新約聖書ルカによる福音書には、「不正な管理人」のたとえがあります。
イエスは、弟子たちにも次のように言われた。
「ある金持ちに一人の管理人がいた。この男が主人の財産を無駄遣いしている
と、告げ口するものがあった。そこで、主人は彼を呼びつけて言った。
『お前について聞いていることがあるが、どうなのか。
会計の報告を出しなさい。もう管理を任せておくわけにはいかない。』
管理人は考えた。『どうしようか。主人は私から管理の仕事を取り上げようと
している。土を掘る力もないし、物乞いをするのも恥ずかしい。
そうだ。こうしよう。管理の仕事をやめさせられても自分を家に迎えてくれる
ような者たちを作ればいいのだ。』
そこで、管理人は主人に借りのある者を一人一人呼んで、まず最初の人に、
『私の主人にいくら借りがあるのか』と言った。
(ルカによる福音書 16章1~5節) . . . 本文を読む
会社経営というのは、方向の定まらないベルトコンベアの上で、目標を探し出し、懸命に走るようなものです。
目標とベルトコンベアの向かう先が同じなら、どんどん目標に近づいていけますが、逆向きだと、懸命に走っても目標にはなかなか近づけません。
経営を再建する。という場合は、ほぼベルトコンベアは目指す方向とは逆向きに移動していきます。その向いている方向は、奈落の底へと通じているのです。少しでも気を緩めれば、あっ、という間に落とされてしまいます。
そうでなくとも、様々な方向から強風が吹き荒れ今にも振り落とされそうです。 . . . 本文を読む
人間が生まれて一つだけ運命付けられていることがあります。それは、絶対に死ぬ、ということです。
誰も、この宿命から逃れることはできません。当然、人間のつくる商品や事業なども、いずれ死ぬあるいは無くなる、という寿命が存在すると考えられます。その寿命をいかに引き伸ばしてゆくか、あるいは新しい商品や事業を手掛けていくか、これは経営者にとっての大きな課題ですね。 . . . 本文を読む
抜本的な対策、という言葉をよく見かけますが、これを実際に行うということになると、結構悩んでしまいます。とくに、会社の経営においては資金面での対策が主に重要な事柄なのですが、債務超過状態にあり経営の再建を目指している場合は、この言葉は重くのしかかってきます。いったい、どうやればいいの?というのが本音です。 . . . 本文を読む