ハーモニカ吹き井上のブログ

ハーモニカ吹き養成ブログ
クロマチックハーモニカ、ブルースハープの
プレイヤー井上の練習、演奏の記録。

モチベーションのシステム。「やる気!攻略本」

2012年07月04日 | 

ブログの更新をずいぶん休んでしまいました。書きかけの記事もいくつかあるにはあったのですが、すっかりさぼり癖がついてしまいました。

このブログを書き始めたきっかけは、

クロマチックハーモニカの練習法を書いているようなブログがないかと探してみたらあまり見当たらなかった。

ならば自分で書いてみようと思った。

書き始めてみると参考になるブログに出くわすことが多くなった。これもブログを書く効用ですが、もうひとつの狙いは練習のモチベーションの維持でしょうか。最近は書いていて、ハーモニカの上達とあまりむすびついてないなあという不満もあったりしてます。

そんなときに手にした本が面白かった。「やる気!攻略本」(金井壽宏 著)ミシマ社。

著者は経営学が専門で組織論やリーダーシップ論の著書を多く書かれています。

著者曰く、「やる気を出したい出したいと目先の気分をあおるものでなく、自分のやる気のシステムを把握して自分で調整することをねらいとする。」

自分のやる気のシステムを分析して調整する技術を身につけるのがねらい。まずやる気というものは以下の流れがあるらしい。

やる気循環   (1)大きな目的を抱いたことで現状とのズレを感じる。 

          (2)現状と希望のズレを感知して、緊張が発生してしまう。

          (3) 緊張が発生したことで、「不快である」と感じる。   

          (4)「不快を低減したい」と感じる

          (5) 不快低減のために動いていくうちに実現可能な希望や目的をみいだす。

          (6)見出した目的に対してそれを達成したいと感じる。

          (7)目的がかなえられる。   

          (8)満足したり、リラックスしたりする。 

          (9)緩むことがある。

          (10)活動がとまったらより大きな目的を抱くようになる。

細かく分けすぎじゃない?と突っ込みたくなるがなるほどですが、「そういうものかも」とうなずきたくもなる気もします。

これによるとブログを書くという作業は(5)の不快低減のために動いている状態にあたるということかぁ~。

著者は、やる気の流れをこのように理解した後、(5)から次の段階へ進めるための「方針」を獲得するために作文をけといわれます。

1.作文のテーマ「最近気になっていること」「成功したなと思うこと」「失敗したなと思うこと」「好きなこと嫌いなこと」について書く。

自分のやる気は1日2日で掴むことはできないが、継続して自分の方針を書き続ければ自分の感情の傾向を掴むことができ、自分の方針を自分の道具として使うことができるようになる。ということだそうです。

2.次に自分の目的を400字でまとめる作文を書く。

自分の目的をより簡潔化することで明確化する力をつけるのが狙い。一言で目的を言えれば、その方針も見えてくる。

3.緊張したエピソードを400字の作文にまとめる。

緊張を作りだして自分をあおる方法もある。自分の緊張したエピソードなども400字程でまとめることで緊張がモチベーションの源となるこも理解でき、自分の道具とすることもできる。

4.周りと自分のやる気について考えて400字の作文にまとめる。

周りと自分のやる気と云った時に「周りを奮い立たせること」を考える方もおられるだろうし、「上司からの評価について」考える方もあるでしょう。いずれの場合も周りのやる気を活性化させることは困難であるという前提で、周りとのズレを意識しながらその合意や共感の水準を上げていこうという提言がされています。本書の狙いは実はこの周りの中での「自分のやる気」ということにあり、多くの紙面が割かれいます。

ブログを書くという作業を自分のモチベーションにつなげている人は多いと思います。素晴らしい演奏家の日記など、緊張と緩和がバランスよく配置されているようなブログを見つけることもあります。

作文には実際の例文がいくつか掲載されいて楽しめました。巻末には「やる気語録!」300個のやる気の方針が挙げられています。一つ紹介すると

「自分は”どう”わからないのか?」それこそが分かるに至るための”方向”である。