熊本市国際交流会館は1994(平成6)年9月1日に落成。30周年の記念式典と講演会が8月31日(土)、会館6階ホールで開かれた。午後1時30分からの式典では大西一史市長らが挨拶。その中でいずれもが、2016(平成28)年の熊本地震で、会館が避難者の受け入れや情報提供で外国人支援の拠点となったことを述べた。その後、長きにわたって活動に協力してきた3名の方に感謝状が贈られた。
午後2時からの講演では熊本出身のフリーランスアナウンサー武田真一氏が「多様性の中のコミュニケーション」と題して1時間余りにわたり中学校での英語の先生との出会いなどについて語った。
他のフロアーでは記念イベントのステージショーなども開かれていた。
熊本地震後のメッセージボード スペイン語相談員への感謝状贈呈 武田真一氏の登壇 1階フロアーでの物産展
熊本日独協会も会館を管理運営する熊本市国際交流振興事業団と協働し、あるいは協力を得て、様々な活動を続けてきた。ハイデルベルクからの市民訪問団の文化体験、毎年10月のオクトーバーフェスト、大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事館から提供されるポスターの展示、毎月第4木曜日のドイツカフェへの参加、また、2022年11月にはハイデルベルク・熊本友の会の代表を迎えて「熊本市・ハイデルベルク友好都市締結30周年」を祝う行事も開催した。
着物姿で勢ぞろい 会館前広場でのオクトーバーフェスト アインシュタイン来日100周年パネル展 ドイツカフェ この回のテーマは「友好都市30周年」
友好都市締結30周年記念式典での田中館長挨拶 調理室で来場者にふるまうグリューワイン仕込み
熊本市国際交流会館は市内中心部、熊本城の足元にあり交通の便も良い。市民レベルでの交流のための地下2階、地上7階建の立派な施設があるのは全国的にも珍しい。開設30周年記念式典はその重要性を再確認させた。外国人住民数も増加、ますます拠点性を高めていくことだろう。 (M.S.)