いせ九条の会

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「通販生活」付録の「憲法特集」に賛否/山崎孝

2006-02-17 | ご投稿
(2月15日付け朝日新聞記事を要約)

季刊誌「通販生活」(カタログハウス)2006年春号に、憲法に関する企画への読者からの賛否両論が掲載 されている。前々号の2005年秋号に、岩波書店発行のブックレット『憲法を変えて戦争へ行こうという世の中にしないための18人の発言』を別冊付録としてつけたことへの反応だ。

 「通販生活」(82年創刊)の発行部数は130万部で、付録は9割強を占める定期購読者にだけ付けた。雑誌本 体では何も触れず、斎藤駿発行人の「ご挨拶」をブックレットにはさみ、雑誌と共に発送した。

挨拶状には、私たちは『九条を守る』よりもっと大切なことは、九条は変えないほうがいい、いや、変えたほうがいいよと、お互いにのびのびと持論を表明し合える『言論の自由を守る』ことだと考えています」とも書かれていた。

 届いた読者の声は、付録に賛成259人、反対87人。約3対1である。

 賛成派は「(ブックレット同封が)憲法改悪に反対するための企業行動と却って感動しました。おそらくかなりの費用を払っての行動と察し、その企業ポリシーが本 物だと確信しました」(静岡県の男性)

反対派は「真に不快極まりないものでした。……良質な商品を紹介する雑誌に徹すべきではないでしょうか。思想・信条までも通信販売すべきでないと考えます。別冊とするならば『変えたほうがいい』との発言集も併せて届けるべきでは?」(福岡県の男性)という声が代表的なものだ。

付録に賛成する人は「九条を守るべきだ」、反対の人は「九条を変えるべきだ」という考えとほぼ 重なっているという。斎藤さんは「改憲支持の読者の多くが、護憲の読者と同じく『戦争は真っ平』との気持ちを表明していると痛感した」と述べる。

従来は賛否両論を載 せることが多かったが、今回は護憲派だけの発言集だった。斎藤さんは「自分とは異なる意見を尊重しながらものを考えることは民主主義の基本 だから、両論併記は大切です。ただし、国論を二分する大きな問題については、メディアの主張を訴えることも大切だと考えます。これからも、静かにしぶとく取り組んでいきたい」と話している。

記事に関する私の意見

「改憲支持の読者の多くが、護憲の読者と同じく『戦争は真っ平』との気持ちを表明していると痛感した」と述べています。この言葉で思うことは、改憲が戦争につながることを、論理的にかつ現在の国内外の政治情勢と絡めて説明しなければと思います。

「通販生活」の編集者が述べている「ただし、国論を二分する大きな問題については、メディアの主張を訴えることも大切だと考えます」という言葉で関連して思うのは、自民党の国民投票法案は、マスコミが国民投票の期間中は、憲法についての論評が出来ないことがあげられます。このような国民投票法案は言論の自由にとって危険です。