神様助けて

会社を良くしていこうと必死で経営している一人のクリスチャン、神を信じる者がどんな風に祝福され、恵まれて行くのか。

欠陥マンション

2005-11-21 20:49:30 | 零細企業の社長奮戦記
●震度5強で倒壊の恐れとは!
 
 工事中・計画中のマンションで構造計算書を改ざんして、震度5強で倒壊の恐れのあるマンション・ホテルの問題が報道されています。

どうやら、コストダウンの行き過ぎで起きてしまったようですね。
それにしても、情けない話しです。

同じ業界に生きる者として腹立たしい限りです。

わたしは、このような大規模な建物を設計したり、施行したりする資格も能力もありませんが、構造計算の本質は、構造が安全側にあるかどうかを解析し、構造耐力の安全性を確認するのが目的です。

わたしなどがやる、木造などの小規模な建物では、簡易的な計算によってこれを確かめていきます。この時、コストダウンをする目的で、構造の設計を行うことは皆無です。

無意味といっても差し支えありません。なぜかと言いますと、これでコストダウンに対する効果は、微々たるものであり、こんなところでコスト云々のような仕事は、結局自分の首を絞めてしまうことが歴然としていることだからです。

特に住宅などで、コストのしがらみで悩むのは、主に仕上げ材・設備のグレードですね。これは見た目の問題と、価格幅が大きいからです。



設計事務所の業務は、大きく分けると次のようになります。

意匠設計:計画プランやデザインを主体として設計を行う。

構造計算:設計された建物の構造耐力の計算による確認。(今回の事件はここで起きています)

建築許可申請業務:開発や建築許可の申請等の業務。

工事監理:施工業者と施主の間に立って、建物の品質の確保と施行会社の適正利益の確保に関与します。

設備設計:専門分野として、電気・給排水衛生・防災設備などの設計などを行います。


大きな設計事務所ですと、これらの全てを行うスタッフと能力を備えています。
が、昨今のリストラでこの様な形態での事務所運営が少なくなっていると思ってよいでしょう。

つまり、中小規模の設計事務所では、これらの得意分野ごとに事務所を開設して協業によって業務をこなしていると見てよいでしょう。



仕事の発注形態から見ると、分譲マンションなどの場合は、ゼネコンへ設計施工での発注が多いと思います。

プラン作り、開発許可の取得、建築許可の取得、施工を一社若しくは2~3社によるJV(ジョイントベンチャー=共同請負)に発注するのです。

この間ゼネコンは、熾烈な営業競争の中に置かれるので、デベロッパー(開発業者=分譲マンションの分譲業者等)に対しては、様々なアプローチが行われます。
支払条件・施工価格などは非常に大きい要素になります。

この段階を土地などの購入から関与できれば、ゼネコンとしては受注しやすい環境ができます。ゼネコンが地上げなどで大量の土地を取得したりする原因ですね。

中には、工事代金の大半を立替して受注するケースもあるようです。だから多額の資金が必要になるのですね。


このようにして受注して、実施設計段階でコストダウンや納期の問題を設計事務所も巻き込んで行われるといって良いでしょう。
この構造屋(通常こんなふうによびます)さんは、このコストダウンの要求に答えてしまったのですね。

技術者としての良心を金で売ってしまったのです。
悲しいですね。

そのために、多くの人々が大変な損害と命の危険にさらされることになってしまったのです。

◆今日の祈り
全能なる御父天の神様、あなたの豊かな恵みと祝福に心から感謝申し上げます。
主の御前にあって愚かで弱く、罪深いわたしを許してください。

起きてはならないことが起きてしまいました。

安全を確かめるために業務につくべき人が、安全を放棄して仕事をしてしまいました。

しかも、ミスではなく確信犯のようです。

悲しむべき事に、それぞれが責任のなすりあいです。これが、私達人間の本当の姿です。罪深い人間の本質です。

主よ、私達は本当に罪深い存在です。どうか許してくださいますように。

既に購入されている方々に何らかの形で救済が行われますように、主よ助け導いてください。
この祈りと願いとを尊き御子、主イエス・キリストの御名前を通して感謝してお祈り申し上げます。
アーメン。


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