先日、久しぶり友人に会うことになった。店は決めていなかったが、「あの店に行こう!」という心づもりはあった。
が、あろうことか行ってみたらその店が、ない。
店の目には、閉店のお知らせが・・・。
「結構気に入っていたのに・・・。」と思いながらふっと奥に目をやると良さげな「おでん屋」の赤提灯が
中をのぞくと10席のカウンターのみ。うち8席はおじさん(それも随分年季の入ったおじさん)で占められ、カウンターの中で赤のセーターを着たおばさん(おじさん軍団に負けず劣らず年季のはいったおばさん)2人が接客していた。
「おかあさ~ん、とりあえず生中とおでん頂戴!」で始まり、約2時間をその店で過ごした
2人のおばさんのうち1人は、見るからに気が強そう。ロングヘアを束ね、昔は綺麗やったんやろね。。。と思われる派手な顔立ちに派手な眼鏡。さらに、真っ赤な口紅。口の聞き方もシャキシャキしていてかつちょっと上から。
もう1人のおばさんは、見た目はむっちゃ地味。地味すぎる!人の良さが顔に表れていて口の聞き方は丁寧かつ謙虚。誰が見ても前者のおばさんがママで後者はパートのおばさん。
最初はそう思った。誰もがそう思うはず!でも生中一杯を飲み干すまでに「逆ちゃうかなぁ?」と感じた。(実際地味なおばさんがママだった)
この2人。全く違う。
何が違うのか?
絶対的に違うのは、「お客さんに喜んでもらおうとする気持ちがあるか、ないか」。ママはお客さんにさりげなく気を遣い、もう1人はお客さんに気を遣わせる。ママはお客さんを楽しませ、もう1人は自分が楽しむ。
実際、ママはお客さんの話をふんふんうなづきながら聞き役に接しお客さんに気持ちよくしゃべらせている。お酒をすすめられてもまずお客さんの杯を気遣ってから(まぁ、あたりまえだけどね・・・)
もう1人は、お客さんから愛想でふってもらった話題を延々と話し続け、すすめられたお酒をのみながらタバコをぷっかぁ~。
サービス業の基本は、お客様に喜んでもらうこと!
サービス業というよりどんな仕事も基本は相手に喜んでもらうこと。この相手は、お客さんであり、上司であり、仲間であり、後輩である。この視点がないと相手はもちろんのこと自分も仕事は楽しくない。当然結果(成果)も出ない。
どっかで聞いたな・・・こんな話。日常的に社内で話しをしている「相手に喜んでもらうという視点で仕事しょうや!」を実感した一件でした。