ハーモニカ吹き井上のブログ

ハーモニカ吹き養成ブログ
クロマチックハーモニカ、ブルースハープの
プレイヤー井上の練習、演奏の記録。

宮沢賢治のジャズ

2012年03月30日 | 教則本あるいは読書

小学校の国語の教科書にも中学の教科書にも宮沢賢治は登場した。図書館や学級文庫にもあった。映画化やドラマ化された作品もあった。ごくごく身近な所にあったが、自分から手にとってみようとするには、説教くさいというかそんな匂いがしていたので避けてきたように思う。

最近「セロ弾きのゴーシュ」を読んでみたくなった。粗筋ぐらいは知っていたから。

活動写真の楽団のセロ弾きのゴーシュは楽団の足を引っ張るような演奏ばかりしていて団長に怒られてばかりいる。一人で部屋で練習していると、狸やハトが練習を覗きにくる。ゴーシュにはうっとうしい来客達だが、彼らは実は楽しんでいた。そしてゴーシュは上達していき、拍手を浴びるほどまでの演奏ができるようになる。

練習を冷やかしに来る動物たちとのやり取りのなかに、演奏する者と、聞く者の間にある音楽の意味についてヒントがこめられている。

そんな大人のファンタジーに読めた。

宮沢寛治の詩や童話の中にジャズという言葉が登場する。

詩のタイトルにもなっている「ジャズ、夏のはなし」。ゴーシュの言葉にある「馬車屋のジャズ」はどんなじゃずだったか?

この疑問から出発する一冊の本があった。「宮沢賢治ジャズに出会う」。

これはNHK週刊ブックレビューで紹介されて記憶にのこっていたのだが、図書館で借りて読んでみた。

ジャズ好きの作家が書いた「日本のジャズ史戦前編」というところで、興味深い話がいくつもあった。

ペリーが来航した時連れてきた楽団はミンストレル・ショー(黒人の楽団だったらしい)で、フォースターの「ネッドおじさん」「主人は冷たい土の中」等の曲が演奏されたらしい。(当時のパンフレットから)

冒頭部分、賢治の作品「ジャズ、夏のはなし」を引用し、ジャズならではの躍動感を感じとって一冊の本を書いてしまったジャズ好きの作家のエネルギーはすごい。

賢治の詩「岩手軽便鉄道 七月(ジャズ)」について筆者はこういっている。

「疾走する蒸気機関車の姿を描きながら、まさに「ジャズ」演奏の流れそのものをリズミックに描いた名作のジャズ詩だと言えるだろう。」

   とび乗りのできないやつは乗せないし

   とび降りぐらゐやれないものは

   もうどこまででも連れて行って

   北極あたりの大避暑市でおろしたり

  ジャムセッション事を歌っているかのように聞こえるのは筆者奥成氏ばかりではないだろう。 

 

 

 


C・ローパー、C・マッスルホワイト、wowowでみた。

2012年03月25日 | アーティスト

テレビで見てもぐいぐい引き込まれるようなライヴだった。しっかり、C.マッスルホワイトもフューチャーされていて、会場に行ったハーモニカファンは大満足だったでしょう。

ロックのナンバーをブルースハープで参加する時、ボーカルやその他の楽器との絡みかたというのが聞きどころの一つのポイントですね。決まったリフをユニゾンしたり、ボーカルの隙間をうめたり、しなやかに立ち回るC・マッスルホワイトとC・ローパーを一緒にみれるなんてちょっとサプライズな喜びを味わえました。

ポール・バターフィールドと年代的には同じくらいの人かな?サードポジションでの演奏はフレーズも多彩でカッコいい。よく聞いたのはアリゲーターレーベルの signature 中でも ”Make My Gateway”は良く聞きました。こんなふうに吹けたら何んにもいらねーと思ったもんです。チャーリーマッスルホワイトらしいフレーズがあふれ飛び出してくる。同じころの録音がここでちょっとだけ試聴できます。

1993年ころ?神戸のアーバンジャズフェス?に呼ばれて来日していますが、バンドを引き連れて来日したっていう記憶はないですね。アメリカではどんな活動してるのでしょうか?

シンディー・ローパー のほうの試聴はこちら Memphis Blues

 

 

 

 


愛用のマジックガーデン帰還

2012年03月23日 | ハーモニカ

クロマチックハーモニカは強い吹き方吸い方をすると空気の流れか詰まったようになったりします。これにはリードのアゲミの調整で対処します。私はこれが苦手で何度か挑戦しましたが、思うようにいかず今は専門家のてにゆだねています。

ある時から強く吸うと奇妙な金属音がするようになり修理をお願いしましたが、その奇妙な金属音を確認してもらえず返品されてきました。

自分でカバーを開けて吹いてみると金属音はせず、リードが大きく振動してるのがわかりました。その時「リードが振動してカバープレートに当たっていたんだ。」と気づきました。

 再度その状況をメールで伝え修理を依頼しハーモニカを送りました。

返事は「リードがカバーに当たってるのが確認できました。しかしリードのアゲミを下げるだけでは対処できません。(強く吸うとまた詰まったようになってしまうから。)対処の方法を検討中です。しばらく待って下さい。」とのこと。

次の日メーカーからのメールには「カバープレートのリードが当たるところを少し膨らませることでリードが当たらないよう対処しました。試してみてください。」

えっつ!そんなことすんの!!ッて云う感じでしたが。

返品されてきた物は新しいカバーにつけかえられ、ちょっとニキビぐらいのふくらみがありましたが、音の問題は見事に解決されていまた。古い自分のカバーももちろん送られてきました。

画像でも貼ってお見せしたいところですが、撮ってみたところ確認しにくいのでやめました。マアその程度の手術後です。

 

 

 

 

 


跳躍の練習

2012年03月17日 | 最近の練習

どんな楽器でも、音が飛躍するようなフレーズは難しい。特にハーモニカは構造上ハンディがあるように思う。すごい人はハンディを乗り越える方法を考えるもんですなァ。

徳永先生の跳躍の練習が見れるホームページ 音の跳躍、穴の移動

初めて、見た時はほんとに驚きました。1オクターブの跳躍なんかそうそう曲の中でないし、ここまでできなくても・・・と、思っていたのですがそう思っていたらいつまでも跳躍のフレーズは苦手です。このブログの記事を書くことを機にちょっと練習始めてみようと思います。

1オクターブよりも1穴飛ばしぐらいからやってみようかな。とかいろいろなバリエイションを考えて試してみた。

一例を挙げますと

上行 ド・ミ・ド・ソ・ド・シ・ド・ド(高)    穴番号で1・2・1・3・1・4・1・5

下降 ド(高)・シ・ド(高)・ソ・ド(高)・ミ・ド(高)・ド(低) 穴番号で5・4・5・3・5・2・5・1

この練習の狙いは、穴の位置をイメージしながら吹くことで、正確な位置でフレーズを吹けるようにする。

少しずつのずれから起きるミストーンをなくす。

高音部と低音部での感覚的な距離感の差異を掴んでおく。

もう少しこの練習で頑張って、徳永先生の動画に挑戦する予定。

 


教則本で勉強しようと思った。

2012年03月14日 | 動画

積読状態の教則本が何冊もあり、新たに買う必要はないはずだが、ちょっと新しい感じのものを見つけるとつい買ったしまったりする。

練習へのモチベーションも上がったりするからあながち無駄ともいえないかな。

CD付きで模範演奏、カラオケ、ソロ譜面つきの本が流行って何冊か買いました。いいと思った本のポイントは、ソロの中のいくつかのフレーズについて解説があるもの。ソロの流れが魅力的で、何度も聞いてみたくなるもの、つまり演奏として精度の高いもの。

ページ数の制限、盛り込む曲数、録音にかける手間暇、を考えるといいものを作るのは大変な作業だなと思います。

今回購入した、宮本大路先生の本はCDはついてなく、その分紙面による内容は充実しています。ご自身のCDからソロを採譜したもの、名演奏といわれるモノの採譜、パターン練習など盛りだくさん。流行に流されないしっかりしたものを作りたいという作り手の感じがつたわってきて好感が持てました。愛着がわくようにしっかりと練習に取り組みたいです。

宮本大路先生の演奏はまだきいたことがありません。名前すらも存知あげずちょっとYOU TUBEでも覗いてみたところこんな先生でした。

 Pink bongo 宮本大路 矢野沙織 インタビュー

 Pink bongo ライブ