消えゆく霧のごとく(クンちゃん山荘ほっちゃれ日記)   ほっちゃれ、とは、ほっちゃれ!

きらきら輝く相模湾。はるか東には房総半島の黒い連なり。同じようでいて、毎日変わる景色。きょうも穏やかな日でありますよう。

絶賛された「菅弔辞」は安倍FBからのコピペなんだとか! その2

2022年10月09日 07時14分28秒 | 日記

 読んで呆れる、というのはまさに下に掲げた夕刊フジの記事のことであります。

菅義偉前首相の再登板はあるのか 岸田政権が倒れるなら、世間がそれを許さないとき…「今より後の世をいかにせむ」(夕刊フジ) - Yahoo!ニュース

 この記事の大前提となっている、山形有朋の 「かたりあひて 尽くしし人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ」 という歌を菅氏が友人代表の弔辞として引用した経緯に関する不透明さ、不誠実さについては前回に10月3日付日刊ゲンダイデジタル記事を掲載しましたが、それらの報道の一切を見て見ぬふりしているからです。

 既に生前の安倍氏自身がこの歌を亡くなったJR東海会長の追悼回想の中で用いていることが、安倍氏のFB投稿記事として残っているという報道の初出は10月1日です。 また、菅弔辞にある、第一議員会館1212号室の安倍氏の机上で菅氏自身がこの歌が書かれた「読み止しの書物を“発見”」したという経緯も創作的な臭いが強すぎて苦笑してしまうのですが、別の安倍FB過去記事にはこの本を「読了した」との記載もあるということが、前記ゲンダイデジタル記事に明らかです。

  書き手の平井氏の思惑は思惑として、この記事は客観的であるべき報道機関の姿勢とは大幅に乖離していると感じました。いくらサンケイ=フジでもね、という実感です。

 

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菅義偉前首相の再登板はあるのか 岸田政権が倒れるなら、世間がそれを許さないとき…

「今より後の世をいかにせむ」

10/8(土) 17:00配信 夕刊フジ

コメント899件

菅前首相の弔辞は感動的だった の画像あり。

【ニュース裏表 平井文夫菅義偉前首相が、安倍晋三元首相の「国葬(国葬儀)」で行った「涙の弔辞」で、その存在感が復活している。

【写真】安倍元首相の国葬で供花に臨まれる秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さま

2日に出演したフジテレビの番組では、弔辞に「一般献花に多くの若者が訪れている」というくだりを入れたことについて、「ある意味予測だから当たらなければ大変なことになる」と心配したものの、「20代、30代の人は献花に来てくれると自信があったので、あえて(事前に原稿に)入れさせてもらった」と答えた。

この弔辞に対して、自民党の三原じゅん子参院議員は「まるで恋文。温かいお気持ちがあふれていた」とSNSに投稿したが、まさに「安倍愛」にあふれるものだった。 ただ、最後に菅氏が山形有朋の歌を引用したときにはちょっと驚いた。安倍氏の部屋にあった読みかけの本に、山形有朋がライバル伊藤博文の暗殺に際し詠んだ歌に線が引いてあったという話は筆者も聞いていて、すでにその本を買って読んでいた。

「かたりあひて 尽くしし人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ」 この本の著者は、山県が明治維新においては「ワキ役だった」と指摘している。天才型で維新のスターだった伊藤の死を、努力型のワキ役だった山県はこの歌の中で深く悲しんでいるが、同時に「伊藤亡き後は自分がこの国を導く」という決意も示しているし、実際にそうした。 筆者は国葬会場で弔辞を聞いていたのだが、終了後すぐ近くでパチパチと大きな拍手をする人がいた。それをきっかけに会場中に拍手が広がった。拍手をした松浦正人・前全国市長会会長は良く知っている人だったので、お葬式で拍手するのはマナー違反ではないかと聞いてみた。 松浦氏は「菅さんが『今より後の世をいかにせむ』と言ったから、どうしても拍手したかった」と答えた。松浦氏は安倍氏に近く、安倍氏のやり残したことを菅氏に引き継いでほしいと思ったという。

先日の内閣改造で、岸田文雄首相は菅氏の副総理起用を検討したが、菅氏から断られた。 これについて政治ジャーナリストの田崎史郎氏と、シンクタンク「創発プラットフォーム」で対談したとき、筆者の「菅さんは岸田さんを嫌い」説と、田崎氏の「忠臣は二君に仕えない」説に割れた。ただ、菅氏が岸田首相と組む気はないことでは一致した。 岸田政権が倒れるならどうか。 再登板について、菅氏は先の番組で「自分の年齢も分かっている。自民党にもいろんな人がいる。そういう人に委ねるべき」と語った。菅氏は73歳でもう再登板をする気はなく、河野太郎デジタル担当相を推すだろう。

だが、世間がそれを許さないとき、「菅義偉よ、もう一度出ろ」と言われたとき、どうするだろうか。菅氏は「今より後の世をいかにせむ」と自ら立ち上がるのだろうか。 (フジテレビ上席解説委員・平井文夫) (原文にない改行は当ブログ管理人)

 

 


絶賛された「菅弔辞」は安倍FBからのコピペなんだとか!

2022年10月07日 23時40分20秒 | 日記

 おらは見聞きしていないのですが、安倍国葬での菅前首相の友人代表弔辞というものが大変素晴らしいもので、参列者の涙を誘ったというのですよね。

 んで、へぇーやるねぇと感心していたのですが、なんのことはない弔われている安倍ちゃんご本人の以前のフェイスブック投稿からのコピペなんじゃないかというとんでもない話が出て来て、またまた絶賛が大ブーイングに変わりつつあるのだとか。

 泣かされた参列者や、岸田弔辞との比較で菅さんを持ち上げすぎたマスコミ関係者はもとより、テレビの前の市井の国民 (くにたみ) を含めて多くの人びとが菅さんにすっかりしてやられた格好になっているわけですが、なんともお粗末な経緯ではあります。ばれるようなことはすんなってーの!

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菅前首相の“絶賛弔辞”コピペ疑惑で赤っ恥

「前提すっ飛ばしなら一種の剽窃」と識者バッサリ

公開日:2022/10/03 13:20 更新日:2022/10/03 18:19 日刊ゲンダイデジタル

菅前首相の“絶賛弔辞”コピペ疑惑で赤っ恥 「前提すっ飛ばしなら一種の剽窃」と識者バッサリ(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース

 安倍元首相の「国葬」強行から1週間。友人代表として参列した菅前首相の弔辞がいまだに話題を集めている。なぜか? 流用疑惑が浮上し、大炎上しているからだ。元ネタは、あろうことか故人が指南役の逝去にあたって寄せた追悼メッセージ。第2次安倍政権以降、広島・長崎の平和祈念式などであいさつの使い回しが常態化しているが、お悔やみまでコピペとは……。

  ◇  ◇  ◇

 菅前首相の弔辞をめぐる疑惑を報じたのは、ニュースサイト「リテラ」。〈菅義偉が国葬弔辞で美談に仕立てた「山縣有朋の歌」は使い回しだった! 当の安倍晋三がJR東海・葛西敬之会長の追悼で使ったネタを〉(1日配信)と題した記事で、流用の可能性を指摘した。
 高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)はこう言う。
「ア然としています。菅前首相は遺影に向かって『歩みをともにした者として』と語りかけていましたよね。いわば盟友の安倍元首相が恩人を偲んで引用した句だと知らなかったのでしょうか? 前提をすっ飛ばして、あたかもオリジナルであるかのように振る舞っていたのだとしたら、一種の剽窃です」

 問題の箇所は弔辞の締めくくり部分。やや長いが再録する。
〈衆議院第1議員会館、1212号室の、あなたの机には、読みかけの本が1冊、ありました。岡義武著「山県有朋」です。ここまで読んだ、という、最後のページは、端を折ってありました。そしてそのページには、マーカーペンで、線を引いたところがありました。印をつけた箇所にあったのは、いみじくも、山県有朋が、長年の盟友、伊藤博文に先立たれ、故人を偲んで詠んだ歌でありました。総理、いま、この歌くらい、私自身の思いをよく詠んだ一首はありません。

 かたりあひて尽しゝ人は先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ
 かたりあひて尽しゝ人は先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ

 深い哀しみと、寂しさを覚えます。総理、本当に、ありがとうございました。どうか安らかに、お休みください〉

 

安倍元首相は誤字脱字を頻発しながらも…  

 今年5月末、安倍元首相の後ろ盾だったJR東海名誉会長の葛西敬之氏が死去。葬儀に参列した安倍元首相は、その2日後にあたる6月17日、フェイスブックにこうつづっていた。

〈国士という言葉が最も相応しい方でした。失意の時も支えて頂きました。葛西さんが最も評価する明治の元勲は山縣有朋。好敵手伊藤博文の死に際して彼は次の歌を残しています。

かたりあひて尽しゝ人は先だちぬ今より後の世をいかにせむ

 葛西さんのご高見に接することができないと思うと本当に寂しい思いです。葛西名誉会長のご冥福を心からお祈りします〉

 凶弾に倒れる3週間前の書き込みだ。菅前首相は「読みかけの本」と言ったが、財界の大恩人への追悼文を斜め読みでまとめるだろうか。いくら安倍元首相でもそんな不義理はしないだろう。読み返したとみるのが自然だ。2015年1月12日のフェイスブックにはページを開いた「山県有朋─明治日本の象徴─」の写真をアップ。こう書いていた。

〈週末三連休、一昨日はゴルフ、昨日はお墓参り。河口湖の山荘でゆっくと過ごしました。その間、読みかけの「岡義武著・山縣有朋。明治日本の象徴」を読了しました。知人から進められ手に取ったものです〉

 安倍元首相の発言によると、「知人」とは葛西氏を指すようだ。誤字脱字を頻発しながら、くだんの句「かたりあひて~」を引用。〈本心だった様に思います〉と結んでいた。おそらく7年以上前に読み終えていたのだろう。

「8年8カ月のアベ政治は嘘にまみれたハリボテだった。この国のレベル、儀礼にふさわしい弔辞だったかもしれません」(五野井郁夫氏)

 ある意味、集大成か。

大絶賛が一転、菅前首相は赤っ恥だ。

                           (文中の赤字、下線は当ブログ管理人)