いせ九条の会

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文民でも行なえるアフガン支援活動を/山崎孝

2007-10-11 | ご投稿
初めに10月9日のブログの一部を訂正します。《海賊を取り締まる国に対して装備の整った高速船を供与しています》の箇所を、《2005年にインドネシアに対して海上保安庁の中古の巡視船を供与しました。中古でもインドネシアの船よりは優れていました。》に変更します。

民主党の小沢一郎代表の意見を考える

【法案への盛り込み検討 小沢氏、ISAF参加で】(2007年10月10日付中日新聞)

民主党の小沢一郎代表は10日の記者会見で、インド洋での海上自衛隊の給油活動継続問題に関して、アフガニスタンの国際治安支援部隊(ISAF)への参加を盛り込んだ対案の提出を検討する考えを明らかにした。

ISAFについて小沢氏は「治安維持の軍事部門だけではない。民生活動がいっぱいある」と指摘。「今のISAFの主力をなしている治安維持活動には非常に疑問がある。生活が安定すればタリバンもアルカイダも跋扈する余地はなくなる」と述べ、民生活動への参加を中心に検討する意向を示した。

政権を取った場合はISAFに参加するとの小沢氏の主張に政府、与党から「憲法違反」との批判が出ていることに関しては「論理的に何もおかしくない。自民党、政府の解釈と姿勢がおかしい」と反論した。(共同通信の配信)(以上)

小沢氏の「「論理的に何もおかしくない。自民党、政府の解釈と姿勢がおかしい」についてですが、軍事同盟における集団的自衛権行使と国連指揮下における安全保障の措置とは性格の異なることは理解できます。しかし、アフガニスタンの国際治安支援部隊は、通常の国連治安維持活動の部隊と違って、紛争当事者のタリバンは国際治安支援部隊の活動を受容れていません。従って、国連平和維持活動の原則、停戦の成立が出来ていません。それにカルザイ政権はアフガニスタンの住民に信頼されているとは言えません。この状態で自衛隊を派遣することには反対です。

アフガニスタンの生活が安定すればタリバンもアルカイダも跋扈する余地はなくなるという小沢氏の見解は正しいと思いますが、この支援活動を自衛隊ではなく文民でも行なえるような状況にしなければならないと思います。アフガニスタンで活動する日本のNGOはいますからこれらの組織からの意見を十二分に聞いて、安全で効果的な支援活動の方策を考えなければならないと思います。