いせ九条の会

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どちらも本当/山崎孝

2006-02-03 | ご投稿
イランのアフマディネジャド大統領は2月1日、南部ブシェールの演説で、イランの体制が国民を抑圧しているとしたブッシュ大統領の発言に反発し「戦争を起こして世界の人々の血にまみれた者が自由や人権を語る資格はない」と述べました。

ブッシュ大統領が言ったことも、アフマディネジャド大統領の言ったことも、どちらも本 当のことだと思います。

ブッシュ大統領は一般教書で「我々は世界における圧制の終結を目 指す。理想主義ではなく、米国の将来の安全保障にかかわっている」と述べています。

但し、圧制を行っていても、米国に敵対しない政権ならば終結を除外するという条件付でしょう。普遍的な理想主義ではないのです。

ブッシュ大統領は、国連憲章の「武力よる威嚇又は武力の行使よる、いかなる国の領土保全又は政治的独立」を脅かすなという規定を守っていればよいのです。

現在、米国の裏庭といわれた南米大陸は米国の支配からの独立、格差を広げる新自由主義政策からの決別を掲げた政権が生まれています。

ベネズエラのチャベス政権、ブラジルのルラ政権、ウルグアイのバスケ政権、アルゼンチンのキルチネル政権、ボ リビアのモラレス政権、パラグアイのドゥアルテ政権があります。

2004年には、南米の全12カ国が、「南米諸国共同体」の創設を宣言しています。2005年にはアジアでは東アジア共同体構想があります。日本 の日米同盟を更に強化するために憲法を変えるという方向が世界の流れに背を向けたことであるかがわかります。