いろじろ覚書(仮)

日々のヨシナシゴトをつらつらとつづりたく・・・
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常世の痩馬

2013年08月19日 | Weblog
お稽古中の「鉢木」。
雪の夜、常世の貧しい家に泊まった旅の僧のために秘蔵の盆栽を薪にして暖をとらせ、その夜の話に偽りなく「いざ鎌倉」というときに馳せ参じたら…という話ですが。

常世が鎌倉に向かい馬を走らせるところで、常世の馬が
「あら道遅や
急げども急げども
弱きに弱き柳の糸の
よりによれたる痩馬なれば
打てどもあふれども先へは進まぬ足弱車の。
乗り力なければ追ひかけたり」
って、その"どうにもこうにも馬が出ない感じ"が我がことのようで力が入り、こんどは
「そこで人間が必死にならなーい」
というクラブの先生の声が聞こえ、
さらに、
「こんなにガリガリでヘロヘロでも鎌倉まで走って行くのはやっぱり自馬だから?常世も貧しいながらもこの馬を大事にしてたんだろうなあ」
と思い、

…そんなこんなでこのくだり、謡本のてんてんを気にする余裕がまったくありません(^^;)