ハーモニカ吹き井上のブログ

ハーモニカ吹き養成ブログ
クロマチックハーモニカ、ブルースハープの
プレイヤー井上の練習、演奏の記録。

ブルースハープからクロマチックハーモニカへ(4)

2011年08月30日 | ブルースハープからクロマチックへ
ジャズのアドリブをやってみようと思って教則本なんか開いてみると「コードトーンを使ってアドリブしてみよう。」ってなことがかいてありまして。では枯葉をやってみましょう。というふうに進んでいきます。

この枯葉という曲はモダンジャズの象徴的な曲で、シンプルでありながら奥深い楽曲で、ブルースハープでもやりますね。ブルースハープでやった枯葉を始めて聞いた時には驚きました。「こんな曲もできるんだ。」新しい魅力の発見で、世界がひろがった感じがしました。
ハワード・リビーなんて人がいて、一本のハーモニカで枯葉を全てのキーに転調させて吹く人がいたりして澁谷の楽器屋で見つけた教則ビデオにおどろいたもんです。(後に実際ドイツでその演奏を聴くことになるんですがその話はまたゆっくりと・・)

私はシーケンサーに枯葉のコード進行を打ち込んで練習しました。
まずコードトーンを覚え、それらの音が伴奏の和音の中に溶け込んでいく感じを聞きながらアドリブを練習したり、スケールを練習したり、リズムトレーニングをしたり。

シーケンサーを使わずとも、自分でカラオケを作ることは可能でしょう。メトロノームを鳴らし、それに合わせて、ベースになったつもりで、コードトーンを吹きます。ド、ミb、ソ、シb,ファ、ラ、ド、ミ・・・・これを録音しカラオケとする。カラオケを作る作業も練習になるでしょう。

カラオケを鳴らしながら、アドリブを吹いたら、手本とすべきプレイヤーのアドリブを聞いてみましょう。何人かの演奏をよく聞くと、アドリブとはいえ、フレーズの作り方に共通の感じ、つまりアドリブの歌い方が感じ取れると思います。

それらを身につける作業が課題となってくると思います。どんな音を使うかということも大切ですが、リズムが正確であるということをおろそかにすると後で苦労することになります。

注意すべきはリズムに正確にのるということで、一音崩れだすと次に続く音が次々とはずれて気持ち悪いことになるので、何回も自分の演奏を繰り返し録音し自分の耳でチェックすることが必要です。
「リズムに正確であれ」は今の自分にとって、重要な課題でありますのでこのブログでもこれから気付いたことがあればフォロー
していきたいと思います。















ブルースハープからクロマチックハーモニカへ(3)

2011年08月28日 | ブルースハープからクロマチックへ

ブルースハーモニカが少し自由に扱えるようになった頃、ジャズのアドリブというのもは、メロディーをくずして作るいるいわゆるフェイクしながらアドリブしているのだ思っていました。しかし自分で勉強してみると、それは一つの方法にすぎません。

ジャズで扱う曲のアドリブは「コード進行を分析し曲をパーツごとに分けてそこに自分のフレーズを当てはめていく作業」という説明の方が近い感じです。

ブルースハーモニカでブルースを覚えたプレイヤーがジャズをクロマチックハーモニカでやろうとした時に、出会うその問題点と、さしあたっての対処を書いてみましょう。

1、クロマチックハーモニカが吹けない。

どのように吹けないかというと、まず穴と穴の間隔がブルースハーモニカとは大きく異なるので、ドレミファソラシドも容易ではないです。またC調ならともかく、FやGになると自分で何の音を吹いているのかさっぱりわかりません。ブルースハーモニカで身に付けた吹き吸いの感覚がさまざまなキーの習得の障害になるわけです。この対応としては地道にスケール練習するしかありません。あるいは曲集を買っていろいろなキーの曲を吹いてみることでしょうか。

このころ少し覚えた様々なキーで「ドレミの歌」をよく吹いていました。これはいい練習になりました。

2、曲のアナライズ(分析)ができない。

曲の構造を理解しないといけないのですが、初歩的な音楽理論も知らない状態でした。

とりあえず、「転調している部分を見つけること」と、「コードを、機能の度数表記(Ⅱm、Ⅴ7・・等)で書き直すことができようになること」を目指してポピュラー音楽の理論書の始めの方を読んでみてください。楽器屋さんで2,3冊立ち読みすれば乗り越えられるでしょう。一冊丸ごとがんばって理解しようとすると自分でハードルを上げ過ぎてしまいます。まめに立ち読みしに行くのがコツだと思います。

3、コードトーンが良く解らない

このコードトーンをクロマチックハーモニカで吹くのはけっこう大変でした。コードを見てその構成音をスグに頭に浮かべることができるようになるには年季が入ります。しかしアドリブをするのに最も重要なことかもしれません。覚悟して集中的やる方がいいでしょう。このコードトーンを覚える方法は工夫のやりがいがあるところで、私はギターのコード表のようなものを作ったりしました。ギターは6弦ですが、ハーモニカは一つの穴に対してレバーと吹き吸いで4っつの音がでるので、4本の線を書いて、穴をフレットにおきかえて作った表でした。

表を見ながら穴の移動を覚える訳ですが、視覚を使って身につける練習は役に立ったように思います。

結局コードトーンの覚え方で一番有効だったのは回転形を何度も繰り返して吹く練習でしょうか。ドミソシ、ミソシド、ソシドミ、・・ってな感じです。

こんなところからはじめたジャズでしたが、このころの練習は基本ですから、今でもじっくり取り組んだ方がいいモノも当然あるわけです。これを書いたことで自分なりの気づきがいくつかありました。

 

 

 

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ビックスターとハーモニカ

2011年08月21日 | 動画

 

今回はロックなビックスター特集です。

B’z  Don't Leave me

美しすぎる絵ですね。主役は10ホールじゃね! 雨に似合いすぎだわ!

矢沢永吉 時間よとまれ

ご存知八木のぶお氏、ストリングスが一番盛り上がるのがハーモニカソロだからね。全部持ってっちゃった感じですね。

桑田圭祐 月

マイナーで使う感じが日本のフォークっぽくて、いい感じですね。

長淵剛  シリアス

この方もビックスター。今日までしらなかった歌です。この人の歌はほとんど知らないんですが。この歌はいいですね。

忌野清志郎&チャボ Don’t Let me down

このCD昔持ってた。懐かしい。

 

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ブルースハープからクロマチックハーモニカへ(2)

2011年08月15日 | ブルースハープからクロマチックへ

初めはブルースハープを吹いていました。でもある時、ブルースハープでブルース以外のポップスやジャズが吹きたくなりました。

ブルースハープの音色はつやっぽくて、キュートで、パワフルで、どんな音楽にも合うという確信があったのですが、ブルース以外の曲ではメインの楽器として使われることはそう多くはありません。サックスやギターがフロントでバリバリやる音楽はたくさんありますが、ブルースハープはずっと少なくなります。

曲の中に転調があるような曲をブルースハープでやるときは、数本のハーモニカをもったり、リードを削ってチューニングを変えたり、オーバーブローをつかったりそれなりの工夫、や発明が必要です。

いろいろ手法があることを知っていくのは楽しいことでした。

しかし、本来出にくい音を出すための努力と時間をかけ続けるよりはクロマチックハーモニカの使用を選択しました。

楽な選択ではありませんでしたが、音楽の見方、考え方がブルースハープでとらえていくのとは違うものが得られたと思います。

ブルースを吹いている時は、譜面を必要としませんでしたが、それ以外のポピュラー、やスタンダードは譜面を使用することは自然でしょう。調性やコードの理解も必要になってきます。またここで、探るように理解の階段を上って行くのは楽しいことでした。

ジャズをやろうと思ってから、今までの練習と大きく変わったことに、シーケンサーの使用があります。

ジャズのアドリブには伴奏のコードの変化を聞き分ける耳が必要です。もちろんブルースも同じですが、ポップスやスタンダードの方が目まぐるしく変わるので、また曲ごとにその進行は独自性をもっているので、難しさがブルースとは異なるわけです。

シーケンサーはコードを打ち込めばコードの進行で伴奏してくれるので、その進行にあったアドリブの練習ができるわけです。

しかし、当時の私は自分がやろうとしていることが何かよく解らないもので、それだけに魅力的に思えたのだと思います。

コードトーンを使ってフレーズを作っていくというジャズのアドリブと、ブールースハープでブルースのアドリブを吹くということには差があるように感じられます。歌詩があってボーカリストが歌うブルースと。楽器がメロディーを吹くのがメインになるジャズとの差でもあるし、コード進行の差でもあるとも言えるでしょう。

ブルース、フォーク、カントリーはいわゆる歌もので、歌がある以上、その歌の伴奏になりますから、自然と歌に寄り添うようなアドリブがなされるでしょう。

私の青空

高田渡氏と一緒の演奏する松田幸一さんのハーモニカソロはそっと歌によりそうようで素敵です。メロディーと同じ感じではいっていって、いい感じで上昇し、メロディーから離れて飛び回るような感じはこの方の一つのスタイルですね。

一方ジャズのアドリブはというと、自由奔放という感じがします。メロディが汽車の旅のようなものだとすると、アドリブはそこからジェットコースターに乗りかえるような起伏に富んだものだと私は思います。

勝手なことを書き綴りましたが、今、どなたかブルースハープを吹いていて、当時の私と同じようにジャズをやってみたいというような状況にいるような方がこれを読んでなにかヒントでも掴んでくれたら嬉しいです。

 

 

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ブルースハープからクロマチックハーモニカへ(1)

2011年08月12日 | ブルースハープからクロマチックへ

初めはブルースハープでした。2ndポジションでリトルウォルター真似して吹いたり、ソニーボーイ吹いたり、3rdポジションではチャーリーマッスルホワイト、シュガーブルー。CDかけてそれに合わせてとにかく吹くといったことをやってました。4,5年はブルースしか聞かなかったかも知れません。

高円寺や中野のブルースバーに行ったり、セッションやっている店にあちこち顔をだしたり。そんなブルースにどっぷり漬かった時を過ぎ、ジャズのスタンダードみたいな曲もやってみたくなりました。ジャズをやっているプレーヤーを探し、CDを買ったり、続木力さんのライヴもずいぶん追っかけけました。

オーバーブローの習得も必要かとオーバーブローの研究をしていた吉田ユーシンさん製作のブルースハープを購入してみたり。

結局クロマチックハーモニカを選び、それをモノにしたいと思い今に至る訳ですが、その頃ホーナー社からCX12が発売されて、ちまちま練習はじめました。

ブルースハープのプレイヤーがクロマチックハーモニカを吹こうと思った時にぶち当たる壁のようなものについてちょっと思い出しながら書いてみようと思います。

まず形状の差が大きいですね。片手にすっぽり収まるブルースハープと両手で持たないと持ち切れない感じのクロマチック。また穴と穴の間隔が違いますから似て非なるもののつらさ。カッコいい曲を吹きたいと思ってもテクニック(フレーズを速く弾く能力)がついていかない。

まず、コピーをしようと思う前に、スケールの練習をしっかりやった方がいいでしょう。ブルースハープのプレイヤーは音楽を移動ドでとらえる能力が優れています。転調にも対応し、転調したキーでドレミファをスグに捉えられる人も多いと思います。これは大事な音楽観ですから大切にするべきだと思います。しかしクロマチックを習得する時に大きな壁になることもあります。

まずC,F,Bb,G,D,あたりのキーからスケール練習を始めてください。

その時に、ドレミファを感じながら、スケールを吹くということです。

例えばFのキーをスケール練習する時、まず穴の位置(ファ、ソ、ラ、シ)と、レバーの使い方(このキーではシをフラットさせます。)を覚えたらドレミファと聞こえるようにあるいは自分でイメージして吹いてみる。両方のイメージ。ファソラシとドレミファを繰り返す。

一種の脳トレみたいな練習ですがこの辺から始めてみてはどうでしょう。スケール練習もその狙い、目的によってやり方は様々あると思いますが、穴と穴の間隔、各キーによる奏法に慣れるということを目的にはじめて欲しいと思います。

 

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