ジャッキー中年と夏の休日 （西宮編） パート２ summer holidays of Jackie (Part 2)

池田旅館には、事前に電話でチェックインタイムを聞いていた。

５時やと言うので、それに合わせて家をスタートしてた。

,

走り出して、一時間ほどで大雨に会い、

それから一時間以上も 雨に打たれっぱなしやったため、

予定より少し遅れた。

.

それでも５時１５分には到着したので、

少しの遅れやから、まあ上出来や。

.

旅館一階の自動販売機の右横が、入り口。

施錠されてたので、呼び鈴を鳴らした。

.

いくら鳴らしても何の応答もない。

どないなってんねやろ。

雨と汗でボロボロ状態のジャッキー、

こんなところで、立ちすくむはめにあった。

。

足の疲れはピークやし、

どないしょう。

。

たまらなくなり、玄関右横に座り込んで待つことにした。

横の歩道を人々が行き交う中、

待つこと３０分。

。

一台のタクシーが交差点に止まった。

そこから、年輩の女性が現れ、

「今日の宿泊の方ですか？」と。

「ごめんなさい。ちょっと歯医者行ってましてん。」と。

、

ええ！５時がチェックインやて言うてたやん。

とにかく早くシャワー浴びさせて。

それから ビール飲みに行かせて。

。

という事で、チェックインを済ませ、

シャワーで、雨と汗を流し、

事前に宅配便で送っておいたウェアーに着替えて、

外に飛び出した。

。

宿の前交差点を渡って、右側に飲食店街がある。

さあ、ビールを一気に飲み干すんや。

。

いろいろ飲み屋はあるなあ。

おお！ええ店あった。

阪急の西宮っちゅう上品な街にも立ち飲みがあるんや。

。

問答無用で、思わず飛び込んだ。

、

。

。

さすがは、西宮や。

カウンターが御影石や。

。

３時間近くも走り、クタクタなはずの足やのに、

そんな疲れなんて完全に忘れて、

立ち呑みに、違和感なく自然に溶け込んでいった。

　　　・・・・つづく・・・・