シネマの森の迷走と探索

FBに投稿した映画作品紹介を整理し、再掲します。

☆は「満足度」(☆5個満点、★で補足)。

ロバート・ベントン監督「クレイマー,クレイマー(Kramer vs. Kramer)」(アメリカ,1979年)☆☆☆☆

2020-03-27 10:30:14 | アメリカ・1970年~


舞台はマンハッタンに住むサラリーマンの家庭。そこで起った妻の家出、そしてその余波が描かれる。

妻ジョアンナ(メリル・ストリープ)が家出したのは理由があった。自分らしく生きたいと思ったのだ。夫テッド(ダスティン・ホフマン)は、妻をひとつの型にはめこもうとした。ジョアンナには、したいことがいくつもあった。仕事に熱中していたテッドは、忙しさを理由に彼女の相談にのろうともせず,無視し続けた。ジョアンナは精神的にも落ちこみ,自殺も考えたほどであった。テッドは7才になったビリー(ジャスティン・ヘンリー)に、こうに語りかける。

アメリカの当時(1970年代後半)の家族問題を直視しながら,笑いも挟み込まれた上質の映画である。要所は,シリアスである。

第52回(1979年)アカデミー賞作品賞。ロバート・ベントンは監督賞と脚本賞を受賞。ダスティン・ホフマンは男優賞,メリル・ストリープは助演女優賞をそれぞれ受賞した。
コメント
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