ズク無し生きもの館

飼育中の生きものたちの日常ブログです。
春・夏は両生爬虫類
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おやゆび姫なら5人は呑める

2006年04月16日 | 両生・爬虫類
          

 スリナムオオヒキガエル
 飼育歴4年
 性別 ♀
 *特定外来生物飼育許可取得済み

 全世界規模で悪者扱いされているオオヒキガエルです。かつては生物農薬として人為移植されておきながら、害虫以外も食べてしまったり(あたりまえ!)、自分を食べた相手を殺してしまったりで、早速特定外来生物指定されてしまいました。飼ってみると実に楽しい動物なんですが。

 通常カエルは、動く物しか餌として認識できないらしいですが、ヒキガエルは例外的に嗅覚でも餌を探すようです。その証拠に、マウスの解凍を始めるとヘビたちと同様に落ち着きを無くして動き回ります。その図体ゆえに、コイツが跳ねるとケージを入れている室内温室全体が揺れるんですが。

 餌はピンセットから物怖じせずに食べてくれます。夏の絶頂期であれば、リタイアマウスを2匹呑んで、2~3日後には排泄してしまいます。写真では眼の右側が一部ボコリと膨らんでますが、これが耳線(毒袋)。いわゆるガマの油?を出す所です。手に乗せたり多少突いた程度では毒なんて出しませんが、一度だけ脱皮の際に毒がにじみ出ていたことがありました。踏ん張りすぎたんでしょうか。あまり水に依存しないカエルだけあって、手触りはしっとりもち肌です。

 中学高校生の頃、お年玉を抱えて行った東京のショップなどには、バケモノじみた巨大個体がゴロゴロしていました。そんな個体を見るたびに、その迫力と自分の予算ではとても手の届かない価格にため息をついてました。今後そんな光景が見られなくなってしまったのは寂しい限りです。


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