消えゆく霧のごとく(クンちゃん山荘ほっちゃれ日記)   ほっちゃれ、とは、ほっちゃれ!

きらきら輝く相模湾。はるか東には房総半島の黒い連なり。同じようでいて、毎日変わる景色。きょうも穏やかな日でありますよう。

歯医者さん

2018年08月29日 18時37分14秒 | おらあ、文句があるだよ!
 ボッチが出っ張ってれば、頬肉に触るのは理の当然!?
  腹が出てくりゃ太っ腹、頬もついでに太っ頬なのか!


 今回の記事のカテゴリーは「おらあ、文句があるだよ!」なんですけど、ホントはそこまでは行ってないのです。
 そのちょっと手前、なんとなく釈然としないなあ、というレベル。
 ただ、納得したと言うわけでもないのです。

 勤めていた会社の三軒先、まあ言わばお隣さんに歯医者があり、在職中に10年ばかり、お世話になりました。退職後も6年ほど、時たまですが、埼玉に戻った日取りでわざわざ新宿御苑まで出向いていました。退職した年に、ここのセンセイに長らく欠損したままだった右下奥歯の“跡地”にインプラントを入れてもらいました。
 で、繰り返しですが、6年以上、特に何も指摘がないまま、年2回は全体の定期メンテを受けてきたのです。

 話は変わりまして、この7月のいつだったか、なにかの加減で鏡で歯を見たら、左の上のほうに虫歯が出来かかっていて黒っぽくなっているところがあるのに気がつきました。
 そこで、いま居るここ伊豆の山を下りたところの歯医者さんに診てもらいました。暑いさなか、新宿まで行くのは面倒ですからね。

 その箇所は難なく治療してもらうことが出来ました。
 ところが、その際に山の下デンテストは、右下奥のインプラントの“ボッチ”が右頬の肉に始終触っていることを指摘、「嫌だなー」とおっしゃるのです。「嫌だなー」て聞かされちゃ、こっちも「イヤやなあ」ということになります。
 ボッチ、というのは、インプラントに被せてある金属を外すときに簡単に外れるように、リムーバーを引っ掛けるためのごくごく小さな突起が取り付けられている、それなのです。そのボッチが頬肉にいつも触っているというのです。

 「センセイ、嫌だなーとおっしゃるのは、例えば頬肉がガン化するかもしれん、というような意味合いなんですか?」
 「そうなんですよ、年がら年中金属が触っているのは良くないねえ。いま、奥歯の一番奥の下側にボッチが付いているんですが、私ならずっと手前の隣の歯に接したあたりに取り付けて、頬肉に始終触らないようにしますねえ」

 その頬肉の場所を照らし出して鏡で見せてもらうと、確かにボッチの大きさの何回りかの大きさで赤くなっており、直接ボッチが触っているところは白っぽくなっている。
 ははぁーん、これは確かにガン化しかかっておるわい、まずいわな、死ぬ前にガン化する可能性がある、と専門家のおらは自己診断しました。

   
    画像は記事とは関係ありません。From Free.

 山の下デンテストがおっしゃるには、新宿の歯医者さんとか、ほかの歯科医にセカンド診断をしてもらったらどうかというのです。

 そこで、新宿にメールを入れて、これこれこういう訳なんだけどどうすんべか、と尋ねたのです。
 そうしたら、新宿まで出向いてくれれば善後措置を(無料での感触)してくださる、というのですが、もう新宿にはこれ以外には用事がなく、億劫です。それに、「もう何年もボッチが頬肉に接触していたのを見ていたはずなのに!」という思いがあります。加えて、おらが太ってか年齢をくってかして、頬肉がたるんできたのが原因だと言い出し? 言い出され? かねない感触もありました。
 それなら、保険適用外の措置につき、費用がどれぐらいかかるかによって、どちらで措置してもらうか決めることにしました。

 結局、そのボッチを削り取ってしまうのが一番簡単な方法ということになりました。
 このボッチを取り除いても被せ物を外す必要が出てきた際に外すことがまったく出来ないわけではないらしいのです。ただ、取っ掛かりがなくなりますよね。それで、いわばこじ開ける恰好になるので、被せ物がお釈迦様になる可能性があるということでした。
 で、その費用はと尋ねると、山の下のセンセイは、「…そんなに高いもんじゃないですよ」と、即答がないのです。
 しばし、センセイは頭の中のレヂを操作しておられたようです。して、その結果は?

 恐怖の5、6秒ののち、「まあ、1000円ぐらいでしょうね」とおっしゃる。
  (1000円と言えば、岡山のきなこママは大枚千円を道で落として泣いたらしい⇒千円落とした顚末はこちら)

 おらは、1000円と聞いて急激に元気を回復。
 おう、それなら、近い将来のガン化も困ると言えば困るんで、山の下歯科医院にお願いして、ボッチを削り取っていただくことにしました。
 それが、2週間前の話でした。

 さてさて、いざ削り始めようとして、アーンをした、その時。
 山の下センセイは、「うーん、これはボッチを削り取って、手前に移して溶接すれば、一番好都合だな」とおっしゃるのです。
 で、急遽とりやめて、「そんなことが出来るのかどうか、歯科技工士とも相談してみますよ」ということになりました。

 そうして、きょう、ボッチを手前に移動させた被せ物が完成、元どおりに装着していただいて、今しがた帰宅したところであります。

 えっ、費用はいくらかかったのかって?

 この部分に限っては、3000円プラス消費税で、新宿を往復するよりはるかに安上がりだったのであります。

 ありがとう、山の下センセイ!