この見解に対して、外国人差別だと声高に叫ぶ方がいるとすれば、それは「見当違い」と言われます。日本相撲協会が公益法人になる前の3人の一代年寄でしたが、これは特に大相撲の伝統文化を理解しないといけない外国出身力士に師資相承を教える為にも存在してはいけない異形の資格と言われても仕方ないことと思います。
白鵬の一代年寄襲名に厳しい見解 外国人力士には「入日本化」を提言 有識者会議
https://news.yahoo.co.jp/articles/b728f9f5e5b3566a39caa4bc96b365ab40ba818f
※以下、引用です。
「大相撲の継承発展を考える有識者会議」が19日、東京・両国国技館で最終会合を開き、プロ野球ソフトバンクの王貞治会長らメンバーが約2年間、議論してまとめた提言書が八角理事長(元横綱北勝海)に提出された。
同提言書では功績の著しい横綱が現役時のしこ名のまま親方を名乗る「一代年寄」の特例について言及。名跡が一代限りで弟子への継承が認められておらず、「大相撲の師資相承の伝統から外れた異形の資格」と、問題提起した。
また「公益財団法人としての制度的な裏付けとは整合しない」とも指摘。過去の一代年寄は大鵬、北の湖、貴乃花(千代の富士は辞退)の3人だが、いずれも2013年の公益財団法人への移行前に襲名した。
史上最多44回の優勝を誇る横綱白鵬(36)=宮城野=にとって一代年寄「白鵬」襲名へは厳しい見解が示された形になる。会合後に会見した八角理事長(元横綱北勝海)は今後の一代年寄に関し「もしそういう場面があれば理事会で審議していきたい」と話した。
同会議は19年5月に設置。元横綱日馬富士による暴行事件などの不祥事をきっかけに大相撲の多国籍化と大相撲のあり方を議論してきた。外国出身力士に対しては「入日本化」と表現。「伝統と慣習を受け入れ日本文化になじむこと」を提言した。
もし、この提言がなかったとしても、白鵬の一代年寄はないだろうというのが、大方の見解でした。そこに必ず問題視されてきた『横綱の品格』ですが、本人にそれを遂行する意思がなければ身につくこともありません。その言葉にできない機微こそが「大相撲の伝統文化」そのものであり、阿吽の呼吸で理解できなければ品格など分かるすべもありません。
更に「日馬富士による暴行事件」にしても、白鵬が同席していなければ起こらなかったものですし、モンゴル互助会と揶揄される時点で資格はないのです。
にほんブログ村
大相撲「一代年寄」見直し提言「伝統からも外れた異形の資格」・・大相撲有識者会議
https://news.yahoo.co.jp/articles/04abc6963b9437562bb3b1c8ab3a8f02d1868d86
※以下、引用です。
日本相撲協会に設置された「大相撲の継承発展を考える有識者会議」の最終会合が19日に東京・両国国技館で開かれ、終了後に提言書が八角理事長(元横綱・北勝海)に提出された。提言書では功績顕著な横綱に対し一代限りで襲名を認めていた「一代年寄」にも言及。名跡の弟子への継承が認められていないことから「大相撲の師資相承の伝統からも外れた異形の資格」などと指摘した。また外国出身力士に大相撲の伝統文化を理解させるため、師匠の指導力などの重要性も説いた。
有識者会議は、大相撲の国際化が進む中で相撲道の伝統を継承発展させていくことなどを目的に19年に設置。同年6月の初会合以来、11度にわたり議論を重ねた。約50ページにわたる提言書を受け取った八角理事長は「真摯に検討していきたい」と述べた。
同書では、現役時代に著しい実績を残した横綱が引退後に現役名のまま襲名を認めていた「一代年寄」にも言及した。当代限りで弟子は継承できないため「大相撲の師資相承(師の教えや技芸を受け継ぐという意味)の伝統からも外れた異形の資格」などと指摘した。
69年に当時現役の大鵬が認められたのが最初で、内弟子集めを例外的に認めて「横綱・大鵬」と「年寄・大鵬」を並立させる工夫として生み出されたのだという。北の湖、貴乃花の3人が襲名(千代の富士は辞退)したが、現在該当者はいない。現在の協会の定款に根拠規定はないとして「一代年寄の名乗りを認める根拠は見いだされない」との見解を示し、慣習の見直しを事実上提言した。
一方で「協会が功績の顕彰を必要と考える横綱に対しては何らかの形で功労をたたえる可能性は排除されない」とも。史上最多69連勝の双葉山が時津風部屋と「双葉山相撲道場」の看板を掲げたことを例に出し、現役時のしこ名を「道場」に冠して看板を並んで掲げさせ、使用を認めるなどの工夫も考えられる、との提言もあった。八角理事長は「もし、そういう場面があったら理事会でも審議していきたい」と述べた。現在は横綱・白鵬(36)=宮城野=が史上最多V44を記録している。
また、外国出身力士に大相撲の伝統文化を理解させることを「入日本化(にゅうにほんか)」とし、師匠の指導力や協会のガバナンス(統治)の重要性を説いた。適任者がいれば女性の外部理事を登用することなど、提言は多岐にわたった。山内昌之委員長(歴史学者、東大名誉教授)は「新しい時代の中で、国技を発展させていく努力を重ねなければならない」と願った。
◆その他の主な提言
▽「多国籍化」と「入日本」のバランス 外国出身力士に門戸を開いた以上、今後も閉ざすべきではないが、無制限の増加は避けるべき。「多国籍化」と「入日本」のバランスを実現できる独特な競技として将来を構想すべき。
▽伝統の要素を検討 断固として守る伝統と、少し変えてもいい要素を検討すべき。協会に「守るべき伝統を再確認する委員会」を設け、外部有識者の協力も得て統一した見解を示す取り組みが望まれる。
▽女性登用 スポーツ庁が策定した中央競技団体の運営指針「ガバナンスコード」の女性理事を40%以上とする目標について、男性だけで競技を運営する大相撲では必要性と合理性がすぐに当てはまるものではない。ただ適任者が得られるなら理事に外部から女性を迎えるべき。
◆年寄名跡 日本相撲協会が定める資格で「年寄名跡目録」に記載されているのは105。日本国籍を有する者で、幕内通算20場所以上、幕内・十両を通算28場所以上、三役以上が条件。「一代年寄」は優勝20度以上が目安とされ大鵬、北の湖、貴乃花の3人に授与された。千代の富士は「長く続く部屋名にしたい」などとして辞退。なお横綱は現役引退から5年間、大関は3年間しこ名のまま年寄となる資格がある。
この見解に対して、白鵬側が何らかの異論や反論をすることになれば、それこそ世論の反発を招き、更に厳しい立場に立たされることになります。逆風というより、一縷の望みを絶たれたという感覚でしょう。これまで、我儘放題を尽くした報いとすれば、かなり痛い結末となります。
何だかんだ言ったとしても、これから白鵬はどんな手を使ってでも年寄株取得に動くでしょう。もっと大事なことを見失っている横綱に品格を求めようという人も皆無となりますね。
にほんブログ村
今後の動向が気になりますね。
注目しましょう。