新卒で入社して2年勤めた会社を辞めました。
理由は先日も述べたので詳しくは書きませんが、主に適正との不一致と業務環境の劣悪さですね。
もともと電話が嫌で事務の部署に入社したのに、なぜかコールセンターに異動になってクレーム対応の嵐。
毎月40時間超の残業をしながら忙しく業務をしているうちに鬱になりました。
もはやマトモに業務が出来なくなっているのに、次々舞い込んでくるクレーム案件。
ただでさえキツキツなのに、クライアント様から課される更なる無理難題。
そして「ホルマリン君にはもっと頑張ってもらわないと」と昇進の話まで出てきてしまいました。
「これ以上、自分の立場が上がってしまってはもう逃げられん…。だめだこりゃ。」
という事で、辞表を提出してきた次第です。
さて、次の仕事先を見つけなければいけないのですが、自由の身となった私はある野望を抱いていました。
「四国に行ってやる」と。
四国へ行ってみたいと思い始めたのは、確か2年くらい前だったかな。
「凸凹神堂」「沢田マンション」「立体八大地獄」「レトルトカレー自販機」……。
聞いただけでもワクワクするような珍迷所が、四国4県に集中している事に気付いたのです。
それぞれ場所はバラバラなので、現地でレンタカーを借りて回ろう。どうせならそれらの場所をチェックポイントにして四国一周というのはどうか……。と妄想は膨らんで行きました。
実は今回の旅、本当は昨年の秋に行こうと思っていた旅なんですね。
ようやくもらった7日間の連休を使用して…、のハズだったのですが、当時は資格勉強と数十人規模の懇親会の幹事を任されてしまったのでそれどころではなく。
また、上司の圧力により結局休みが1日減ってしまったので、すっかり行く気がなくなってしまい。
結局、連休は隣町の日帰り温泉でふて寝という結果になってしまったのです。
という事で、今回の旅は
胃がもたれるくらいに四国を満喫するのが目標です。
予算は10万円。期間1週間。
旅を遂行するにあたり最も重要となるレンタカーはウィークリー(1週間)で24,000円という激安プランの店を見つけて予約はバッチリ。
そして……。いよいよ出発当日。
5月8日(火) 午後9時半。
現在、小雨の降る東京駅にいます。
ジェットスターGK108便を利用し、成田空港経由でやってきました。
格安の飛行機で四国へ行くとなると、成田空港でそのまま高松便に乗り換えて香川県の高松空港へ…という手がありますが、何でわざわざ東京駅へ?といいますと……。
今回、四国へは寝台特急を使って陸路で上陸しようと考えているためです(^O^)!
寝台特急「サンライズ瀬戸」。
東京~香川県高松市を約9時間半で結ぶ、現在ではすっかり貴重になってしまった定期運航の寝台付き特急電車です。
四国に行くからにはぜひセットで乗りたい!!と企んでいたのです。
本来は横浜や熱海方面へ向かう電車が停車する、東海道線の9番ホームへ上がり待つこと数分。
通勤電車が途絶え、ツルンとした長大な電車がゆっくり進入してきました。
「サンライズ瀬戸」堂々入線。
他のホームがステンレス製の無機質な車両で溢れかえっているなか、少々場違いな雰囲気なのが特別感を演出します(*^_^*)。
全車両オール2階建て。往年の寝台列車と違って電車特急のため、1両目から客室があります
(他の寝台列車は客車タイプのため、1両目は牽引用の機関車となる)
こちらが、私が今回宿泊する3号車です。
客室のグレードはいくつかあるのですが、今回は個室タイプの中で最も安い「B寝台ソロ」としました。
…ちなみに、「サンライズ瀬戸」は島根県の出雲市に向かう「サンライズ出雲」号と共同運行となっているのが特徴です。
ご覧の通り、中間で2つの列車に分かれるようになっており、1~7両目までが「瀬戸」、8~14両目までが「出雲」という区分け。
途中の岡山駅で分割を行い、それぞれ別の列車となって目的地へ向かうわけです。
ワクワクしながら、いよいよ車内へ!
おぉ~!木目調で中々に高級感が漂う通路です(^_^)。
やはり両側に客室があるので狭いのですが、電車内という感じがしません。
そして、宿泊する3号室へ。
…予想以上に狭い!!
以前乗車した「北斗星」のB寝台ソロもなかなかの狭さでしたが、それを上回る小ささ!
ほぼベッドのみの空間のため、旅行カバンは足元のスペースに押し込んでようやく扉が閉まる感じでした。
もっとも、料金を1000円多く払えば、1グレード上の「B寝台シングル」にする事ができ、こちらは少々部屋が広いのでもう少し余裕ができると思います。
私は寝台特急の秘密基地感をより味わいたかったため、あえて今回「ソロ」の方を選びました(^_^;)
文句は禁物ですね(笑)。
ちなみに、今回の「ソロ」で寝台料金は6,480円。
運賃と特急料金を合わせると、合計21,030円でございました。
この他、寝台料金がわずか520円のみの「ノビノビ座席」という半個室グレードもあります。
ちなみに「ソロ」の個室は空間効率を最大限に生かしており、1階部屋と2階部屋が交互に配置されています。
私が宿泊するのは1階部屋ですが、2階部屋はご覧の通りとなっています。
曲線の窓のおかげで解放感がありそうですね。
枕元の各種スイッチ
ちゃんと目覚ましの設定も可能。
右側上段より、足元の常夜灯、室内灯、入り口灯、暖房のスイッチ。
真ん中のダイヤルはラジオ用で、その下にはイヤホン差し込める穴もあるのですが、肝心のイヤホンが無く……。
ちなみにサンライズ号、弁当やグッズなどの販売サービスは全く無く、食堂車もありません(※飲み物の自販機はあり)。
往年の寝台特急とは違い、あくまで移動用の手段として割り切っている感じがありますね
(※別料金で入れるシャワーは付いていますが)。
なお、室内にはコンセントが付いているのが非常にありがたいです。
北斗星では個室内コンセントが無く、洗面所の限られたコンセントが争奪戦になっていましたからね(^_^;)
午後10時、いよいよ発車!
札幌から東京までの道のりはあくまで「移動」としか考えていなかったので、列車が動き始めたこの瞬間こそが「四国の旅、始まったな…」と実感できた瞬間でした。
終点の香川県高松の到着予定時刻は明日の朝7時27分です。
まずは高松までの列車旅、存分に楽しみます!!
しばらくは東京都心の駅を低速で通過します。
人が満載の通勤電車と並走する場面も何度かあり、少し恥ずかしいので部屋の電気を消してこっそり眺めていました(^_^;)
ちょっくら車内を探検。
各車両には立派な洗面所が完備。プラスチック製ではなく、材質が石で出来た重厚感のあるものだったのがビックリ。
そして通路は1階、2階で分かれている車両もあり、ますます列車とは思えない立派さ。
天井は低いですが、思ったほどは窮屈感はありません。
「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」共に1スペースずつ、小さめのラウンジがあります。
4人×4人座ればいっぱいになってしまうのであまりくつろげないかな。
…どうでもいい話ですが、サンライズ号のラウンジと聞いて、千原ジュニアの「すべ●ない話」を思い出してしまうのは私だけか(笑)。
しばらくすると、電車は東京都心部を抜け、海沿いの住宅街を走り抜けます。
コーヒーを飲みながら「雨の降る列車旅も旅情があっていいな~」とボンヤリ思っているうちに眠くなり、12時頃に就寝。
寝苦しいという訳ではないのですが、やはり気分が高まっているからなのか何度も目が覚めてしまいました(^_^;)。
真夜中に目が覚め「そろそろ関西に入ったぐらいか?」と考えているとちょうど駅に停車。
窓から駅名票を確認してみると、まだ愛知県の豊橋市でした……。
次回!いよいよ四国上陸&レンタカーとご対面!!
大冒険が始まります!
続く。
理由は先日も述べたので詳しくは書きませんが、主に適正との不一致と業務環境の劣悪さですね。
もともと電話が嫌で事務の部署に入社したのに、なぜかコールセンターに異動になってクレーム対応の嵐。
毎月40時間超の残業をしながら忙しく業務をしているうちに鬱になりました。
もはやマトモに業務が出来なくなっているのに、次々舞い込んでくるクレーム案件。
ただでさえキツキツなのに、クライアント様から課される更なる無理難題。
そして「ホルマリン君にはもっと頑張ってもらわないと」と昇進の話まで出てきてしまいました。
「これ以上、自分の立場が上がってしまってはもう逃げられん…。だめだこりゃ。」
という事で、辞表を提出してきた次第です。
さて、次の仕事先を見つけなければいけないのですが、自由の身となった私はある野望を抱いていました。
「四国に行ってやる」と。
四国へ行ってみたいと思い始めたのは、確か2年くらい前だったかな。
「凸凹神堂」「沢田マンション」「立体八大地獄」「レトルトカレー自販機」……。
聞いただけでもワクワクするような珍迷所が、四国4県に集中している事に気付いたのです。
それぞれ場所はバラバラなので、現地でレンタカーを借りて回ろう。どうせならそれらの場所をチェックポイントにして四国一周というのはどうか……。と妄想は膨らんで行きました。
実は今回の旅、本当は昨年の秋に行こうと思っていた旅なんですね。
ようやくもらった7日間の連休を使用して…、のハズだったのですが、当時は資格勉強と数十人規模の懇親会の幹事を任されてしまったのでそれどころではなく。
また、上司の圧力により結局休みが1日減ってしまったので、すっかり行く気がなくなってしまい。
結局、連休は隣町の日帰り温泉でふて寝という結果になってしまったのです。
という事で、今回の旅は
胃がもたれるくらいに四国を満喫するのが目標です。
予算は10万円。期間1週間。
旅を遂行するにあたり最も重要となるレンタカーはウィークリー(1週間)で24,000円という激安プランの店を見つけて予約はバッチリ。
そして……。いよいよ出発当日。
5月8日(火) 午後9時半。
現在、小雨の降る東京駅にいます。
ジェットスターGK108便を利用し、成田空港経由でやってきました。
格安の飛行機で四国へ行くとなると、成田空港でそのまま高松便に乗り換えて香川県の高松空港へ…という手がありますが、何でわざわざ東京駅へ?といいますと……。
今回、四国へは寝台特急を使って陸路で上陸しようと考えているためです(^O^)!
寝台特急「サンライズ瀬戸」。
東京~香川県高松市を約9時間半で結ぶ、現在ではすっかり貴重になってしまった定期運航の寝台付き特急電車です。
四国に行くからにはぜひセットで乗りたい!!と企んでいたのです。
本来は横浜や熱海方面へ向かう電車が停車する、東海道線の9番ホームへ上がり待つこと数分。
通勤電車が途絶え、ツルンとした長大な電車がゆっくり進入してきました。
「サンライズ瀬戸」堂々入線。
他のホームがステンレス製の無機質な車両で溢れかえっているなか、少々場違いな雰囲気なのが特別感を演出します(*^_^*)。
全車両オール2階建て。往年の寝台列車と違って電車特急のため、1両目から客室があります
(他の寝台列車は客車タイプのため、1両目は牽引用の機関車となる)
こちらが、私が今回宿泊する3号車です。
客室のグレードはいくつかあるのですが、今回は個室タイプの中で最も安い「B寝台ソロ」としました。
…ちなみに、「サンライズ瀬戸」は島根県の出雲市に向かう「サンライズ出雲」号と共同運行となっているのが特徴です。
ご覧の通り、中間で2つの列車に分かれるようになっており、1~7両目までが「瀬戸」、8~14両目までが「出雲」という区分け。
途中の岡山駅で分割を行い、それぞれ別の列車となって目的地へ向かうわけです。
ワクワクしながら、いよいよ車内へ!
おぉ~!木目調で中々に高級感が漂う通路です(^_^)。
やはり両側に客室があるので狭いのですが、電車内という感じがしません。
そして、宿泊する3号室へ。
…予想以上に狭い!!
以前乗車した「北斗星」のB寝台ソロもなかなかの狭さでしたが、それを上回る小ささ!
ほぼベッドのみの空間のため、旅行カバンは足元のスペースに押し込んでようやく扉が閉まる感じでした。
もっとも、料金を1000円多く払えば、1グレード上の「B寝台シングル」にする事ができ、こちらは少々部屋が広いのでもう少し余裕ができると思います。
私は寝台特急の秘密基地感をより味わいたかったため、あえて今回「ソロ」の方を選びました(^_^;)
文句は禁物ですね(笑)。
ちなみに、今回の「ソロ」で寝台料金は6,480円。
運賃と特急料金を合わせると、合計21,030円でございました。
この他、寝台料金がわずか520円のみの「ノビノビ座席」という半個室グレードもあります。
ちなみに「ソロ」の個室は空間効率を最大限に生かしており、1階部屋と2階部屋が交互に配置されています。
私が宿泊するのは1階部屋ですが、2階部屋はご覧の通りとなっています。
曲線の窓のおかげで解放感がありそうですね。
枕元の各種スイッチ
ちゃんと目覚ましの設定も可能。
右側上段より、足元の常夜灯、室内灯、入り口灯、暖房のスイッチ。
真ん中のダイヤルはラジオ用で、その下にはイヤホン差し込める穴もあるのですが、肝心のイヤホンが無く……。
ちなみにサンライズ号、弁当やグッズなどの販売サービスは全く無く、食堂車もありません(※飲み物の自販機はあり)。
往年の寝台特急とは違い、あくまで移動用の手段として割り切っている感じがありますね
(※別料金で入れるシャワーは付いていますが)。
なお、室内にはコンセントが付いているのが非常にありがたいです。
北斗星では個室内コンセントが無く、洗面所の限られたコンセントが争奪戦になっていましたからね(^_^;)
午後10時、いよいよ発車!
札幌から東京までの道のりはあくまで「移動」としか考えていなかったので、列車が動き始めたこの瞬間こそが「四国の旅、始まったな…」と実感できた瞬間でした。
終点の香川県高松の到着予定時刻は明日の朝7時27分です。
まずは高松までの列車旅、存分に楽しみます!!
しばらくは東京都心の駅を低速で通過します。
人が満載の通勤電車と並走する場面も何度かあり、少し恥ずかしいので部屋の電気を消してこっそり眺めていました(^_^;)
ちょっくら車内を探検。
各車両には立派な洗面所が完備。プラスチック製ではなく、材質が石で出来た重厚感のあるものだったのがビックリ。
そして通路は1階、2階で分かれている車両もあり、ますます列車とは思えない立派さ。
天井は低いですが、思ったほどは窮屈感はありません。
「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」共に1スペースずつ、小さめのラウンジがあります。
4人×4人座ればいっぱいになってしまうのであまりくつろげないかな。
…どうでもいい話ですが、サンライズ号のラウンジと聞いて、千原ジュニアの「すべ●ない話」を思い出してしまうのは私だけか(笑)。
しばらくすると、電車は東京都心部を抜け、海沿いの住宅街を走り抜けます。
コーヒーを飲みながら「雨の降る列車旅も旅情があっていいな~」とボンヤリ思っているうちに眠くなり、12時頃に就寝。
寝苦しいという訳ではないのですが、やはり気分が高まっているからなのか何度も目が覚めてしまいました(^_^;)。
真夜中に目が覚め「そろそろ関西に入ったぐらいか?」と考えているとちょうど駅に停車。
窓から駅名票を確認してみると、まだ愛知県の豊橋市でした……。
次回!いよいよ四国上陸&レンタカーとご対面!!
大冒険が始まります!
続く。