VHS!すっかり過去の遺物になっていくんだなあ!
でも、在りし日のフジコさんのお姿
なんとか テレビデオ で再生できました!
知っている人は知っていると思いますが、昨年春に亡くなったピアニストのフジコ・ヘミングさんの1999年だかにNHKで放送されたドキュメント番組を中心にしたDVDがあるんですわぁ。そのことはずっと前からおらも知っていたんですが、手に入れられないままに時が過ぎました。
彼女が亡くなったあと、メルカリみたいなところで検索してみると、プレミアムがついたようで、軽く数千円の値段が付いているのです。彼女の演奏CDは何枚か持ってるから、このDVDはいいことにしようと思いながら、いじましく時々前記検索をしていました。
そうしたところ、つい10日ほど前、メルカリに「送料込み800円」という破格のものが出たんです。ほぼ瞬間的に買いを入れたのですが、ニヤつきながらよーく見てみると、なんとこれはDVDではなく、なんとまあVHSビデオだったのであります! 自分ながら、早とちりもいいとこ! しっかり、ビデオって書いてありますわ。
これは困った! VHSビデオの再生機なんて、とっくの昔に処分してしまって、ビデオテープも1本もない! うーん、要らんものを買ってしまったか、と後悔先にたたずを実感しているうちに、ふとひらめいた。待てよ・・・。
そう言えば、息子が子どもの頃に使っていたテレビデオなるブラウン管テレビとビデオ再生機が一体となったシロモノと、録画済みのビデオテープ多数が押入れの奥に眠っているはず! それっ、てんで、いろんな雑物を押しのけて息子の荷物を引っ張り出してみると、果たせるかな、探しモノは確かに存在していました。
しかし、ほこりを払って、テープを再生させてみると、ザムネン! 2008年箱根駅伝実況の音はすれども画面は土砂降りの雨。次々にテープを変えてみましたが、どれもこれも同じ状態。 がっかりして、いろいろ調べてみると、VHSビデオには2025年問題、というのがあるんですと! 再生機もテープも、製造時期から推し測って、2025年つまりことしあたりから、だんだんとおシャカさまになっていくんだとか。
ちぇ、しょうがねえな。まあ、諦めるか、ということになりましたが、唯一の希望は再生にトライしたテープはすべて息子がテレビ放映を録画したものであるということ。ひょっとして、録画モノじゃなくて、商品として売り出された映画とかコンサートのテープなら音が出るかもしれないじゃないか!
というようなわけで、何日か後に到着したビデオテープを、きれいに掃除した再生機にかけてみたところ、やったぁ、やりました、画像も音もばっちり再生できたのでした。(掲載画像が暗っぽいのはオリジナルが暗い場面だからなのです。)