女を捨てず・女に甘えず・らしさを活かす

女性スタッフがビジネス社会で実際に体験したことを中心に「見たこと」「聞いたこと」「感じたこと」をありのままお伝えします。

恐るべしイメージの力

2013-02-03 | インポート

中村です

これと言って予定のない日曜日の午前中。
目は覚めていてもすぐには起きずにベッドでだらだら。ゆ~っくり起きて、洗濯機を回す。
甘~いコーヒー飲みながらテレビを観たり音楽を聴いたりしながらさらにだらだら・・・。
お気に入りの時間。

この間の日曜日もそんな日だった。

狙いを定めてチャンネルをあわせたわけではないが、テレビの「所さんの目がテン」と
いう番組が目にとまった。

そこで「音楽を聴くだけで体温が上がるか?」という実験をやっていた。
番組で紹介していたのはTUBEの「夏休み」。この曲を聴いて、実験に参加した全員の
体温が上がった。

夏⇒ビーチ⇒日焼け⇒熱い

をイメージして体温上昇これはなんとなく想像がつく。

ふぅ~ん

次の実験が興味深かった。夏の歌を聴いて体温が上がるなら冬の歌を聴いたら体温
は下がるのか?

下がるんちゃう?

と思いながら観ていると・・・

実験に使われたのは「津軽海峡冬景色」。結果は予想通り体温は下がった。

冬⇒津軽海峡⇒吹雪⇒お~寒っ


そらそうやろ!!

しか~し、被験者の中で1人だけ体温があがった。


なんで?


よほどの変わり者か?特異体質か?


彼は曲を聴きながら「津軽海峡冬景色をカラオケで歌っている映像」を思い描いてい
たという。


津軽海峡冬景色⇒カラオケで熱唱⇒楽しい⇒体温上昇

へぇ~ 中村の反応レベルも一気に上昇

受ける刺激は同じ。でも、それを「どう捉えるか」その刺激から「何をイメージするか」に
よって体温までもかえてしまう


恐るべしイメージの力




仕事や人間関係も同じ。
「わぁ~苦手なタイプ。この人と上手くやるなんて無理
「この人に提案してもきっと通らない

無理・ダメ・~ないなど否定イメージを持つと、頭の中は「津軽海峡冬景色」
が流れ体温が下がっている状態。お~寒っ。そこに飛び込んで行こうとは思わない。
行動はストップ。しかたなく行動したとしても腰が引けているから上手くいかない。
最後は「ほらね、最初から『無理』『通らない』って思ってたんだ」と帳尻あわせで終了!

でも、同じ人や課題に接しても、否定的なイメージを持たなければ、頭の中は「津軽
海峡冬景色」をカラオケボックスで熱唱しているイメージ。違和感なく飛びこむので
上手くいくことも多い。

初対面の人と接する際、注意すべきは先入観
その人に関する事前情報が先入観⇒偏見となってありのままの姿を見
誤ってしまう危険性がある。
本来、相手の印象は「見た目」や「話し方」「相手が言ったこと=事実情報」などをもとに
自分の評価基準で決めるべきなのに、その人に関する事前情報(=他者基準)が
ポジティブネガティブかによって見え方が違ってくるからやっかい。

事前情報がポジティブだと、少々気になるところがあっても「そんなはずはない」
ちょっとでもいいところは「やっぱり聞いている通りだ結論をOKに持っていく
心理が働きやすい。

に対して

事前情報がネガティブだと、いいな!と思うことがあっても「いやいや、そんなはず
はない」
ちょっとでも気になるところがあると「やっぱり聞いている通りだ結論を
NGに持っていく心理が働きやすい。

そういう生き物人間って

私の場合、職業柄自分の発言がその人の社内での状況に影響を及ぼすことも多い。
先入観を持たず、自分の目や耳で確認し、自分がどう感じたかを基準に慎重に発言
するよう心がけている。


実際、事前情報と印象が違う場合もあるが、こうとも言える。


ありのままを見る⇒ありのままを見てくれていると(相手が)感じる⇒認めてもらおうと
頑張る⇒結果としていい方向に行動改善される

偏見を持って否定的に見る⇒自分はよく思われていないと(相手が)感じる⇒「何を言
っても、何をやってもどうせ自分はよく思われない」と思う⇒頑張らない⇒結果として
「ダメ」を強化するような言動をとる



相手を「評価」するのが目的ではなく相手に「行動改善」を促す場合、受け止める側の
問題も大きい。