ハーモニカ吹き井上のブログ

ハーモニカ吹き養成ブログ
クロマチックハーモニカ、ブルースハープの
プレイヤー井上の練習、演奏の記録。

M.Einhornについて(3)

2011年11月25日 | アーティスト

私が持っているマウリシオのレコード「ME」にTootsからのコメントがレコードジャケットの裏に乗っています。

簡単に意訳しますと。

トゥーツからマウリシオへ

マウリシオは長年ブラジルで演奏者として、作曲家として、重要な仕事をしてきました。

マウリシオと私は15年来のペンパルで1975年にはサンパウロジャズフェスティバルでデクスター・ゴードンや、B.B.キングと共演し楽しいひと時を過ごしました。(1985年当時)

マウリシオもクロマチックハーモニカの奏者ですが、二人ともその楽器について精通しているとは言えませんでした。クロマチックハーモニカは素晴らしい可能性を持つ楽器ですが、同時に「所詮おもちゃ」といったみかたをされる側面もあります。

私にアドバイスできることは、「サックスやバイオリンなど他の楽器をコピーする時ハーモニカにできること以上のことをやらせないようにすること。また他の楽器と比べて同じようにできないことを悲観してしまわないようにすること。」です。

クラシックの曲をハーモニカでプレーする者もいれば、ラリーアドラーのようにハーモニカのために作られた曲を演奏するプレイヤーもいます。

マウリシオはアドリブを流麗にプレーすることに一生懸命でした。それこそが私がジャズの中でやってきたことで同様に彼はブラジル音楽のなかでやってきたことでした。

 

 マウリシオへの賛辞とともに、ハーモニカプレイヤーへ彼を紹介するようなメッセージですね。

ハーモニカには、他の楽器と比べて苦手な部分があり、無理をさせない方がよいとアドバイスしています。

トゥーツのアドバイスはハーモニカレビューでの西脇辰也氏との対談の中でもしていました。ハーモニカにとって難しいフレーズをそのままやる事は避けた方がよい。特性を生かしたフレーズを工夫しろ。ということでしょう。しかしトゥーツ自身は想像できないような挑戦の末行き着いた結論でしょう。安易に受け取っていいことでもないような気がしますが。

西脇辰也氏との対談でのトゥーツのアドバイス。

 

 

 

 


SF作家小松左京氏はハーモニカが好きだった。

2011年11月07日 | 教則本あるいは読書

11月5日読売新聞の夕刊に「遺品の思い出・・小松左京さんのハーモニカ」という記事が出ていた。

1998年浜名湖へのファンの方々との旅行で、ハーモニカをプレゼンとされた(ヤマハNoS23B)氏は包みを開けるやいなやビールで赤らめたほおを膨らませやおら「鉄腕アトム」「汽車ぽっぽ」などをふいてみせた。主旋律と伴奏を吹き分けているように聞こえた。ファンは驚いた。・・・・作品の短編小説「ハーモニカ」はコンピューターの進歩から取り残された男が、わびしさを漂わせ、古いハーモニカを奏でるところでおわる。最先端技術が登場するSF作品には人間味があふれる。33年間秘書を務めた乙部順子さんは「ハーモニカ」が原点にあったのかもしれませんね。

読んでみたいと思って図書館で本を探しました。

コンピュウータートいうものが生活の中でなくてはならないものとなった今、ふと机の引き出しの中からでてきた懐かしいハーモニカがもたらす人間のぬくもりみたいなものが短い小説の中に描かれている小説でした。

いい読後感の小説でした。

ハーモニカの立場からすれば、(ちょっと変な立場ですが、)ノスタルジック、で後ろ向きな扱われ方に多少残念に思う気もないではありせん。もっと、日本のいい音楽の中でいい使われ方、あわよくば音楽の中で主役として活躍してほしいと思います。その可能性があることを証明してくれていますねこの小説は。

 

 

 

 


M.Einhornについて(2)

2011年11月04日 | アーティスト

ブラジルのハーモニカ奏者M.Einhornの私の持っているレコードについてお話します。もう10年ぐらい前でしょうか、当時住んでいた高田の馬場の中古レコード屋「タイム」でM.Einhornのレコードを見つけました。ジャケットにハーモニカを吹く姿があったのでハーモニカ奏者のジャズかなと思って買ったのだと思います。

アメリカ発売のようで、タイトルは「ME」 本人名義のレコードでショーロ、ボサ、ジャズが混ざったような。レコードです。

ジャケットは

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音の方はどうかというと。

A diffarent beat

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 ショーロッて云うんでしょうか?ブラジルッぽい楽しい曲です。

 joy

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私はタクシードライバーのテーマのような感じがしました。でも、ニューヨークというよりは南米の都会の夜の感じですね。

ハーモニカの音の消え方がTootsっぽいと思います。

 


M.Einhornについて

2011年11月01日 | 動画

Cannonball Adderley の Once I love を聞きたくなってCDラックから引っ張り出してみたら、その「BOSSA NOVA」というアルバムの中にM.Einhornの名前があった。私は驚いた。驚くのは私だけだろうか?彼はクロマチックハーモニカの奏者で、ブラジルのToots Thielemans みたいな人。なかなかCDの入手が難しい。謎の多い人(私にとっては)

クレジットは演奏者ではなく作曲者だった。

キャノンボールはチャーリーパーカー系のアルトサックス奏者で、M.デイビスと名演「枯葉」を録音した人でファンキージャズが流行った頃には人気実力ともNO1の奏者。ジャズファンには説明いらないような人。

1962年に発売されたこのレコードにブラジルの若手ボサノバ(しかもハーモニカ)奏者の曲が4曲も採用されている。作曲はギタリストD.Forreiraという方と共作になっている。グループを組んで活動していたのだろうか。アメリカに名前が届くほどブラジルでヒットしていたのだろうか?他の作曲者はオールスターでJoao Donato,A.C.Jobin,Sergio.Mendesで1、2曲ずつ。

当時どんな演奏をしていたのか想像力をかきたてらる。私は1980年アメリカ発売のレコードを持っている。その印象はすでにビブラートをおさえたトゥーツっぽい演奏をしていた。ウーゴディアスから、強いあくを取り除いてテクニシャンにしたような感じだ(何が残るか、、?)。

ずいぶん前にM.EinhornのCDを探したが売れ切れで入手できなかった。YOU TUBEも探したけど見つからなかった。・・と思ったらやっぱりいくつかあがってましたね。しかも曲は カリンホソ好きな曲ですよ。

M.Einhorn (読み方の表記はさまざまで、マウリシオ、エインホーン、エインホルン、エンニョ*@・・とかいろいろ)

 Carinhoso

 

M.Einhorn と D.Forreiraの曲を Toniho Hortaがやっている動画を発見。飛び入りのハーモニカ奏者PABLO FAGUNDESはすごいぞ!!!!!!!!!!(だれ。だれ、これだれ!!!)

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