中村です。
先日中国からの留学生とzoomで話す機会があった。
「どうして日本に留学しようと思ったの?」
と聞くと、
「中国にいた時、日本が自分の思う理想の社会だと思っ
てました」
「で、実際来日してみてどう?」
さらに聞くと、
しばらく考えた後、
「外から見ていたのと違うところもあります。差別や格差はあ
るし、理不尽だと思うこともある…」
と発言した後、
「それでも、卒業後は日本で中小企業を支援するような仕事を
したい」
ときっぱり。来日4年にも関わらず日本語がとても流暢。留学生
にありがちな助詞の間違った使い方や断定系の話し方他、たどた
どしさはほとんど感じない。
そのことに触れると、
「日本に来ても中国のコミュニティに属している人はいつまで
たっても上達しない。僕は、中国のコミュニティには属さず
できるだけ日本の人と同じ生活をしようとしてきました」
これまたきっぱり言い切った。
現に、彼がルームシェアするルームメイトも日本人。
30分ほど会話したが、そこに、日本が好きで母国で日本語を
学び、憧れの日本の大学に留学し、日本の中小企業のために役
に立ちたいという覚悟のようなものを感じた。
今朝もテレビの朝の情報番組で、コロナ禍での五輪開催に向け
て右往左往する日本の現状が報道されている。自国民でさえ疑
問に感じるこの有様。日本に憧れて来日した留学生たちの目に
どのように映っているのだろうか?