このようなことはたびたびあって、譜面上でF#のキーとGbとどっちの方が使われやすいか、これも結局は2通りの対応ができるようにしておく必要があります。Gbを避けてF#に書きかえて対応していこうと考えているとそれでは間に合わなくなります。
ブルースハープでアドリブを覚えた後、クロマチックハーモニカで、Cキー以外のアドリブができなくて悩んでいた時期がありました。吹き吸いがキーごとに違うと今までの12倍苦労しないといけないのだろうかと思ったりしました。この考えはあながちはずれではありませんが、とりあえずb(フラット)ひとつのFキーだけでも頑張ってみるかとか、Gからやってみるかとか気長に挑戦して欲しいと思いす。
この頃、Fのキーを吹くときに実音のファの音をⅠ度ととらえてその音から、ド、レ、ミ、ファと頭の中で呟きながら覚えた方が速くアドリブができるようになるのではないだろうかと考えてみた事があります。ブルースハープと同じように移動ド的にアドリブすることを目指したわけですが、しかしすぐ挫折しました。結局実音で音をとらえて固定ドで考えることに落ち着きました。
あるジャズの熟練したピアニストは次のように言われてました。「自分は現実的には固定度でピアノを弾いているが、感覚的には移動ドだと思う」といわれてました。もう少し詳しくお聞きしたかったのですが、私の解釈は、ファ、ソ、ラ、bシと弾くとド、レ、ミ、ファとも聞こえている。ということなのだと思いました。
自分のやりやすいキー苦手なキーを考えた時に、移動ド的な感覚が近い方がアドリブしやすい。逆にいえば、苦手なキーも移動ド
のドレミが聞こえるようになれば、アドリブの自由度は上がるかなと考えています。
くどくど書きましたが、つまり、「DbのキーもC#と考えた方がアドリブしやすい。その理由は移動ド的な感覚でアドリブできるから」ということなんです。またメジャースケールの練習の方法を見直そうと考えてる今日この頃です。