古田リチャード大奮闘!!
私の観た中では、古田新太演じる「ホントに悪いヤツ」ってあまりなかったように思うので(盗賊の頭領、みたいな役はあるけど「オトコ気のある悪党」的な人物が多い気がする)、新鮮だったし。
私にはリチャードが「魅力的な悪役」だとはどうも思えないのですが(←たしかこんなことをパンフレットで誰かが書いていた)、役者の「やってみたい欲」を強力に刺激する悪役なんじゃないかなあ、とは思いましたよ。
山本ヘイスティングスも、いつものようにカッコイイですわ。びっとしてて、かつ自在性があって。
「リチャード三世」って以前にも観たことはあるのですが、王が何人も殺したり殺されたりする上に、その婚姻関係とか上下関係とかがややこしくて(殺した王の妻を見初めて結婚しちゃったりするから)、「この人誰の兄弟だっけ?」「この人と前の王様は他人だよね?」と、ハタと考えちゃうんですよね。予習が必要というか「人物相関図」必携なところがあるんですよね。
日本のワイドショーの「花田家のなんとか」とか「海老名家がどうした」とか、そういうのと同じことだなー、と思うとわからないでもないのですが、エドワードが何人もいたり、「○○卿」だの「□□侯」がいっぱいいたり...という複雑さ(私にとって)には、TV画面の説明がありがたい限りでした。
全体の印象としては「INOUE meets SHAKESPEARE」で「SHINKANSEN meets SHAKESPEARE」ではないからか、「新感線味」は控えめだった気がします。
あっ、でもあの衣装は新感線っぽいのかなあ。
いやー、面白かったな。
....とはいえ、1幕の120分はさすがに長かったよ(^^;) >ウィリアム君
あと安田成美をみるとどうしても「同級生」を思い出してしまうのでした。あれ何年前だっけ(^^;)