日) 9:30~13:00
 熊本大学黒髪北キャンパス内「くすのき会館」レセプションルーム
 日本語で(一部の講演:ドイツ語〔日本語資料有り・質疑応答は通訳有り〉)
 主催:基盤研究(C)「赤ちゃんポストに関する日独比較研究」課題番号:25500007
 問い合わせ先:熊本大学文学部トビアス・バウアー準教授
        096-342-2455 baueu@kumamoto-u.ac.jp

〔以下、プログラムから適宜転記〕

赤ちゃんポストを再考する―日独両国における母子救済の新たな取り組み
Die Babyklappe im Wandel - Neue Hilfsmassnahmen fuer Mutter und Kind in Japan und Deutschland


 「赤ちゃんポスト」は、ドイツでは2000年から、日本(熊本)では2007年から、
新生児の遺棄や殺害を防止する目的で設置されてきているが、日独両国において、設置当初
から現在に至るまで、依然として注目され、また、議論されている取り組みである。
そして、2014年には、赤ちゃんポストのこれまでの経験と課題を踏まえて、ドイツでは
新たに「内密出産制度」が制定された。
 本シンポジウムは、両国の赤ちゃんポストの運用者とドイツの新たな内密出産制度の
導入の関係者による現状と課題に関する報告に加え、関連分野の研究者からの考察を通して、
両国における今後の母子救済および支援の可能性と方向性について考えを深めるための
ものである。

Die seit 2000 in Deutschland und seit 2007 in Japan (Kumamoto) zur Verhuetung
von Kinderaussetzungen und -toetungen eingerichteten sogenannten ' Babyklappen '
sind bis heute in beiden Laendern Gegenstand oeffentlicher Aufmerksamkeit und
Diskussion. Auf Grundlage der bisherigen Erfahrungen und aufgezeigten Probrematiken
wurde 2014 in Deutschland ein neues System der vertraulichen Geburt eingerichtet.
Durch Berichte von Betreibern der Babyklappe in beiden Laendern und ueber das in
Deutschland neu eingefuehrte System der ' vertraulichen Geburt ', ergaenzt durch
Betrachtungen aus den betroffenen Fachgebieten, sollen auf diesem Symposium
den Bedingungen und Moeglichkeiten zukuenftiger Hilfen fuer Mutter und Kind
in beiden Laendern nachgegangen werden.

プログラム( ※ 以下、ドイツ語の併記は省略 )

2月20日(土)

13:30 開会挨拶 伊藤正彦(熊本大学文学部 副学部長)
13:35 趣旨説明 トビアス・バウアー(熊本大学準教授)

第一部  日独両国における赤ちゃんポストと新たな取り組み
 〈 司会 トビアス・バウアー 〉

13:45 「ドイツにおける内密出産制度―妊婦支援の拡大と内密出産の規定のための
取り組み」
       コリンナ・ボッホマン(ドイツ連邦家族省係官)
14:30 「内密出産と赤ちゃんポスト―カトリック女性福祉機関(SkF)ミュンスター支部の
相談活動」
       マリア・クーベ(カトリック女性福祉機関(SkF)ミュンスター支部支部長)
15:30 休憩

 〈 司会 阪本恭子(大阪薬科大学準教授 〉

15:50 「いのちを救う〈こうのとりのゆりかご〉を通して見えてくるもの」
       蓮田太二(医療法人聖粒会 慈恵病院理事長兼院長)
16:35 全体会議

17:15 第一部終了

2月21日(日)

第二部  法学、倫理学、福祉学、医学からの視点
 〈 司会 多田光宏(熊本大学準教授)〉

 9:30 「赤ちゃんポストの未来―日独の現状から見えてくるもの―」
       阪本恭子(大阪薬科大学準教授)
10:00 「熊本県検証会議―委員から見えた〈こうのとりのゆりかご〉」
       良永弥太郎 (※ お名前の「や」は本来は旧字体です)
10:30 「法律から見た赤ちゃんポストと内密出産」
       床谷文雄(大阪大学教授)
11:00 「〈Statistical Lives〉論からみる赤ちゃんポスト」
       トビアス・バウアー(熊本大学準教授)
11:30 「医学的にみたこうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)の問題点―自宅出産と
       障がい児預け入れの現状と問題」
       三淵浩(熊本大学特認教授)
12:00 全体会議      

13:00 閉会
 


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