ベトナム戦争が泥沼化し、アメリカ国民の間に疑問や反戦の気運が高まっていた1971年、政府がひた隠しにした事実を明らかにするために奔走したジャーナリストたちの姿を描いた作品です。ジャーナリストの気概が全編をとおして横溢。
「ペンタゴン・ペーパーズ(History of U.S. Decision-Making Process on Viet Nam Policy, 1945-1968)」とは、1945年から1967年までのアメリカのベトナムへの政治的および軍事的関与を記した文書です。この文書は1971年に『NYタイムズ』のトップページに掲載され、スキャンダルとなりました。
ニクソン政権下の1971年に作成されたこの報告書(47巻)は、フランスのベトナム撤退以降、ベトナム戦争を拡大させたケネディとジョンソンの両大統領政権のもとでのインドシナ政策と秘密工作を記録しています。
ニクソン大統領政権下の1971年、この「ペンタゴン・ペーパーズ」の存在をNYタイムズがスクープ。政府がでっちあげたインドシナ政策の欺瞞性が明らかになりました。
ライバル紙、ワシントン・ポスト社では、社主に就任していた女性キャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)のもと、編集主幹のベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)らが関連文書の入手に奔走。ようやく(偶然に)文書の入手に成功します。
ニクソン政権は記事を載せたNYタイムズの差し止めを要求。これをうけてワシントン・ポストの内部では、経営陣と記者たちの意見が対立し、キャサリンは難しい判断を迫られ・・・。
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