シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

ゲイリー・シニーズ監督「二十日鼠と人間(Of Mice and Men)」(アメリカ、1992年)☆☆☆☆

2020-07-01 21:26:04 | アメリカ・1990年~


スタインベックの同名の小説(1937年)の映画化です。1930年代の貧しい労働者たちの境遇と主人公の一人レニーの無邪気さがもたらした悲劇がテーマです。原題はスコットランドの詩人ロバート・バーンズの詩からの引用です。

舞台は1930年代、大恐慌のなかのカリフォルニア州ソルダードから少し離れた大農場。

頭がよいジョージ(ゲイリー・シニーズ)と巨漢で鈍感だがナイーブなレニー(ジョン・マルコヴィッチ)の2人の季節労働者は、農場から農場へ渡り歩く生活を続けていました。二人はお互いに助け合い、将来農場をもつ夢を語りあう仲でした。

彼らは新しい仕事先のタイラー牧場に到着しました。仲間と仕事に慣れ、彼らの夢に賛同するキャンディ(レイ・ウォルストン)の言葉に、夢がまた一歩、現実に近づいたように感じます。

しかし、牧場主の息子カーリー(ケイシー・シーマスコ)は、彼らを疎み敵視していました。この後、次々と事件がおこります。カーリーのレニーに対する暴力、その仕返し。納屋の中で死んだ子犬を抱え悲しむレニーのカーリーの妻(シェリリン・フェン)へのふるまい。そして・・・・。
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