23年前に一度、観ました。今回が2回目です。
タイトルは、監督が製作した映画の本数。一本目はフェリーニともう一人の監督がかかわったので、それを2分の1とし、本作品は「8本+2分の1本目」ということです。それ以外の意味はありません。
自伝的作品で、映画史上で評価が高いです。
映画監督グイド[監督の分身](マルチェロ・マストロヤンニ)はある日、自分の体が空中から落下していく夢を見ます。現実世界で疲労困憊だった彼は、療養しに温泉に出かけますが、そこでも仕事から逃れられず、温泉で余生を過ごす老人たちのなかにいる自分をみつけ愕然とします。
別れる勇気もない妻(アヌーク・エーメ)にも、愛人(サンドラ・ミーロ)にもウンザリしている彼にとって唯一の救いは心のなかにあらわれる聖女クラウディア(クラウディア・カルディナーレ)でした。
確かな現実を把握できずあがくグイドは、少年の頃の思い出にひたるうち、長く忘れていた風景を回想します。
カルラとの情事の後に登場する子供の頃の両親の生前の姿、奇術師のパフォーマンスに登場した<アサ・ニシ・マサ>の呪文で思い出される少年時代の葡萄酒風呂、さらに、枢機卿との会談の最中、ふと思い出された少年時代のジプシー女・サラギーナの踊りと先生による懲罰。
クライマックスは、カーニバル(お祭り)のような・・・。
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