ホルマリンのマンネリ感

札幌出身苫小牧在住、ホルマリンです。怪しいスポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、一人旅、昭和レトロなどなど…。

レンタカーで四国一周7日間 その1

2018-05-19 01:00:40 | 旅行(道外)2018~2019
新卒で入社して2年勤めた会社を辞めました。

理由は先日も述べたので詳しくは書きませんが、主に適正との不一致と業務環境の劣悪さですね。
もともと電話が嫌で事務の部署に入社したのに、なぜかコールセンターに異動になってクレーム対応の嵐
毎月40時間超の残業をしながら忙しく業務をしているうちにになりました。

もはやマトモに業務が出来なくなっているのに、次々舞い込んでくるクレーム案件。
ただでさえキツキツなのに、クライアント様から課される更なる無理難題。
そして「ホルマリン君にはもっと頑張ってもらわないと」と昇進の話まで出てきてしまいました。
「これ以上、自分の立場が上がってしまってはもう逃げられん…。だめだこりゃ。」
という事で、辞表を提出してきた次第です。


さて、次の仕事先を見つけなければいけないのですが、自由の身となった私はある野望を抱いていました。
「四国に行ってやる」と。

四国へ行ってみたいと思い始めたのは、確か2年くらい前だったかな。
「凸凹神堂」「沢田マンション」「立体八大地獄」「レトルトカレー自販機」……。
聞いただけでもワクワクするような珍迷所が、四国4県に集中している事に気付いたのです。
それぞれ場所はバラバラなので、現地でレンタカーを借りて回ろう。どうせならそれらの場所をチェックポイントにして四国一周というのはどうか……。と妄想は膨らんで行きました。


実は今回の旅、本当は昨年の秋に行こうと思っていた旅なんですね。
ようやくもらった7日間の連休を使用して…、のハズだったのですが、当時は資格勉強と数十人規模の懇親会の幹事を任されてしまったのでそれどころではなく。
また、上司の圧力により結局休みが1日減ってしまったので、すっかり行く気がなくなってしまい。
結局、連休は隣町の日帰り温泉でふて寝という結果になってしまったのです。

という事で、今回の旅は
胃がもたれるくらいに四国を満喫するのが目標です。
予算は10万円。期間1週間。
旅を遂行するにあたり最も重要となるレンタカーはウィークリー(1週間)で24,000円という激安プランの店を見つけて予約はバッチリ。

そして……。いよいよ出発当日。


5月8日(火) 午後9時半。

現在、小雨の降る東京駅にいます。
ジェットスターGK108便を利用し、成田空港経由でやってきました。

格安の飛行機で四国へ行くとなると、成田空港でそのまま高松便に乗り換えて香川県の高松空港へ…という手がありますが、何でわざわざ東京駅へ?といいますと……。
今回、四国へは寝台特急を使って陸路で上陸しようと考えているためです(^O^)!


寝台特急「サンライズ瀬戸」。
東京~香川県高松市を約9時間半で結ぶ、現在ではすっかり貴重になってしまった定期運航の寝台付き特急電車です。
四国に行くからにはぜひセットで乗りたい!!と企んでいたのです。

本来は横浜や熱海方面へ向かう電車が停車する、東海道線の9番ホームへ上がり待つこと数分。
通勤電車が途絶え、ツルンとした長大な電車がゆっくり進入してきました。


「サンライズ瀬戸」堂々入線。
他のホームがステンレス製の無機質な車両で溢れかえっているなか、少々場違いな雰囲気なのが特別感を演出します(*^_^*)。
全車両オール2階建て。往年の寝台列車と違って電車特急のため、1両目から客室があります
(他の寝台列車は客車タイプのため、1両目は牽引用の機関車となる)


こちらが、私が今回宿泊する3号車です。
客室のグレードはいくつかあるのですが、今回は個室タイプの中で最も安い「B寝台ソロ」としました。


…ちなみに、「サンライズ瀬戸」は島根県の出雲市に向かう「サンライズ出雲」号と共同運行となっているのが特徴です。
ご覧の通り、中間で2つの列車に分かれるようになっており、1~7両目までが「瀬戸」、8~14両目までが「出雲」という区分け。
途中の岡山駅で分割を行い、それぞれ別の列車となって目的地へ向かうわけです。

ワクワクしながら、いよいよ車内へ!

おぉ~!木目調で中々に高級感が漂う通路です(^_^)。
やはり両側に客室があるので狭いのですが、電車内という感じがしません。
そして、宿泊する3号室へ。




…予想以上に狭い!!
以前乗車した「北斗星」のB寝台ソロもなかなかの狭さでしたが、それを上回る小ささ!
ほぼベッドのみの空間のため、旅行カバンは足元のスペースに押し込んでようやく扉が閉まる感じでした。

もっとも、料金を1000円多く払えば、1グレード上の「B寝台シングル」にする事ができ、こちらは少々部屋が広いのでもう少し余裕ができると思います。
私は寝台特急の秘密基地感をより味わいたかったため、あえて今回「ソロ」の方を選びました(^_^;)
文句は禁物ですね(笑)。

ちなみに、今回の「ソロ」で寝台料金は6,480円。
運賃と特急料金を合わせると、合計21,030円でございました。
この他、寝台料金がわずか520円のみの「ノビノビ座席」という半個室グレードもあります。


ちなみに「ソロ」の個室は空間効率を最大限に生かしており、1階部屋と2階部屋が交互に配置されています。
私が宿泊するのは1階部屋ですが、2階部屋はご覧の通りとなっています。
曲線の窓のおかげで解放感がありそうですね。

枕元の各種スイッチ

ちゃんと目覚ましの設定も可能。
右側上段より、足元の常夜灯、室内灯、入り口灯、暖房のスイッチ。
真ん中のダイヤルはラジオ用で、その下にはイヤホン差し込める穴もあるのですが、肝心のイヤホンが無く……。

ちなみにサンライズ号、弁当やグッズなどの販売サービスは全く無く、食堂車もありません(※飲み物の自販機はあり)
往年の寝台特急とは違い、あくまで移動用の手段として割り切っている感じがありますね
(※別料金で入れるシャワーは付いていますが)

なお、室内にはコンセントが付いているのが非常にありがたいです。
北斗星では個室内コンセントが無く、洗面所の限られたコンセントが争奪戦になっていましたからね(^_^;)

午後10時、いよいよ発車!

札幌から東京までの道のりはあくまで「移動」としか考えていなかったので、列車が動き始めたこの瞬間こそが「四国の旅、始まったな…」と実感できた瞬間でした。
終点の香川県高松の到着予定時刻は明日の朝7時27分です。
まずは高松までの列車旅、存分に楽しみます!!


しばらくは東京都心の駅を低速で通過します。
人が満載の通勤電車と並走する場面も何度かあり、少し恥ずかしいので部屋の電気を消してこっそり眺めていました(^_^;)

ちょっくら車内を探検。

各車両には立派な洗面所が完備。プラスチック製ではなく、材質が石で出来た重厚感のあるものだったのがビックリ。
そして通路は1階、2階で分かれている車両もあり、ますます列車とは思えない立派さ。
天井は低いですが、思ったほどは窮屈感はありません。


「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」共に1スペースずつ、小さめのラウンジがあります。
4人×4人座ればいっぱいになってしまうのであまりくつろげないかな。
…どうでもいい話ですが、サンライズ号のラウンジと聞いて、千原ジュニアの「すべ●ない話」を思い出してしまうのは私だけか(笑)。


しばらくすると、電車は東京都心部を抜け、海沿いの住宅街を走り抜けます。
コーヒーを飲みながら「雨の降る列車旅も旅情があっていいな~」とボンヤリ思っているうちに眠くなり、12時頃に就寝。
寝苦しいという訳ではないのですが、やはり気分が高まっているからなのか何度も目が覚めてしまいました(^_^;)。

真夜中に目が覚め「そろそろ関西に入ったぐらいか?」と考えているとちょうど駅に停車。
窓から駅名票を確認してみると、まだ愛知県の豊橋市でした……。

次回!いよいよ四国上陸&レンタカーとご対面!!
大冒険が始まります!

続く。
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旅から帰ってまいりました。(予告編)

2018-05-17 00:30:39 | 旅行(道外)2018~2019
みなさんこんにちは。
無事に旅から帰ってきました。

…無事故で帰って来られてホッとしております(^_^;)。
振り返ってみると、歴代でも1、2を争う壮大なスケールの旅だったと思います。

次回の更新から、少しずつ旅の様子をまとめて行きたいと思います。
いや~、、、また結構な長編になりそうな予感(笑)。

では、予告編をどうぞ。






2年ぶり!
大長編旅行企画。



総移動距離
4600キロ


デス
ロード


亜熱帯
植物


天空
縦断線


異常警報
発令



その4県には―。
未だかつて見た事のない世界が
広がっていた―。




2018年春、
レンタカーで四国一周7日間」の旅

近日公開 開始。


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自分探しの旅に行ってきます。

2018-05-08 09:23:01 | どーでもいい日常
皆さんこんにちは。
突然ですが、今日から旅に行ってきます。
ホントは昨年行こうと思っていたのですが、仕事が忙しく実現できなかった旅です。

今回の期間ですが、思い切ってドドンと1週間!
大変ヴォリューミーなプランとなっております。

・行き先は国内。未踏の地。
・予算10万円。
・移動距離が歴代最長。


さて、行き先はどこでしょうか??
期間中は例によってコメント返信が出来ない状態になるかと思いますので、ご了承ください。
1週間後に無事に帰ってこれれば、久々の長編旅行シリーズをお届けできるかと思いますので、しばしお待ちくださいm(__)m

では、不安しかありませんが、行ってきます……。
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大樹町・旭浜のトーチカ郡

2018-05-07 02:57:24 | ホルマリン漬け北海道 トワイライトゾーン


十勝地方南部、太平洋に接して位置する広尾郡大樹町といえば、先日、観測ロケットの打ち上げ(結局延期になっちゃったけどね)で話題となった「宇宙のまち」であるが、街の外れの旭浜には、ちょっと他の地域では見られないような異様な風景が広がっている場所がある。
太平洋戦争末期に建てられた10基近くのトーチカ(※)がそのまま打ち棄てられ、今も波に洗われ続ける海岸。
波打ち際に沿って、いくつもの荒れ果てたトーチカが点々と、砂に埋もれかけながらも残っているという、我々廃墟・遺跡マニアにとっては垂涎の戦争遺跡海岸といえよう。

※トーチカ:軍事的に重要な地点を守るため、コンクリート等で造られた小型の防衛用陣地

調べてみると、ここ大樹町を含む十勝の太平洋沿岸は海岸近くまで水深が深く、戦時中はアメリカ軍の上陸有力地点として警戒されていたという。
今も海岸に残る旭浜のトーチカ郡は、旧日本軍の命令により、太平洋戦争末期の昭和19年に建てられたものの一部だという。
最終的には約40基ほどが建てられたが、結局は一度も使用されることなく終戦を迎えた。
その後、護岸工事等により失われてしまったトーチカも数多いが、現在、大樹町では旭浜とその内陸部に15基のトーチカが現存確認されているとの事。今回は、海岸沿いに残る1号~8号トーチカまでを見て来た。
以下、訪問記録である。


2017年6月某日。
…いきなりだが、目指す大樹町、札幌からだとともかく遠い
連休が取れなかったため、仕事終わりの夜9時半に、そのまま車に寝袋を積んで出発。
暗闇の中、まずは襟裳岬方面を目指して日高地方を南下する。

人っ子ひとりいない漁村と漆黒の太平洋に恐怖しながらも、新冠→浦河→様似と進んだ所でこの日はタイムオーバー。既に深夜1時半である。
不気味に波の音だけが響く無人の海岸駐車場に車を停め、そのまま車中泊。


翌日、濃霧の丘陵地帯を進み、朝9時にようやく襟裳岬突端へ立つ。
浦河以南へ来たのは初めてであったため、中々に達成感がある。
ずっと気になっていた「風の館」など観光もしつつ、のんびりと襟裳岬周辺を堪能した。


結局、目的の大樹町旭浜へ到着したのは、同日の午前11時半
漁港から少し外れた所に海岸へ降りる未舗装路をようやく見つけ、思い切って突っ込む。
砂利が深くなってきたので車で進むのを諦め、さて、トーチカ地帯めがけて歩いていくか!と降り立ったのが上の写真だ。


地図で確認すると、現在地からトーチカ郡までは微妙に離れているようで、ひとまず砂利の中をザクザク進んでゆく(一応、車が通った跡がある)。
ジムニーかランドクルーザーだったら突破できそうなのだが、私のハッチバック車だったら車高が低いので即アウトだ。

5分ほど歩くと、護岸工事で綺麗に整備された箇所が現れ、そこに残る最初のトーチカが見えてきた。

8号トーチカ

ここから海岸沿い(豊頃町方面)に向かって、順番に7号、6号…と番号が付けられているようだ。
この8号は海岸にある物の中でも比較的内陸側に位置し、土台も高い。半分宙に浮いた状態になっているのは波によって削り取られた為であろう。
小さく開いた長方形の穴が「銃眼穴」とよばれるもの。

すぐ先には7号と6号トーチカが見えており、このまま波打ち際を進んで行きたいのだが、本日は中々に海が荒れており、狭い海岸に終始波が押し寄せている状況。
実際、2つのトーチカは先ほどから若干波に浸かっており、このまま近くを歩いていけば波に足を持って行かれかねない。

少々危険と判断したので、この先、やや高くなった防波堤部分を慎重に進んで行く事にした。
危険な秘境をいくつも探検した身ではあるが、波の高い海沿いを歩くのはさすがに怖い。

7号トーチカ


6号トーチカ

いずれもコンクリートは欠け、土台は浸食により傾いてしまっている。また、砂に埋もれかけているので、入口から中に入る事はできなさそうだ。
なお、2基の銃眼穴はそれぞれ向かい合わせに設置されていた。



2基の横を足早に通り過ぎると、海岸部分が若干広くなったので、ホッとして防波堤部分から降りる。
先を見渡してみると、この先の5号、4号、3号、2号…のトーチカが並んでいるのがボンヤリと見える。
波飛沫のせいで霧がかっており、まるで蜃気楼のような不思議な光景だ。


この辺は波が来ていないので、ようやくトーチカに近づく事ができた。
…にしても、玉砂利が数多く含まれた粗悪なコンクリートだ。さらに、コンクリートが欠けて内部の木材が見えている箇所すらある。
調べたところ、当時は資材不足により、予定されていた鉄筋コンクリート製は叶わずにコンクリートと木枠を用いての施工となってしまったようだ。当然、あまり質の良い防衛設備とは言い難い。

5号トーチカ

トーチカの建設は日本軍だけでなく、地元住人も動員されて行われたそうだ。
造られた物の中には丸太を組み合わせた木製トーチカもあったという。
なお、現在ではこのように構造物丸出しの状態だが、完成当初は土や砂に埋まった状態だったらしい。
年月の経過による風化でこのように構造物が露わになっているわけである。


外側から銃眼穴を覗いてみる。
10年以上前に探索した方のレポートでは内部に入れたようであるが、年月が経った今では半分以上がすっかり埋まってしまっている。

4号トーチカ



海岸には、こちらも粗悪なコンクリで造られた円形の構造物も埋まっていた。下水管か?
また、例に漏れず漂着物がかなり多く、散策してみると中々楽しい。

3号トーチカ


2号トーチカ

先述した10年以上前のレポートと比較すると、付近の地形もだいぶ変化しているようだ。
レポート内の写真では、トーチカのすぐ側まで土手が迫っていたが、すっかり波によって削り取られ、トーチカのみポツンと取り残された状態になっている。


他に比べて、こちらは辛うじて砂に埋まりきっておらず中に入る事ができそうだ。身をかがめて、狭い入口から早速入ってみる。
通路は逆コの字型に折れ曲がり、その先の小さな部屋へ繋がっていた。
この構造は、万が一の時に爆風を食い止めるためと思われる。




通路の天井は薄い木製の板。故に、中へ入った途端、木造家屋のような木の匂いがうっすら漂う。
そして部屋の中心部には、上部へとつながる四角い穴のようなものが。空気穴だろうか?


銃眼穴から太平洋を望むと、今まで感じた事のない高揚感が。
部屋自体は思ったほど狭くはないので、閉塞感というか窮屈な感じはあまりしなかった。

1号トーチカ

最後に現れたこのトーチカも、10年程前は土手と繋がっていたようだが…。
現在は上部にかぶさる土がその過去を静かに証明する。

最初の8号トーチカからここまで、1キロ少しの距離だろうか。
この先、海岸は当縁川支流にいったん分断されるが、その向こうに2基のトーチカがあり、少し離れた場所には更に3基のトーチカが存在しているというが、今回の探索はここまでとする。
この先の5基の探索記録は探してもあまり見当たらないが、到達困難なのか場所があまり知られていない為なのかは不明である。

なお、海岸から少し内陸側の山林にも2基が確認されており、うち1基は平成20年に発見された比較的新しいもので、見学コースも整備されているそうだ。


1号トーチカ付近より、辿ってきた方向を振り返る。
波が荒くなってきたようで、序盤に見たトーチカ達は軽く波を被っているようにも見える。
なんとも荒涼たる光景であると共に、傾いた人工物が海岸に埋もれる様は、何やら『猿の惑星』チックだ。
こんな風景、ここ旭浜以外では見られまい。

※参考
大樹町公式ホームページ
イン ジ エア

完。
(2017年6月訪問)
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おばあちゃんのコレクション館

2018-05-04 00:54:56 | ホルマリン漬け北海道 珍スポット編

「やっぱり捨てるの可哀想でしょ…」
山奥に展開する想い出ガレージ!!

(札幌市南区某所・2018年4月訪問)

今回紹介する場所、札幌市民でもまず訪問しないようなかなりの山奥にあります。
この場所との出会いは本当にたまたまでした。
初めてその存在を知ったのは去年の夏ぐらいだったかな。
特にあてもなく、一人でドライブというか探検をしていた時のこと。小雨が降る中、車が1台通るのもやっとな細道を恐る恐る進んでいると、ふと視線の隅にカラフルな一画が。
なんと車用のガレージの中に、子供用の玩具やぬいぐるみが所狭しと並べられているではないですか。
最初は個人商店かな?フリーマーケットかな?と思いましたが、車の窓からちょっと覗いてみると値札は見当たらず。
ああ、この家の人のコレクションなんだな」とすぐに思いました。
自宅の方を見てみると、家の周りには手作りと思しきカカシが何体か置かれていて、ガレージに負けないくらいに賑やかでした。
これは大変な珍スポットを見つけてしまった…とワクワクしたのを覚えています。



そして今回、改めて撮影のために再びこの場所を訪れました。
記憶を頼りに「この辺だったよな…」と細道を進んで行くと…、ありましたありました!
そして今回はちょうど良い事に、持ち主と思しきおばあちゃんがガレージの前にしゃがんで何やら作業をしている!!
近くの空き地に車を停め、早速ご挨拶。身体は小さいですがとても元気なおばあちゃんでした。
「ちょっと見て行っても良いですか?」と聞くと
まだ並べている途中で散らかってるけどね~。こんなの写真に撮ってどうするのさ~。」と少し恥ずかしそう。





おばあちゃんは隣の住宅で現在一人暮らし。お子さんたちは就職を期に家を出て独立。
この数多くの玩具は、お子さんたちが小さい時に使っていた物なのだとか。
こんなに可愛いものなのに、やっぱり捨てるのは可哀想でしょ。だからこうやって並べて飾っているの。しがない老人の趣味だよ」と謙遜していますが、その笑顔はとても素敵でした。

今でも『これ捨ててよ!』ってビニール袋に入れて持ってくるから、自然と集まっちゃうの。
家の中にも沢山あるよ!散らかってて見せられないけど
」と嬉しそうです。




家の敷地にいくつか置かれている手作りのカカシ。キツネや熊が多いので、動物避けも兼ねて置いてあるのだとか。
そして玄関口や家の前にもカラフルなポスターやおもちゃが沢山。ガンダムはつい最近もらった物なのだそうです。




暇さえあれば外へ出てきて模様替えを行っているそうで、この時も新しくもらったおもちゃを並べている最中でした。
お子さんのもの以外も受け入れてくれるようであれば、こんど我が家の古いおもちゃも持っていってあげようかな。

談笑中、近所の人が通りかかり、「おばあちゃんなんでも鑑定団に出た方がいいよ!ガハハハ!」と楽しそうにしていたのが印象的でした。
既にこのガレージは、山奥の名物スポットになっているようです(*^_^*)。

完。
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