
1805年6月、帝政ロシアの首都ペテルベルグ。はなやかな社交界の話題は、ナポレオンの動向で持ちきりです。
若き公爵アンドレイ(ヴャチェスラフ・チーホノフ)は、祖国のために戦う情熱で燃えていました。
ナポレオンを尊敬している友人ピエール(セルゲイ・ボンダルチュク)は進歩派で、保守派の多い社交界で異色でした。裕福な高官の私生児である彼は、鬱屈した影をたたえた人柄でした。
悪童仲間ドーロホフとの悪ふざけで追放の身となったピエールがモスクワの家に帰ると、父は危篤状態。臨終の床の父は皇帝に嘆願で実子と認められた、と彼に伝えます。莫大な財産が入りますが、身持ちが悪いエレンとの結婚を余儀なくされます。
仏軍はペテルブルクに迫っていました。従軍しロシア・オーストリア連合軍の副官の任にあったアンドレイは、砲弾の炸裂にまきこまれ意識を失います。九死に一生を得て帰還したものの、妻リーザは男の子を生んでこの世を去ります。
1810年、ロストフ伯爵家の娘で18歳のナターシャ(リュドミラ・サベーリエワ)は社交界デビュー。アンドレイとの愛の最初の一歩でした。ワルツを踊るふたり。そして婚約。一年後の挙式を約束したものの彼の遊学中、ナターシャは浮気男アナトリーと知りあい、駆け落ち寸前の状態になります。アンドレイは驚き帰国しますが・・・。
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