人喰いタイガー

温室暮らしのタイガーサラマンダーにとっては、寒の戻りも関係ありません。
蓋を開ければ、「ごはんごはん」とペッタラペッタラ寄ってきます。


歩く様子は亀より遅い生きものですが、顔の前に指を近づけると一瞬だけ目にも止まらぬ早さでエビ反りして、「パクン！」と食い付いてきます。
何とかその瞬間をカメラに収められないものかと、指をプラプラさせながら挑発していたところ、「あ”噛まれた。」

うわ～　全然痛くない…。
紙ヤスリを軽く指先に当てられている程度です。そんな破壊力のくせに、そのままガブガブと何度もくわえ直し、第一関節近くまで呑み込まれてしまいました。
うっと～しくなってきたので、手の甲を裏返すようにしてひっくり返してやったら、「ウゲ」と吐き出してくれました。
当館で一番恐ろしげな名前のクセに、唯一噛まれても痛くない生きものです。
人を喰うまでに成長したんだから、来年の冬からは冬眠してもらうよ。