日本国憲法第九十九条
天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。
総選挙後、なんだかつらいような、切ないような、表現出来兼ねる不安定な心持ちでいます。
この憲法99条の条文を眺めながら、ついついため息が出てしまいます。
近々、どっかに残っている『憲法』を引っ張り出して、かつて感動を以って読んだ芦部信喜先生の見解を確認したいと思います。
さて、そんな中で、そういつまでも寝ぼけてらんねーぞ、と思わせるブログ記事を読み、思わず次のコメントを入れてしまいました。えらく短いんですけど。
「
めったに頑張らないのですが (izukun)
2017-10-25 19:20:52
>安倍政権の進める憲法改正に反対するための大きな運動を作るために
頑張りましょう!」
で、そのブログ記事とは「医療関連の話題と初老爺Jazz紀行第Ⅱ章」です。
同ブログ管理人の爺爺Masahi先生が転載した「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合 / 市民連合関西」の声明と、おらの前記コメントに対する返米を是非お読みいただきたいと思い、無断転載するものであります。
その記事はこちらから
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市民連合は『第48回衆議院議員総選挙に関する見解』を発表しました。
10月22日に投票が行われた第48回衆議院議員総選挙において、自民党・公明党の与党が3分の2の議席を確保する結果となりました。市民連合は、安倍政権がこの多数基盤の上に、憲法の基本精神破壊をする方向でその改定に具体化することを強く危惧します。
選挙戦の中で行われた幾つかの世論調査では、内閣支持率が低下し、不支持率を下回るものもありました。その意味で、国民は安倍政権を決して信頼したり、評価したりしているわけではないことは明白です。投票率も過去最低レベルに留まってしまいました。与党の巨大な議席は、勝者にボーナスを与える小選挙区制が齎した、民意からの乖離と言わなければなりません。
野党側では、民進党が分裂したことが与党の大勝を招いたことも事実です。総選挙における立憲勢力の前身のために市民と野党の協力体制の準備を進めていたことを無視し、野党協力の態勢を壊したことは、強く批判されるべきだと考えます。
然し立憲民主党が選挙直前に発足し、野党協力の態勢を再構築し、安部政治を憂いる市民にとっての選択肢となったことで野党第1党となり、立憲主義を守る一応の拠点ができたことは、自党の利益を超えて大局的な視野から野党共闘を進めた日本共産党の努力を高く評価したいと考えます。社会民主党も野党協力の要としての役割を果たしました。
そして何よりも、立憲野党の前進を実現するために奮闘してきた全国の市民の皆さんのエネルギーなくして、このような結果はあり得ませんでした。昨夏の参議院選挙に続いて、困難な状況の中で立憲民主主義を守るための野党共闘の構築に粘り強く取り組んだ市民の皆さんに、こころからエールを送ります。
与党大勝という結果は残念ではありますが、安部政治に対抗すべき市民と野党の共闘のあるべき姿がこの選挙戦を通じて明確になったことに意味があると思われます。違憲の安保法制を前提とした憲法9条改悪への反対と立憲主義の回復などを共通の土台とした今回の市民と野党の共闘の成果を踏まえ、立憲野党が無所属、その他の心ある政治家と共に、強力な対抗勢力を再構築することを心より期待し、市民連合も出来る限りの応援をしたいと考えます。
衆議院で与党が3分の2を確保したことにより、安倍政権・自民党は近い将来、憲法改正の発議を企てることが予想されます。勿論、現在の国民投票法は、運動に関する規制が曖昧で、資金の豊富な陣営がテレビコマーシャルなどを通して民意を動かすことが出来るなど大きな欠陥があり、市民連合は現行制度のままでの改憲発議に反対します。
然し、万一、与党が数を頼んで改憲発議を行った場合、市民連合は国民投票において、
安倍政権の進める憲法改正に反対するための大きな運動を作るために、立憲野党と共に更に努力を進めて行きたいと考えます。
2017年10月23日
『安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合 / 市民連合関西』
2 コメント
めったに頑張らないのですが (izukun)
2017-10-25 19:20:52
>安倍政権の進める憲法改正に反対するための大きな運動を作るために
頑張りましょう!
今晩は (爺爺Masahi)
2017-10-25 20:38:02
izukunさん 今晩は
コメントを有難うございます。
数字結果だけを見れば、自民大勝のようになってしまいましたが、マスコミもある程度書いているように、
現在の小選挙区制の「マジック」が演じた結果です。
然し、受け皿が突然消えた事、台風が選挙を直撃した事、にもかかわらず、新しく船出をした立憲民主党にこれだけの票が集中したのですから、彼らの今後にきっと自信がついたのではないかと思うのです。そしてブログにも書いているように、共産党・社民党の本気度がどれだけ素晴らしかったか、拍手をおくりたいと思います。
世界的にも、右傾化の波は依然として強いものがあるのですが、然し、日本のそれは当に特殊な傾向にあります。歴史(勝者の為だけではない、真実の歴史)を逆行するアベ政権…、米国に何処までも隷属する政治、政治とは何か、私はこの間それを闘いの現場で考えてきました。
絶対にこの男をこのまま国のリーダーとしてしておくことは、本当にこの国の存続に赤信号が点滅したままになります。
アベの一挙一言に批判を加え、それを運動に変えて来ましたが、さらにその運動を大きく、どこまでも大きくする事によって、アベを倒し、アベによって、壊された民主主義を取り戻すことが出来ると確信をしています。勿論、アベ1人がやってきたのではなく、小泉や森、そして麻生の流れにそれはありました。総仕上げとしてのアベという意味なのですが、歴代の総理が手をつけたくても大っぴらにはできなかった
国家の私物化、それが現れたのがモリカケ疑惑です。アベは、今度の選挙で逃げ切ったと言っているそうですが、私たちは納得しません。
とことん追及します。
何よりも、70年間築いてきた「平和」(表面上の平和かも知れないが)、その根幹にあるのは人権です。個人の尊厳です。自民の改憲草案では、この2つを徹底的に破壊する内容が含まれています。
改憲発議を許さない市民運動のうねりは、今後ますます強力になると思います。差し当たって『総がかり』の運動を更に大規模なものに拡大する意思を結集する人たちと作っていきます。
頑張りましょう。
では、また。 再会。