消えゆく霧のごとく(クンちゃん山荘ほっちゃれ日記)   ほっちゃれ、とは、ほっちゃれ!

きらきら輝く相模湾。はるか東には房総半島の黒い連なり。同じようでいて、毎日変わる景色。きょうも穏やかな日でありますよう。

クロモジの楊枝

2017年09月24日 14時00分08秒 | 手づくりあれこれ
  庭のクロモジの枝で、とりあえず楊枝を削ってみた!

 きのう、メスネコお仕置き失敗に地団駄を踏み、庭木の床屋を仕上げたあと、そう言えば、と「クロモジの木」の存在を思い出しました。
 クロモジと言えば、少し高級な和菓子を買ったりすると、クロモジの小枝を削った楊枝が付いてきますよね。

 うちの庭にクロモジの木があることを、この春、山向こうのヘビ取り親戚から知らされ、へえーっと感心しただけでしたが、枝で楊枝でも削ってみるべえと思い立ち、数本の小枝を切り取り、水につけてゴシゴシ洗っておきました。

 で、さきほど、よく乾いたその枝を、和菓子にくっついてくるものより長く、市販の爪楊枝=つまようじの長さ程度に切って、両端を削ってみました。クロモジの枝は、カッターで削っているととても良い香りがしました。

   
    まあ、へたっぴだけどこんな具合! ラオスの手すき紙の小袋に入れたらかっこがつきました。

 そう言えば、クロモジの枝や葉で「お茶」のようなものも作れると教えてもらいましたので、ネット検索してみると、こんな具合でした。
 そのうち、試してみたいと思います。  

   クロモジ茶なんてのもあるんだ!はこちら
  

植木の床屋、画像

2017年09月23日 16時16分09秒 | ミニ菜園、植物いろい...
 前記事で「後送」としました庭の植木の床屋、こんなふうになりました。

   この木は名前も調べてないのですが、とにかく頭がつんつん上へ上へと伸びていってしまいます。
   そのスピードたるや、速いのなんのって、ちょっとほっとくとぼうぼうになります。

    

   で、床屋をして、こざっぱりとさせました。

   

はい、お疲れ! 次は“私利私欲解散”だぁ!

2017年09月23日 12時21分58秒 | 安倍ど腐れ極右政権
 おお、お元気そうで、感激!

<首相>政府専用機で羽田空港に帰国
 国連総会出席のため米ニューヨークを訪れていた安倍晋三首相は22日深夜、政府専用機で羽田空港に到着、帰国した。訪問中は、国連総会で演説したほか、トランプ米大統領ら各国首脳と会談し、北朝鮮情勢について協議した。【仙石恭】  最終更新:9/23(土) 7:52毎日新聞


 上の毎日記事には、「米国から帰国した安倍晋三首相と妻昭恵さん=東京・羽田空港で2017年9月22日午後11時54分、和田大典撮影 」という画像がくっついており、久しぶりに昭恵さまのご尊顔を拝し奉り、感激に打ち震えた次第でございます。

 内閣改造したばかりで、なーんも解散なんてせんと、後継総裁=首相に禅譲すれば済む話なのに、どうしても自分が続投するためにこの勝てる時機を逃せぬということなのでしょうね。安倍ちゃんて、ほーんと私利私欲がスーツ着て歩いてるようなお方ですなあ。
 たぶん、総選挙勝利で続投のどや顔を見せてくれることでしょう。
 わずかな日にちしかたっていない“挙党一致ふう内閣”もまた仲間内内閣に戻るんでしょうね!
 なーんせ、隠れ公明党の前ちゃん率いる民死ん党の実力は、当選2回のAPO女検事を幹事長に据えようとした浅墓さに象徴的にあらわれちゃいましたから、われわれ下々はもう黙って寝た振りしてるしかないのかも知れませんよ!
  ほんとにお似合いのおふたかた、はこちら

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 植木の床屋で気分転換!

 国政の行く末を思うと気分は落ち込みがちですが、ふと見おろせば、何の木だかわからない庭の植木が伸び放題になっています。
 そこで、気分転換を兼ねて、植木バサミと脚立でも持ち出して植木の床屋の真似事でもやるべいかと思っていると、なんだかうちの寄留ネコが外でうるさく鳴いています。
 また、窓からあたりを見回すと、とんでもないところに登っておりました。
 
 お隣の松の木の4メートルぐらいの高さのところから顔だけ出して、なんかわめいています。

 おお、そうか。出て行ったはいいが、「家に入れない」ってことのようです。
 さっそく、パタパタを開けに行ったら、もうそこに来て待っておりました。
 むっ、すばやいやつ!

   
   どこにいてる!
    顔だけ見えます。


 植木の床屋は、終わりましたら、画像アップいたします。

閲覧注意! マムシのちびを捕獲!

2017年09月16日 17時20分03秒 | 生き物
  閲覧注意! 毒蝮三太夫のひ孫を捕獲 
 一昨日夕、山向こうの親戚方玄関前にあらわれる


 きのう、山向こうの親戚の娘Mちゃんからメールが届きました! 

  昨夕、散歩に行こうと玄関開けたら目の前にいました((((;゜Д゜)))
  動画も撮ってみました~。
   https://youtu.be/Z8SH4rJfTxk


 ここにあった画像は一番下に移動しました。
 withkeiさんのように長虫嫌いのお方はここでスルーアウトしてくださいね!
 


 で、こわごわ眺めたあと、返信しました。


  ひぇー、よくさわれんね!
  動画なんか気持ち悪くて、とても見られない。
  そちらの下のほうの草むらにはいるということだったけど、
  玄関前にいたというんだから、下から上がってきたんじゃなくて、上から下りてきたんだろうね。

  1枚目画像で見ると大きさはマムシ程度の小型のようだけど、2枚目はけっこうちゃんととぐろ巻いたりして。
  このペットボトルは500ccのやつだよね。すると、あまり大きくないな。
  なにへび?

  むかし、子供のころ、宇都宮の町のまんなかに蛇屋があって、持ち込むと買い取ってくれた。
  いくらになったのか知らんけど。
  子供が数人で山に遊びに行ったときにたまたまなんかの蛇を見つけると、
  平気で捕まえて売っていたやつらがいたもんだよ。


 それに対するお返事!

  マムシの赤ちゃんでした~(>_<)
  大きさは20㎝くらい。

  クンちゃんはヘビ苦手ですか(;´д`)
  宇都宮にそんなお店があったとは…昔の子どもたちはスゴいですね!

  私はヘビはアオダイショウとかなら平気なのですが、
  マムシは生命の危機を感じてしまいさすがに触れませんでした~(>_<)

  とぐろを巻いてじっとしているので、ホウキを使って虫取網に捕獲し、
  母と共に格闘して何とか虫かごに入れて会社に持っていき、
  詳しい人にマムシと判別してもらい、ペットボトルに移し替えてもらいました。



 
 むかし、むかーし、オラたち町なかに住むワルガキが7、8人寄って、ちょっと遠出して郊外の山林に遊びに行ったときなんかに、たまたまなんかのへびを見つけると、平気で捕まえちゃうやつがいたもんです。
 湧き水とか水たまり、湿ったところにはマムシがいて、こいつは他のへびと違って人が近づいても逃げていかないからすぐわかる。すると、わ-、マムシだってんで、えらく喜んで捕まえてたもんです。
 オラは子どもの時からへびはだいっ嫌い。だから、へび代金の分け前にあずかったことはありません。

 で、ペットポトルの中のやつはどうなるんだろうか? 要らぬことではありますけどね


    
   2枚目はカーット!



カパブタ、またミサイル発射!

2017年09月15日 12時12分14秒 | 困ったのう!
  
   どうだ、この威力! おらの早撃ちにはまいったんべ? 

 「記事後送、工事中です。」と書きましたが、あきれかえってその気が失せてしまいました。
 このカパブタ(河童豚)には、なにをか言わんや! ですねえ。
  

 **************

 で、それはさておき、庭のアラマンダのうち、1株だけある「ビオラ」が今朝、ようやく一輪の紫色の花を付けました。
 黄色の小さな花をつける「ヒメ」は元気で咲き続けていますが、ビオラは花が大幅に遅れました。

  

   

 黄色い大きな花の「オオバナ」はことしは花を見せてくれないものとあきらめています。

 一昨年は5月の連休のあとに室内越冬からアラマンダ3種の地植えをしたのですが、ことしは4月下旬に外に出したら思いがけない寒さが来てすっかり弱らせてしまったのです。さらに8月の天候不順とあいまって…。
 ごめん、ごめんと謝っても、取り返しがつかないものもあるんです。 

  
  オクラの花。おまけ!

守るも攻めるもパタパタの…

2017年09月13日 07時58分47秒 | 生き物
 ネコは隙間に潜り込む!
 ネコは引き戸も開ける!
 ドアなんか簡単、簡単!


 おとといの夜、3時ごろ、下でぎゃあぎゃあ争いの音がすさまじく、
 下りて行ってみると、ずっとクンちゃん山荘周辺を徘徊しているメスネコが部屋に入り込み、
 うちの寄留ネコと対峙しているのでありました。
 次の瞬間、オラの気配に気付いたメスネコは、網戸の元愛犬出入り口パタパタから
 すっ飛んで逃げてゆきました。

 おかしい、外から入ってこられないようにしておいたのに!

 ここんとこ、このメスネコが残飯めあてに図々しく入り込んでくるので、
 それまでパタパタの幅だけガラス戸を開けっぱにしていたものを改め、
 パタパタの幅半分ぐらいに狭めたのでございます。

 これならパタパタのプラ板がガラス戸にひっかかって、内から外へは出られるけど外からは入れない、という状態。
 1階部分を寄留地に指定されている寄留ネコも、当然ながらいったん外へ出れば入れない。
 入りたければ、そんときは呼びなさいオラを、ということで。

   
    パタパタから出でゆく寄留ネコ。上記記事の夜は、開き具合はもっと狭かったのです。

 ところが、この夜もメスネコは入り込んできたのであります。
 けっこう硬いプラ板ではありますが、頭でぐっと押し上げていくと頭が室内側に入り、
 そこまで入ればしめたもの。身体はするりと入り込む、らしい。

 で、頭にきたオラは、ガラス戸の開き具合をさらにぎりぎりまで狭めて、また寝たのでございます。

 ところが、朝になって見てみると、網戸そのものがガラス戸の開き具合と同じだけ開いているではありませんか。
 パタパタの枠に爪をひっかけて開けたのでしょうね。
 室内にあったエサの大袋をいろいろいじくりまわしてくれた痕跡が残っていました。

 これはもう致し方ない。
 昨夜は寝る前に、ガラス戸を全部閉めて、必要ないけど錠までかけておきました。

 けさ、起きて、一番に見に行きました。

 なんと、網戸が15センチほど開いておりました。
 しかし、ガラス戸は開けられず、あきらめてお帰りのようでした。

 ざまあ味噌漬け!

 ネットで「扉を開けるネコ」で検索してみたら、ドアだろうと引き戸だろうと、風呂の折り戸だろうと、
 ネコ様に不可能はない、ということがよーくわかりました!

   ドアや引き戸を開けるネコはこちら

お気に入り、をなんとかせんと!

2017年09月10日 17時03分18秒 | あまりに日常的な光景
 がっぽりたまる「あとで読もう!」
 いらない情報を区別できないオラ


 みなさん、どこのホームページを使っておられますか?
 オラは、yahooのHPです。

 画面左手に「お気に入り」という囲みがあって、関心のある記事ほかなんでもストックして置いとけるようになっています。

 で、オラの悪い癖は、ひとのブログだろうとなにかを報じた記事だろうと、タイトルやら冒頭書き出しをちょっと眺めて気持ちが動いたら、この「お気に入り」にためこんでしまうことです。

 いまただちに読まないけれども、素通りしてしまうのはちょっとな、あとで時間があるときに読もう!と「お気に入り」入りさせてしまうのです。

 ところが、これはまず読まない。
 人間には、無制限に情報を受け入れないという特質があるのでしょうか。

 じゃ読まない「お気に入り」はどうなる?

 そのまま残しているわけです。
 ということは、当然ながら「お気に入り」のボリュームは異常なふくれ具合になってしまいます。

 そこで、ときどきアトランダムに削除するわけですが、その段階になると、「なんでこんなものをリストに入れたのか」、自分でも気が知れないものもたくさんあります。

 ちなみに、「なんで…」の目についたものを10点ばかりあげてみました。順位は不同、関係ありません。
 なお、その記事などが既に削除されているというケースもたーくさんありましたが、それらは除外しました。
 
 ①綾小路きみまろ 爆笑!エキサイトライブ
  https://search.yahoo.co.jp/video/search?rkf=2&ei=UTF-8&dd=1&p=%E7%B6%BE%E5%B0%8F%E8%B7%AF%E3%81%8D%E3%81%BF%E3%81%BE%E3%82%8D
 
 ②転用するならどこ?一番お得な光コラボレーションモデル
  http://saku10-hikari.com/guide/comparison/collabo-best/#au

 ③地球上で最も人気のある10の自殺スポット。1位は日本の青木が原
  http://karapaia.com/archives/52122197.html

 ④給湯器キャンペーン
  http://www.nirasui.com/kyutoki/?utm_source=yahoo&utm_medium=search&utm_campaign=kyutoki

 ⑤不法行為に基づく損害賠償請求権の消滅時効と除斥期間
  http://www.watanabelaw.jp/seminar/pdf/k2014-03.pdf#search='%E4%B8%8D%E6%B3%95%E8%A1%8C%E7%82%BA%E8%B2%AC%E4%BB%BB+%E6%99%82%E5%8A%B9'

 ⑥全国潮汐一覧
  http://www.data.jma.go.jp/kaiyou/db/tide/suisan/suisan.php?stn=Z3&ys=2017&ms=05&ds=23&ye=2017&me=06&de=06&S_HILO=on&LV=DL#hilo
 
 ⑦「痴漢」で連行され逃走したが、ビルから転落死
  http://www.hochi.co.jp/topics/20170512-OHT1T50310.html

 ⑧軍艦島ツアー
  http://www.gunkanjima-tour.jp/
 
 ⑨縁を切って楽になりたい 「死後離婚」10年で1.5倍
  http://www.asahi.com/articles/ASK5B7XF6K5BPTIL03B.html?ref=wmailm_0609_11

 ⑩新ブログ始めました!よろしく!
  http://blog.goo.ne.jp/izu92free44/e/0d163f8675689dc3c0b820c650f16674

坂本せいいちさんのビラ、コト殺人事件

2017年09月06日 22時50分53秒 | コト殺人事件と坂本せいいちさんのこと
 先日、書きました、コト殺人事件の冤罪を主張する仙台市の坂本せいいちさんのビラ!
   「先だっての記事はこちら
 いつまでも放っておくわけにはいかず、きょう昼頃までに何とか仕上げて印刷所へ送信しました。下に参考までに掲載しました。
 多少なりとも当時の情勢を皆さまにお伝え出来れば幸いです。

    ************************

  昭和十一年、青森県五所川原で起きたコト殺人事件は冤罪です!

 私は、強盗殺人犯の濡れ衣を着せられたまま死んだ義父坂本由太郎に代わり、真犯人金順慶(通名・金森正男)を追い詰め、犯行を自白させました。しかし、8回に及ぶ再審請求はすべて却下され、汚名を国に突き返すことは不可能となりました。直接の関係者はすでに死に絶え、司法的決着はついてしまった格好ですが、このような明白な冤罪事件に関しては、現在の司法機関にも少なくとも道義的責任はあるのではないでしょうか。(文中敬称略)

        私はみなさんに知ってほしいのです。

   こんな理不尽な冤罪事件が、この日本にあったことを!

 コト殺人事件とは 二・二六事件が起きた昭和十一年(一九三六)の七月二十一日午前二時、当時の青森県五所川原町、岩木川にかかる乾橋のたもとで飲食店を開いていた若い女将相馬コトが自宅寝室で幼児と就寝中に殺害された。盗まれたものなどまったくなかったにもかかわらず、強盗殺人事件として取り扱われた。
 コトの周辺にいた多数の人物がほぼ一斉に検束され過酷な取調べを受けたが、当時、酒類の配達を生業とし、仕事上コト方にもしばしば出入りしていた伊藤由太郎(のちに仮釈放された由太郎は、昭和三十四年、私の母坂本スナと結婚し坂本姓となる。私の実父は病死していた) は拷問につぐ拷問の中で犯人に仕立て上げられてしまう。凶器とされる「マキリ」も発見されぬまま、無期懲役の大審院、現在の最高裁の判決が確定する。由太郎は歯軋りしながら十二年超の服役に耐え、昭和二十三年、ようやく仮釈放で秋田刑務所を出る。
 その後、由太郎、スナ、私せいいちの三人は、再審請求と併せ、この冤罪事件の真犯人を追い続けることを生涯の目的と定める。やがて私は、当時コトの飲食店の常連客だった金順慶(通名金森正男)の自白を得ることに成功する。また、この事件を予審判事として扱った、有名な松川事件控訴審・仙台高裁での誤判裁判官鈴木禎次郎にも仙台の自宅にて面談し、いったんは謝罪の言葉を引き出すことが出来た。
 ところが、東京高裁は私どもの再審請求に対し、まともな審査をおこなおうとせず、結局、再審の扉が開くことはなかった。
 この間、現テレビ朝日の前身、NETテレビの「奈良和モーニングショー」特番で詳しく取り上げられることもあった。しかし、生涯にわたって保護観察をつけられ選挙権さえ行使できなかった由太郎は昭和五十八年に死去、冤罪を訴えて仙台の街角に立ち続けた母スナも平成十年に世を去った。由太郎の最高最大の理解者であり、大恩人の元秋田刑務所看守で後に副検事となった佐藤正毅も今はいない。私も由太郎と親子縁組をしていなかったため再審請求権を継承できなかった。
 一方、私どもの人権救済申立てに応じて日本弁護士連合会人権擁護委員会は、平成二十一年十二月、「再審請求支援をおこなうか否か検討する」と回答。翌年九月には、「当委員会にて調査をおこなう」旨の、この種事件としては異例の決定を通知してきたが、残念ながら沙汰止みとなってしまった。司法的手続きはすべて結了したことになったのである。

 しかし、「真実はどこまで行っても真実である」という当たり前の観点から、私坂本せいいちは、生きている限り最高検察庁、最高裁判所その他の司法機関、捜査機関の明白な責任を追及し、謝罪を求め続けてゆく所存であります!

 取調べは拷問につぐ拷問 由太郎に対する取調べは、「取調べ」などと呼ぶのもおこがましい拷問そのものだった。町の公会堂に留置された由太郎は、六、七人の刑事から文字どおり“不眠不休”で攻め続けられた。
 耳元で大声で怒鳴りつける。「お前が殺したんだろう。」「凶器の刃物はどうした。」「この地下足袋に見覚えがないか。」
 やったと言うまで、「殴る」「蹴る」「竹刀で叩きのめす」。柔道の技をかけて投げ飛ばす。顔も身体も青ぶくれに腫れあがった由太郎は、耐えがたい苦しみの中でのたうち回った。
 また、岩木川の土手にも無残に連れ出された。夏場の川べり、ヤブ蚊が群れをなしている。そこに裸で放り出された。こうして、無理矢理、自供に追い込まれていく。

 再審への執念 敗戦後の昭和二十三年に仮釈放された由太郎は、濡れ衣を着せられた怒りと共に地元北津軽郡鶴田町に帰り、赤貧の中で無実を証明づけるための証拠を探し続けた。しばしば、事件現場である五所川原に出かけて行き、それこそ一軒一軒虱潰しに訪ねては目撃者を探した。
 由太郎は何を探していたのか? 真犯人は犯行当夜、コトを刃物で刺し、返り血を浴びたまま逃走した。地下足袋の足跡が残っていた。この凄惨な真犯人の姿を誰か目撃した人がいないか。それを探し続けた。

 事件当夜の目撃 事件から五十年近くたった昭和五十八年になって、五所川原の高木誠三(仮名)という人物が次のような趣旨を証言した。
 事件当時高校生だった誠三が、コトが殺された夜、自分の家の間借り人であった金順慶、通名金森正男が、シャツの胸に大きな血痕を付け、地下足袋をはいた姿で帰ってきたのを見た。しかし、翌朝、親から「何も言うな、関わり合いになるな」と口止めされ、長い間黙っていた。すまないことをした、と。
 事件当時、コトの店の常連だったこの金森正男もまた、多数の被拘引者のひとりとして身柄を拘束されたが、しらを切り通したのだろう、拷問されたひどい姿ではあったがとにかく帰って来られた。誠三の目撃は、誠三の胸に深く仕舞い込まれ、表に出なかったからだ。かつて由太郎が事件当時の警察幹部を歴訪して捜査線上に浮かんだ人たちのことを尋ね、金森の放免についても詰問したことがあるが、その答えは、「当時、金森のアリバイを彼の同胞たちが強く証言し、それを突き崩せなかった」というものだった。

 連れションの後の口止め 誠三はまたこんなことを明らかにした。敗戦後、東京に行くことがあった。この時、上野駅構内の公衆便所で、なんと隣り合わせて小用を足していたのが金森正男。事件後、五所川原を去り、公訴時効十五年を意識してか長い間雲隠れしていた金森がそこにいたのだ。誠三はあまりの偶然に口をあんぐり、金森の側も肝をつぶして恐怖に震え上がったのではないだろうか。
 その証拠に、かつての夜、自分を目撃したことや、ここ上野駅の便所で出会ったことは誰にも言わないでくれと頼み、口止め料のつもりか誠三に当時の金で五円を差し出し、誠三はこれを受け取っている。当時の五円は価値があった。

 北海道で金森と対決 ところで時期は前後するが、由太郎は服役中のある日、とんでもないことを思い出した。それは事件当日の昼間、近郊の祭礼へコトが出店した飲食店を手伝った際、同じく古着の店を出していた金森が、犯人の足跡とされた地下足袋と同じものを履いていたことだ。突然、映像として脳裏に浮かんだという。そして、金森こそ真犯人、との確信に至る。
 仮釈放後、その金森の行方を突き止め、北海道室蘭市輪西町七条仲通りで古着屋を営んでいた金森方に行き、直接対決したこともある。昭和三十一年秋、数少ない理解者のひとりだった東奥日報記者・木村修一郎が書いた記事がきっかけで読者から情報が寄せられたのだ。新聞社の旅費負担で室蘭に渡った由太郎は、木村とともに金森と対面し、「お前がコトを殺した真犯人だ」と強く追及したが、結局このときは、のらりくらりと逃げ口上を述べる金森の首根っこを押さえることは出来なかった。

 金森が間借りしていた部屋の床下から刃物発見 昭和五十八年七月二十一日、奇しくもコトが殺されたのと同じ日に、高木誠三宅の解体・新築の途次、かつて金森が間借りしていた部屋の床下から劣化した刃物が発見されるという衝撃的な出来事があった。先に述べた誠三の告白は、実はこの刃物発見という動かぬ事実に突き動かされたもので、これ以上沈黙は許されないという魂の告白だったのだ。
 これより先、由太郎は、事件当時この部屋で金森と同居していた女性きよから事情を聴き取ることが出来ていた。きよの説明では、事件当夜、金森は押し入れの床板をはがし、穴を掘って何か刃物のようなものを地面に埋め、掘り返した土をかぶせていた、というのだ。
 これを聞いた由太郎は再三、高木家に床下の掘削を懇願した結果、由太郎の亡くなった年の夏、念願の証拠物が姿をあらわした。読売新聞はこの出来事を大々的に特報し、時ならぬ新聞、通信社、テレビ各局の取材合戦が繰り広げられた。
 現在であれば、おそらく朽ち果てる寸前の発掘刃物からでも、コトの血液やDNA等は検出可能なのではないかと思うのだが、結局決め手となる新証拠にはなり得ぬままに散逸してしまった。残念、無念である。

 微動だにしない再審の門 私どもは、由太郎の無実・無罪を確信していたが、弁護士がいない。費用もない。自分たちだけで、再審を請求する以外に道はなかった。
 東京高裁に対する再審請求申立は、平成十九年までに七回に及んだが、まともに扱ってもらったという実感は微塵もない。
 とりわけ異様な印象が強いのは、東京高裁・船田三雄裁判長。船田は東京からわざわざふたりの書記官であるか事務官であるか、を伴って仙台高裁に出張してきた。そうして、私どもの請求申立の理由、事実関係をたったの一言も発言させず、問答無用、黙れと遮断し、東京に帰ってしまった。いったいなんのために仙台まで来たのか、いまだに苦い思いにとらわれる。
 この船田の後に続いた東京高裁の裁判官で私どもの訴えに耳を傾けた者は、結局一人もいない。古い供述を読み飛ばし、一枚の紙に何行かの棄却文言を入れ、自己の立場を補強する検察の意向を付け足して、私どもに投げつけ門前払いにした。

 これだけいい加減な捜査ででっちあげられた事件、恣意的捜査にただただ乗っかって無期判決を言い渡し、確定させた事件、コト殺人事件判決は稀に見る誤判と言うべきである。
 決定的な証拠はない、凶器も出ない、拷問によって搾り出された自供だけがあるに過ぎない。

 このように決定的な証拠もないのに、警察、検察、裁判所があたかも一体なのだと思わせるほどの連携ぶりで偽りの有罪を確定させたのだ。

 しかも、一人の人間とその家族の人生を大きく狂わせた張本人の裁判所が、自らの誤りを訂正してもらいたいなら、「お前のほうで、新しい証拠を見つけて持って来い!」とふんぞり返っているのは、いったいどのように理解したらいいのだろうか。

        私は叫び続ける、生ある限り!

    (2017年9月記す。参考文献・拙著『誰がコトを殺したか』2009年文芸社刊)







おらの陣地、防衛は困難です!

2017年09月04日 20時49分13秒 | ミニ菜園、植物いろい...
 これは猪野の仕業だろうな! 報復かや?

 きょうの伊豆地方、午前中は秋も終わりの気配。おまけに、昼過ぎにはまた雨になるという。

 で、青唐辛子を雨の前に採り入れようと、昼前に庭に出ました。2回目の収穫。
 すると、うちに2か月も寄留しているオスネコがあらわれて、しばらくこちらの働きぶりを視察しておりましたが、ぷいと立ち去って南の隣地にするりと入って行きました。

 おかしい!

 あのあたりは一昨年の秋、猪野鹿狸対策で防獣ネットを張り巡らしてあるはず!
 いぶかりつつ、かのネコが姿を消した境界まで行ってみるとありゃりゃ!

      
 
 石くれだらけの土を深さ30センチ以上も掘り返して、ネットの下をくぐりぬけられるようにしてくれちゃってるのです。

 これは、間違いなく猪野のやつの仕業です! ぐやじい!
 しかも、恩義あるはずの寄留ネコもおらに通報しないばかりか、てめえでのうのうと利用しているとは!

 そういや、10日ほど前の夜中に、ここと反対側の北の隣地に接するエリアに放置しといた鉄条網に猪野のガキがひっかかり、さんざんわめいた末に逃げて行ったことがあったのですが、それの意趣返しなんでしょうか。また、要らぬ工作が必要です。

 肝心の青唐辛子は、前回より多い170グラムの収穫。
 前回、初めて作って冷蔵保存している「塩こうじ」を使って、青唐辛子味噌を作ろうと思っています。
 しかし、塩辛いので、味噌やら砂糖やらの分量をどうしたらいいものか…。

   

   

きょう、北、また核実験の暴挙! 

2017年09月03日 15時51分33秒 | 困ったのう!
 力の均衡では決して問題は片付かない!

 尾様・瓶羅出ィン 「おい、ええ加減にせんと、そろそろやばいよ! おれを見ろ!」          
  金カパブタ    「おらほはガードがかたいぜ!お前の二の舞いにはならんよ!」


      
    尾様・瓶羅出ィン        金カパブタ

 ミサイル飛越に続いて、またしても北朝鮮・カパブタ(河童豚)の暴挙!
 こうした流れの中で、日本も核武装を!とか言い出すぽんたんがも出てきて、一定の支持を取り付けるかも知れません。

 すでにこんなことを始めてんですから!

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 レーザーでミサイル迎撃、発射直後に照射し破壊 9/3(日) 7:18配信  読売新聞
 北朝鮮による核・ミサイル開発の進展を受け、政府が弾道ミサイル迎撃のための新システムの開発を検討していることがわかった。
 高出力レーザーを発射直後の弾道ミサイルに照射し、無力化・破壊する。北朝鮮が現在の装備では迎撃が難しい「ロフテッド軌道」での発射を繰り返しているため、新技術で対応する方針だ。

 開発を目指すのは、弾道ミサイルが発射された直後の「ブースト段階」と呼ばれる時点で、航空機や艦船などから高出力レーザーを照射し、熱によってミサイルを変形させる技術。迎撃ミサイルに比べて安価で、実現すればロフテッド軌道だけでなく、多数の弾道ミサイル発射にも対処が可能になる。
 防衛省は2018年度概算要求に、迫撃砲弾や小型無人機などを迎撃対象とする、高出力レーザーシステムの研究費として、87億円を計上した。
   この読売記事はこちら、説明図あり   

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 しかし、あっちがAならおらもA、あっちが核ならおらも核、では「いたちごっこ、ねずみごっこ」で、どこまで行っても切りがありません。
 この方法論で問題が片付いたためしはありません!

   「100倍楽しむ海外旅行」Mr管理人の論調はこちら

レトロなおじさん、レトロポスト発見!

2017年09月03日 07時25分34秒 | あまりに日常的な光景
 レトロポストあたりは、白バイの待機スペース

 先日、伊東のカインズホーム(いつも不思議に思っているけど、けっして調べない。なんでこういう名前を付けたんやろか?「カインとアベル」から来ているなら、むしろアベルズホームと命名しそうだけどね!)にわざわざ出かけた帰り、伊東漁港近くの岸壁釣りはどんな塩梅か立ち寄ってみました。
 台風の余波らしき波浪が高く、釣り人は防波堤のとっつきにひとり、先端にひとり。

 ひとり。
 「釣れまっか?」
 「釣れないよ、まんずこの波じゃ!」
 「そやね!」

 もうひとり。
 「釣れまっか?」
 「釣りに来てんじゃねーの」
 「はあ?」
 「暇つぶしに来てるずら!」
 「さよか!」

 というわけで、長居も出来ぬ様子にて帰ろうとして…、国道135号に出る信号で止まってふと見ると、ありゃりゃ、懐かしい郵便ポストがありますよ。

 観光客向けの「おふざけ展示」かと思って、またまたわざわざ車から下りてみました。
 すると、1日2回ですが、投函郵便物を集めに来ると表示されている「現役ポスト」でありました。
 ここは、何度も何度も通ったところなのに、気が付きませんで、相済みませぬ。

   

 なお、このポストのあたり、135号「あおき」前交差点からちょっと引っ込んだとこですが、は白バイがちょいちょいというか連日というか、今にも飛び出さんという意気込みで停まっています。135号を北から南、つまり熱海方向から伊豆高原方向へ向かう車を張っているのであります。
 4車線のここは、信号が黄色から赤に変わる際にどういうわけか停まりにくい交差点なんです。時には4、5台の車が赤信号で突っ走って行きます。
 そこで白バイがサイレンも勇ましく急発進。
 白バイ側は青信号ですから、ふっ飛んで行ってたちまち停車を命じます。かっちょええ!
 つうわけで、突破車のケツのやつが御用ということになります。白バイの稼ぎ場所なんですね。
 
 伊東あたりの135号においでの節は、黄色信号で必ず停まりませうね!

秋風ぞ吹く!

2017年09月02日 15時47分12秒 | 日記
 秋風が身にしみる面々、あちこちにいてはる?!
 そう言えば河馬夫人、最近とんと見かけないねえ


 けさは涼しいを通り越して、いぶかるほどに晩秋の趣の伊豆でした。あさ6時、室内で18.2度。
 好きではない、むしろ嫌いなほうなのに、毎年お別れが迫ってくるこの時期には、去りゆく“夏子さま”に追いすがりたくなります。

 さて、窓を開け放したままではいられない秋風の中に身を置いてみると、年がら年中清貧に甘んじているクンちゃん人も、これはこれで落差がなくてええわい、という感じが致します。

 今ごろ、急落の身でさぞ秋風が身にしみているのではないか、落魄の涙にむせんでいるのではないかというお方がけっこうおられるように思います。その、ひとつ、ふたつを…。

 まず、かの国の大統領ではまったく珍しくもなんともない、「またか」ということなのでしょうが、このお方、朴槿恵さま、さすがにだいぶ参ってるようにお見受けします。髪もご自分では結った、髷じゃないからなんて言うんだべか、ことがないと、こうなっちゃうんでしょうか。

    
   憔悴した様子の朴槿恵・前大統領
           (後掲朝鮮日報日本語版から引用)
  朝鮮日報オンライン: 2017/08/21 16:16 
   (8月)21日、ソウル市瑞草区のソウル中央地裁にて、「国政介入事件」の第56回公判に出席するため護送車から降りて法廷に向かう朴槿恵(パク・クンへ)前大統領。
    NEWSIS/朝鮮日報日本語版  <記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
    前大統領の記事はこちら、別画像あり

 かたや、日本では、揺らぐことなき権力者に擦り寄り、徹底的に利用しようとして逆に利用され、結局ぼこぼこにされてしまった大阪の籠池ご夫妻はどうしておられるものやら。
 再逮捕ののち、勾留が続いていますが、あれほどまでにクチをつぐんでいた各級各種機関が一斉に牙をむきだしにしてこの夫婦に襲いかかり、自己の責任を回避しようとしています。
 お仲間から外れた者に対する権力者の非情さをここまで見せつけられるのは悲しすぎですね。ここんちの娘をどっかの国の大使館に一等書記官として押し込んでやってほしいものだす!

 張本人の安倍さんも北朝鮮ミサイルを僥倖として勢いを盛り返したいところでしょうが、なんとか押し殺しつつある籠池問題もさることながら、加計劇場のほうはどうなるものやら。

 それはそうと、近頃あのおカミさん、昭恵さまね、ウドウさんの姉さんふうご尊顔をあまり拝しておりませんが、いかがお過ごしなんでしょうか。
 最近、同じく急落の身という英国首相が来日して、安倍さんがなんやかや接待している様子がネット記事に出てきますが、カミさんのお顔はまったく見かけません。あるいは、テレビの映像では映し出されているのかも知れませんが、なんせクンちゃん人はテレビを見ない人なのでわかりません。
   メイ英首相の来日画像はこちら

 この昭恵さま自身、あちこち顔を出すのが大好きなお方のようでして、秋風の中でジレているものと思われますが、来年はこんなところで名誉園長でも務めたらええやんけ!
   昭恵さまには、ここの“名誉園長”がぴったんこ!

九月となりました。ことしも早、三分の二終了! いやはや(いやにはやいな)

2017年09月01日 11時20分01秒 | ミニ菜園、植物いろい...
 
   しらじらと明けゆけば秋そこにあり
             猫草の葉先に露やどし

      

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 たちまちにして九月となりました。
 朝の室温は20度をほんのちょっと超えただけで、肌寒いというより寒く感じました。

 過日、猫草の種を買いました。
 3年前に死んだ犬のためにはしばしば求めて育てていましたが、犬はだいたいお義理でちょちょっと噛む程度でした。
 
 この猫草なるもの、大辞林3版によりますと、以下のとおり、なんだかね、という感じです。
  
       キンポウゲ科の多年草、オキナグサの別称
       フウロソウ科の多年草、ゲンノショウコの別称
       イネ科の一年草、エノコログサの別称

 んで、カインズホームで買ってきた「猫草の種  毛玉対策」と称する種の袋には、「エン麦(カナダ・オーストラリア産)」とあります。

 燕麦ねえ、オートミールの元か。
 結局、似たような生え具合のものなら、なんでもええってことかしらん。
 カナダ・オーストラリア産ってのも、すげえよね。混ぜてるってことかや?

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 つけたし

 昨夜は午前1時過ぎに、家のどっかでネコが鳴いていて、目が覚めてしまいました。
 2時間ほど起きていて、また眠りかけましたが、今度は、下でまた、ギャオーとかいう大きな声がして、「どうした!」と下りて行ったら、どたどたと荷物の中を逃げ出す複数のクセモノの足音。

 物音のほうをよく見ると、張り出しベランダに面した網戸の、元クンちゃん犬出入り口パタパタの上のほう(つまり、その幅だけガラス戸は開いている)に跳びついては網戸にさえぎられて畳に落ちるというドタバタ騒ぎを繰り返しているネコがいます。

 うちの寄留ネコにしては様子がおかしいってんで灯りをつけたら、なんとあのメスネコだあー!

 パタパタから入ってきたんだろうけど、ヒトが2階から下りてきたので泡くってなかなか逃げ出せなかったんだなあ。

 うちの寄留ネコもメスネコに続いて、パタパタから吹っ飛んで出て行きました。


 また、なんか考えなくっちゃ。

 こうして要らぬ工作が増えてゆく。