頂きます

　いよいよキジでの訓練を。
　まずはいつもの据え回し。１時間歩いた後、フリーにして付いてこさせながら一旦帰宅。ここまでは餌を最小限にとどめました。
　照羽をパーチに繋いでから、キジを入れた段ボールを一輪車に乗せて訓練場所へ急行。
　セットした後ダッシュで再帰宅。せっかくの貴重な機会ですから、なるべく実猟に近い状態で行いたかったため、こんなに面倒な羽目になりました。しかもここからは時間との戦いです。戻ったらキジを繋いだリードが切れていたら…、キツネに「ゴチ！！」と言われてたら…じゃ泣くに泣けませんから。
　長い距離を引っ張り回されたあげく、たいして餌を貰えないまま繋がれて抗議の鳴き声を上げる照羽を解放。渡りをしながらいよいよ訓練場所へ。照羽を適当な木に上げておき、キジに近寄って飛び出させた直後、「チリチリ！」と鈴の音がしたのと同時に後ろから照羽が舞い降りて掴みかかりました。反応早っ！
　一度目は腰の辺りを掴んで振りほどかれましたが、繋いだヒモが木に絡まってキジの動きが一瞬止まったところで頭取り。動きを制限されていたとはいえ、自分の体重の倍ちかい大物をこれほど早く押さえ込めるとは思ってませんでした。
　訓練後は本能の深いところが満たされてしまったのか、終日まったりしていました。
　
　　　　　　　　　　

　なにせ高級食材ですから、照羽に独り占めさせるのもくやしいし。一旦冷凍してから塩焼きで頂きます。

　体重５８５ｇ