ハーモニカプレーヤーのJoe Powersのライヴを神楽坂のGleeでみてきました。
Youtubeには彼の様々なタイプの音楽、ジャズやブルース,クラッシック、タンゴなどがあがっていてどれが本当の姿なのかわからないプレーヤーでありましたが、今回のライヴではラテンの曲のタンゴやショーロをアコスティックな編成で演奏していました。サポートするピアノの青木菜緒子さんとは彼がタンゴのダンスに魅せられ行った南米のブエノスアイレスで出会あったそうです。またその時ウーゴディアスの演奏を聴いたとも話していました。ベーシストの東谷健司さんもタンゴのプレーヤーのようです。ハーモニカを主体としたタンゴを基調としたバンドと考えてていいようです。他にニューエイジの雰囲気もある彼らのオリジナル曲も演奏されていました。
彼の演奏はクロマチックの生音を生かすスタイルでタイピンのような小さいマイクをシャツの胸に着け演奏しています。ブルースハーピストやトゥーツ・シールマンスのようにマイクをハーモニカに着けての演奏は3曲ほどあったでしょうか。クラッシックのプレーヤーのような彼のスタイルはハーモー二カを操るには都合よく音のダイナミクスも表現しやすいように感じました。実際彼の演奏はエネルギッシュです。タングブロックの奏法もクラッシック奏者のように音をまろやかにするというよりはブルースハーププレーヤーのように音量を十分出すことを目的としているように感じられました。
演奏が素晴らしいのはもちろんですが、曲目についての説明など、時には通訳で、時には彼自身日本語で伝えようとする姿勢は非常に感銘をうけました。彼のように様々なタイプの曲に挑戦しているプレーヤーは曲とのかかわりを説明するべきだと思います。多くの観客が望んでいることだと思います。
Gleeの曲目紹介によると以下の曲目などが演奏されたようです。
Adios Nonino – Astor Piazzolla
Libertango – Astor Piazzolla
Tannti Anni Prima – Astor Piazzolla
Milonga Triste – Homero Manzi/Sebastián Piana
Quejas de Bandoneón – Juan de Dios Filiberto
Tango Negro – Fm – Juan Carlos Cáceres
演奏された曲のなかでピアソラのAve Mariaが深く印象に残っています。
youtubeから
https://www.youtube.com/watch?v=iJL3ewLnpaI
https://www.youtube.com/watch?v=2PJjqDA9gL4
様々な曲に挑戦してクロマチックハーモニカの可能性を広げていってくれることを期待してます。