消えゆく霧のごとく(クンちゃん山荘ほっちゃれ日記)   ほっちゃれ、とは、ほっちゃれ!

きらきら輝く相模湾。はるか東には房総半島の黒い連なり。同じようでいて、毎日変わる景色。きょうも穏やかな日でありますよう。

いやあ、ほんと暑いですね! お元気ですか?

2020年08月13日 17時34分51秒 | 日記

   8月、この時節の思いは毎年同じですけど、

    ことしは書かずじまいになりました。

   その代わり、つうわけではありませんが、

  奥崎謙三氏の『ゆきゆきて、神軍』を見ました!

 広島原爆忌、長崎原爆忌を過ぎ、間もなく75回目という敗戦の日を迎えます。

 世界中が見えないものとの戦闘を続けている最中でして、かつての戦いの間接的記憶を書くのはなんとなくやめておきましたが、決して忘れたわけではありません。

 ところで、数日前に台所を片付けていたら、隅の方にサツマイモが3本捨て去られたように隠れていました。かなり前に、5本入りの袋で買ったのですが、2本をふかして食べたらなんだか水っぽくてまずかったので、ほったらかしていたんですな。もう、芽が出ていました。

 芽が出た部分を切り取って、ふかしてみたら、これが甘くてうまい! どういうこっちゃねん、水気が抜けたんかね、といぶかりながら、芽の出たところを水につけておいたらどんどん伸びていきます。

      

 戦争中だったら、こういうのも庭のちっぽけな畑に植えたんだろうな、思いながら、土に戻してみました。猪野かシカにほじくり出されるのがわかっているので、画像奥の白っぽい手製籠で覆っておきました。なんか、イモのようなものが育つのかどうか。

 それはそうと、先日、映画関係のニュースで、『ゆきゆきて、神軍』(1987 疾走プロ)が、この夏、再公開されるということを知りました。 戦後75年、奥崎謙三生誕100周年 原一男「ゆきゆきて、神軍」814日から全国公開  2020年8月9日 10:00  

https://eiga.com/news/20200809/3/

 で、amazon と u-nextを検索してみると、u-nextの見放題アイテムにありましたので、きょう、ほとんど十数年ぶりに見ました。3度目だと思います。この映画は、おらが秘かに敬愛する奥崎謙三氏(1921~2005) が戦後、旧日本軍の上官等の暴虐を暴力的に直接追及していく様子を記録したドキュメントで、ものすごい迫力に圧倒されてしまいます。奥崎氏は、かつて年頭の一般参賀だったかに、「ヤマザキ、撃て」と戦友の名を口にしつつ、昭和天皇に向かってパチンコ玉を発射して、天皇の戦争責任を象徴的に追及したことで知られます。

 映画では、奥崎氏が一兵卒として従軍したニューギニアで見聞した、旧軍が機能を失ったはずの敗戦後に執行された銃殺刑などの非道を、全国各地に点在する関係者宅を訪れては暴力的に追及していく有様が描かれています。一度は見て戴きたいのですが、肝がつぶれぬよう両の掌を重ねて肝臓にあててご覧ください。じゃね。