わたしにとっては初めてのハンガリーの映画監督の作品です(使用言語は英語)。原題は上記のように「The Door」で、日本に最初に紹介されたときには「エメランスの扉」でしたが、ビデオ化されたときに「家政婦の秘密」に変わりました。エメランスは家政婦の名前です。わたしは「エメランスの扉」でよかったのでは、と思います(家政婦という用語が、よくないです)。
舞台は1960年代のブタペスト(わたしは31歳のときにハンガリーで学会報告をし、ブダペストにしばらくいましたので特別の思いがあります)。
才能豊かな女流作家・マグダ(マルチナ・ゲデック)は、夫・ティボル(カーロイ・エペリェシュ)と幸せな生活を送っていました。数日前に引っ越してきた二人は、近所の女性・エメランス(ヘレン・ミレン)を雇います。
彼女は有能で働き者ですが、人を寄せ付けない性格。自分の殻に閉じこもり、自分のことをさらけ出す気配がありません。たまに皮肉を言うものの、ニコリともしません。
エメランスには秘密があります。彼女はマグダの家の近くに住んでいますが、家の中は絶対に見せません。また、マグだが雪の穴から掘り出してきた子犬をいつのまにかエメランスは「ヴァィラ」の名前で手なづけました。さらに、友人が来るのでマグダの家の居間をかしてくれと申し出、食事を万端用意しますが、その友人からの土壇場のキャンセル。荒れるエメランス、などなど。
そこにはエメランスのさらなる秘密が・・・。
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